産井戸の話(共通語)

概要

この御太陽御井戸は、渡口のウブガーとも言って今も湧きますよ。昔は、王様が嫁さん迎える前にね、嫁選びのために若い女たち集めて調べるわけさあねえ。若い女がお茶をこんなにして持って回って歩くときに黄御涼傘と言ってね、黄色さ、赤さ、青さの花を作ってそれを刺した傘をですね、それを上から下ろすわけ。下ろして、その人の頭の上に当たった若い女の人が王の嫁になるわけであったそうですって。そしたら、この御太陽御井戸の近くの屋敷には、親子が二人で暮らていたらしいです。その屋敷の小さい女の子がその御井戸の水を見るって、こんなに自分の姿を映して見たら、「お父さん、私の頭の上に黄御涼傘が上がっていたよ。」と言ってね。女の子の上に黄御涼傘が上がっていると言ったら、王様の妃になるということでしょう。父親は、驚いてね、「そんな年頃でもないお前が、どうしてそんなことを言うか。」とこうやってその女の子を叩いたわけさ。そしたら、そのお父さんのこの手が曲がってしまったそうです。これは、何かの罰だったんでしょうね。その女の子がやがて真壁ぬアタトーミーと言って、王様の嫁に行ったわけね。御太陽御井戸に映った姿が本当になったんですよね。それから、この御井戸は、お妃の知らせをしたウブガーと言って有名になって、今でもこの御井戸は、御太陽御井戸と言ってですね、これぜんぶ首里からも捜しに来て、拝みに来ますよ。

再生時間:1:19

民話詳細DATA

レコード番号 47O361435
CD番号 47O36C054
決定題名 産井戸の話(共通語)
話者がつけた題名
話者名 宮城ウシ
話者名かな みやぎうし
生年月日 19001217
性別
出身地 沖縄県那覇市首里
記録日 19810923
記録者の所属組織 沖縄口承文芸学術調査団
元テープ番号 北中城村字渡口調査7班T18A01
元テープ管理者 沖縄伝承話資料センター
分類 民俗、 伝説
発句(ほっく)
伝承事情 首里で帽子編みの仕事をしているときに、年寄りから聞いた
文字化資料 北中城の民話 P149
キーワード 御太陽御井,渡口,ウブガー,王様,嫁選び,黄御涼傘,井戸
梗概(こうがい) この御太陽御井戸は、渡口のウブガーとも言って今も湧きますよ。昔は、王様が嫁さん迎える前にね、嫁選びのために若い女たち集めて調べるわけさあねえ。若い女がお茶をこんなにして持って回って歩くときに黄御涼傘と言ってね、黄色さ、赤さ、青さの花を作ってそれを刺した傘をですね、それを上から下ろすわけ。下ろして、その人の頭の上に当たった若い女の人が王の嫁になるわけであったそうですって。そしたら、この御太陽御井戸の近くの屋敷には、親子が二人で暮らていたらしいです。その屋敷の小さい女の子がその御井戸の水を見るって、こんなに自分の姿を映して見たら、「お父さん、私の頭の上に黄御涼傘が上がっていたよ。」と言ってね。女の子の上に黄御涼傘が上がっていると言ったら、王様の妃になるということでしょう。父親は、驚いてね、「そんな年頃でもないお前が、どうしてそんなことを言うか。」とこうやってその女の子を叩いたわけさ。そしたら、そのお父さんのこの手が曲がってしまったそうです。これは、何かの罰だったんでしょうね。その女の子がやがて真壁ぬアタトーミーと言って、王様の嫁に行ったわけね。御太陽御井戸に映った姿が本当になったんですよね。それから、この御井戸は、お妃の知らせをしたウブガーと言って有名になって、今でもこの御井戸は、御太陽御井戸と言ってですね、これぜんぶ首里からも捜しに来て、拝みに来ますよ。
全体の記録時間数 1:35
物語の時間数 1:19
言語識別 共通語
音源の質
テープ番号
予備項目1

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