和仁屋間門の拝所(共通語)

概要

根殿という和仁屋御嶽は、和仁屋ではカンサギって言っていますよ。これは、この和仁屋の境界からね、二、三十メーター内の熱田部落内にあるんです。この根殿は和仁屋の根本だったところですが、根殿と和仁屋がつながっていたという話は、ずっと大昔さあね。また、こっちの和仁屋には、ずっと大昔使った井戸があって、これはエーガーと言うのもいるし、イチバルガーとも言って、小さい井戸小だがこれも部落で拝んでいるからよ。また、ここの公民館の向かいに種取毛ってあって、公民館の下にはこの字のウブガーの井戸があるわけ。根殿、エーガー、ウマイーの和仁屋間門、種取毛、ウブガーの井戸のこの四つ御神は繋がっているって。なんで、これが分かるかと言えばですね、ちょうど仁正が区長しているときのはずですよ。私の隣の仲元という家の長男の若夫婦がね、あそこの熱田の後に豚小屋造っていたのさ。その豚小屋に行って、家に帰って来ようとしたら、和仁屋根殿のカンサギのところから、和仁屋に向かって火玉が落ちたんだって。それで、帰って来て、「火玉が落ちたよ。上大城のあたりの後のはずですよ。」と言っているわけですね。それで、そこは私たちの家の屋敷だから、私たちは驚いてね、そうして、外間小のお父や竹松のアンマー、部落の幹部の人たち、私らもみんなで、屋比久という三世相に行ってから問うたわけですよ。そうして、私はたちは、「根殿の御嶽から火の玉が上がって、また公民館の前の私たちの屋敷に落ちたよ。」とこの火の玉の話をしたわけ。そしたら、その三世相の方が、「この火玉は、根殿と和仁屋の拝所がつながってるからだよ。」と言って、また、「何か和仁屋にいざこざ出ているが、それは何んなんですか。」とその三世相が問うたわけですよ。それで、部落の有志の方が、「いま、熱田と和仁屋がそこを奪いあって裁判していますからね、なにかあなたには見えたのですか。」と言ったんですよ。そしたら、その三世相は、「その御嶽を立派に掃除して、この種取毛のところに拝まなくってもいいから碑文を建ててちょうだい。あとはそれは和仁屋の物だから和仁屋に戻って来るさ。」とおっしゃったんですよ。また、私の家のことを聞いたら、 「何でもない。」と言っているんです。それで、種取毛を立派に掃除したらね、三世相がそのとき、「この和仁屋間門は、和仁屋の物だからどこが取ろうが、和仁屋に戻って来るよ。」と言うんです。そのときに、この三世相からの話で、根殿と和仁屋の拝所がつながってるっていうのは分かったんですよ。また、大城善光さんのね、お父さんから聞いた話ではね、「沖縄にも二つしかないのだよ。和仁屋間のようなうな門がついたのは。」とおっしゃった。瑞慶覧ウマイー、島袋ウマイーとか外は普通のウマイーだった。門がついたのは二つしかなかったって。和仁屋間門ともう一つ何というかね、聞いたけど忘れているさ。

再生時間:0:40

民話詳細DATA

レコード番号 47O383595
CD番号 47O38C184
決定題名 和仁屋間門の拝所(共通語)
話者がつけた題名
話者名 真栄城トミ
話者名かな まえしろとみ
生年月日 19120105
性別
出身地 沖縄県中頭郡北中城村字和仁屋
記録日 19810923
記録者の所属組織 沖縄口承文芸学術調査団
元テープ番号 中頭郡北中城村 T16 B14
元テープ管理者 沖縄伝承話資料センター
分類 伝説、 民俗、
発句(ほっく)
伝承事情
文字化資料
キーワード 根殿,和仁屋御嶽,和仁屋,カンサギ,熱田部落,根本,井戸,エーガー,イチバルガー,種取毛,ウブガー,ウマイー,仲元,豚小屋,火玉,屋敷,外間小,竹松,アンマー,屋比久,三世相,拝所,瑞慶覧ウマイー,島袋ウマイー
梗概(こうがい) 根殿という和仁屋御嶽は、和仁屋ではカンサギって言っていますよ。これは、この和仁屋の境界からね、二、三十メーター内の熱田部落内にあるんです。この根殿は和仁屋の根本だったところですが、根殿と和仁屋がつながっていたという話は、ずっと大昔さあね。また、こっちの和仁屋には、ずっと大昔使った井戸があって、これはエーガーと言うのもいるし、イチバルガーとも言って、小さい井戸小だがこれも部落で拝んでいるからよ。また、ここの公民館の向かいに種取毛ってあって、公民館の下にはこの字のウブガーの井戸があるわけ。根殿、エーガー、ウマイーの和仁屋間門、種取毛、ウブガーの井戸のこの四つ御神は繋がっているって。なんで、これが分かるかと言えばですね、ちょうど仁正が区長しているときのはずですよ。私の隣の仲元という家の長男の若夫婦がね、あそこの熱田の後に豚小屋造っていたのさ。その豚小屋に行って、家に帰って来ようとしたら、和仁屋根殿のカンサギのところから、和仁屋に向かって火玉が落ちたんだって。それで、帰って来て、「火玉が落ちたよ。上大城のあたりの後のはずですよ。」と言っているわけですね。それで、そこは私たちの家の屋敷だから、私たちは驚いてね、そうして、外間小のお父や竹松のアンマー、部落の幹部の人たち、私らもみんなで、屋比久という三世相に行ってから問うたわけですよ。そうして、私はたちは、「根殿の御嶽から火の玉が上がって、また公民館の前の私たちの屋敷に落ちたよ。」とこの火の玉の話をしたわけ。そしたら、その三世相の方が、「この火玉は、根殿と和仁屋の拝所がつながってるからだよ。」と言って、また、「何か和仁屋にいざこざ出ているが、それは何んなんですか。」とその三世相が問うたわけですよ。それで、部落の有志の方が、「いま、熱田と和仁屋がそこを奪いあって裁判していますからね、なにかあなたには見えたのですか。」と言ったんですよ。そしたら、その三世相は、「その御嶽を立派に掃除して、この種取毛のところに拝まなくってもいいから碑文を建ててちょうだい。あとはそれは和仁屋の物だから和仁屋に戻って来るさ。」とおっしゃったんですよ。また、私の家のことを聞いたら、 「何でもない。」と言っているんです。それで、種取毛を立派に掃除したらね、三世相がそのとき、「この和仁屋間門は、和仁屋の物だからどこが取ろうが、和仁屋に戻って来るよ。」と言うんです。そのときに、この三世相からの話で、根殿と和仁屋の拝所がつながってるっていうのは分かったんですよ。また、大城善光さんのね、お父さんから聞いた話ではね、「沖縄にも二つしかないのだよ。和仁屋間のようなうな門がついたのは。」とおっしゃった。瑞慶覧ウマイー、島袋ウマイーとか外は普通のウマイーだった。門がついたのは二つしかなかったって。和仁屋間門ともう一つ何というかね、聞いたけど忘れているさ。
全体の記録時間数 1:10
物語の時間数 0:40
言語識別 共通語
音源の質
テープ番号
予備項目1

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