タナゲー(テナガエビ)といったら、ふだんは使わないがこのお祝いのときには、こんなにしてこれを中にいれて揚げるこれが美味しいんだよ。ちょうど言うなら継子、継親の仲だけどね、もう自分の産んだ子が病気したから、「タナゲーを食べさせる。」と言って、継子に、「タナゲーを取ってきなさい。」と言ったわけさ。これは継子だから、家に寝ているのは実の子なんだよ。そして、もう継母はいつも自分の子が大事だと思っているからね、「お前はこれを取って来ないと家に入れないよ。」と言って、継子に取りにやったって。このタナゲーはもういい天気の場合だったら取りやすいはずだがね、水があんまり多くても取ることできない。そうして、その継子の女の子は八つになっているんだよ。これの友だちにしている男の子は、九つになるんだよ。そうしたからもう女の子が川に入ろうとするが、その日は天気が悪いから、水が深くて入れない。だから、タナゲーが取れないんだよ。だから、上は田になっていて、下は海なんだよ。そこは浜の端だからね、そこで、継子が立って泣いたら、この九つになる友だちの男の子が、「なんでお前は、ここに立って泣いているか。」と言ったから、「タナゲーを取って来なかったら、家に入れないと言われたから、それで家に入ろうにも入れないから、私はここに立って泣いているんだよ。」と言ったから、この子ども達も知恵があったんだろうね、「そんなら、私が取ってくる。そのかわり大きくなったら、私の妻になってくれよ。」と言って、もう子ども同士の話であるはずだが、そんな約束して男の子は、タナゲーを取ってやったそうだ。それで、家に帰ったら、「タナゲーを取って来たかい。」と継母が言うから、「取って来たよ。」と言って、女の子は継親にこの男の子に取ってもらったタナゲーを渡している。その後は、この男の子が呼んでも、継母の目があるからこの子は外に出て行けないんだよ。そうしたから、この男が、「八ちとぅ九ちとぅタナゲー縁結でぃ〔八つと九つとでタナゲーで縁を結んで〕ならんどぅあらわタナゲー戻せー〔それが出来ないならタナゲーを返せ〕。」と言って歌をうたったそうだ。これを男親が聞いて、「なんでこれはこうなふうになっているか。お前は自分でタナゲーが取れなかったのだね。」と言ったから、「深くて入れず取れなかった。それで、あの人が取って持たせてくれたもの。」と言ったら、もう男親は感づいて、「それじゃあ、お前は、そんな約束をしてタナゲーを取らせたのかい。」と言ったから、その女の子が、「その約束したからね、タナゲーは取って持たせてくれた。」って。「ああ、そうか。それじゃあ、今は年端もいかないが、その話はお前たちに任せるからね。」と言って、そうして、男の親が話を引き取って、後は大きくなったら二人を結婚させてやったさ。
| レコード番号 | 47O361443 |
|---|---|
| CD番号 | 47O36C055 |
| 決定題名 | 継子のタナゲー(共通語) |
| 話者がつけた題名 | 継子話 魚とり |
| 話者名 | 宮城ウシ |
| 話者名かな | みやぎうし |
| 生年月日 | 19001217 |
| 性別 | 女 |
| 出身地 | 沖縄県那覇市首里 |
| 記録日 | 19810923 |
| 記録者の所属組織 | 沖縄口承文芸学術調査団 |
| 元テープ番号 | 北中城村字渡口調査7班T18A09 |
| 元テープ管理者 | 沖縄伝承話資料センター |
| 分類 | 本格昔話 |
| 発句(ほっく) | - |
| 伝承事情 | 首里で帽子編みの仕事をしているときに、年寄りから聞いた |
| 文字化資料 | 北中城の民話 P484 |
| キーワード | タナゲー,継子,継母,結婚,魚とり, |
| 梗概(こうがい) | タナゲー(テナガエビ)といったら、ふだんは使わないがこのお祝いのときには、こんなにしてこれを中にいれて揚げるこれが美味しいんだよ。ちょうど言うなら継子、継親の仲だけどね、もう自分の産んだ子が病気したから、「タナゲーを食べさせる。」と言って、継子に、「タナゲーを取ってきなさい。」と言ったわけさ。これは継子だから、家に寝ているのは実の子なんだよ。そして、もう継母はいつも自分の子が大事だと思っているからね、「お前はこれを取って来ないと家に入れないよ。」と言って、継子に取りにやったって。このタナゲーはもういい天気の場合だったら取りやすいはずだがね、水があんまり多くても取ることできない。そうして、その継子の女の子は八つになっているんだよ。これの友だちにしている男の子は、九つになるんだよ。そうしたからもう女の子が川に入ろうとするが、その日は天気が悪いから、水が深くて入れない。だから、タナゲーが取れないんだよ。だから、上は田になっていて、下は海なんだよ。そこは浜の端だからね、そこで、継子が立って泣いたら、この九つになる友だちの男の子が、「なんでお前は、ここに立って泣いているか。」と言ったから、「タナゲーを取って来なかったら、家に入れないと言われたから、それで家に入ろうにも入れないから、私はここに立って泣いているんだよ。」と言ったから、この子ども達も知恵があったんだろうね、「そんなら、私が取ってくる。そのかわり大きくなったら、私の妻になってくれよ。」と言って、もう子ども同士の話であるはずだが、そんな約束して男の子は、タナゲーを取ってやったそうだ。それで、家に帰ったら、「タナゲーを取って来たかい。」と継母が言うから、「取って来たよ。」と言って、女の子は継親にこの男の子に取ってもらったタナゲーを渡している。その後は、この男の子が呼んでも、継母の目があるからこの子は外に出て行けないんだよ。そうしたから、この男が、「八ちとぅ九ちとぅタナゲー縁結でぃ〔八つと九つとでタナゲーで縁を結んで〕ならんどぅあらわタナゲー戻せー〔それが出来ないならタナゲーを返せ〕。」と言って歌をうたったそうだ。これを男親が聞いて、「なんでこれはこうなふうになっているか。お前は自分でタナゲーが取れなかったのだね。」と言ったから、「深くて入れず取れなかった。それで、あの人が取って持たせてくれたもの。」と言ったら、もう男親は感づいて、「それじゃあ、お前は、そんな約束をしてタナゲーを取らせたのかい。」と言ったから、その女の子が、「その約束したからね、タナゲーは取って持たせてくれた。」って。「ああ、そうか。それじゃあ、今は年端もいかないが、その話はお前たちに任せるからね。」と言って、そうして、男の親が話を引き取って、後は大きくなったら二人を結婚させてやったさ。 |
| 全体の記録時間数 | 3:34 |
| 物語の時間数 | 2:30 |
| 言語識別 | 共通語 |
| 音源の質 | △ |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |