具志川に大変美しい顔の女がおって、また島尻にいい男がおって、もうそこは二人の出会いの場になっているよ。そうしたら、この女は珍しい人だったんだよ。「今度は、馬二つに鞍一つをかけて乗って来い。」って言うから、そのとき男は別れてまた妊娠した馬に鞍をかけてきているんだよ。だから、二つに馬に一つの鞍をかけて来て、それは当たっておった。それで、また話をしてから、「別れたら、こんどは何を持って来い。」と女が言うたらしい。何かそれは忘れておるが、その男は、はいと言って帰ったが、もうどうしても考えきれないで、苦しんでいたが、その約束の日が解けないまま過ごしてしまったって。そしたら、女はここで毎日待っていて、もうこの女は、ここで焦がれ死にしているんだよ。そうしたら、この男は心が痛くて、ここに来たら、その女が死んだということが分かったから、「ここは二人の逢引の場所だ。それじゃあ、もう私もここで死ぬのがいい。」と言って、この男もここで死んだ。だから、そこはもう二人の逢う所であったから、「こっちで祀ろう。」と、その墓はマーシリのお墓と言って二人はそっちに祀られておる。ここは小橋川門中が昔は拝んでいたが、「どんな意味でここを拝んでいるのかな。」と私は今思っている。小橋川門中の墓は、ここではなく向こうだよ。
| レコード番号 | 47O383529 |
|---|---|
| CD番号 | 47O38C181 |
| 決定題名 | 熱田マーシリの墓(シマグチ) |
| 話者がつけた題名 | - |
| 話者名 | 城間亀助 |
| 話者名かな | しろまかめすけ |
| 生年月日 | 19070825 |
| 性別 | 男 |
| 出身地 | 沖縄県中頭郡北中城村字熱田 |
| 記録日 | 19810923 |
| 記録者の所属組織 | 沖縄口承文芸学術調査団 |
| 元テープ番号 | 中頭郡北中城村 T14 B13 |
| 元テープ管理者 | 沖縄伝承話資料センター |
| 分類 | 伝説、 |
| 発句(ほっく) | - |
| 伝承事情 | - |
| 文字化資料 | 北中城村の民話 P124 |
| キーワード | 具志川,美しい顔,島尻,いい男,出会い,珍しい,馬,鞍,妊娠,約束の日,焦がれ死,心,逢引,墓,マーシリ,小橋川門中 |
| 梗概(こうがい) | 具志川に大変美しい顔の女がおって、また島尻にいい男がおって、もうそこは二人の出会いの場になっているよ。そうしたら、この女は珍しい人だったんだよ。「今度は、馬二つに鞍一つをかけて乗って来い。」って言うから、そのとき男は別れてまた妊娠した馬に鞍をかけてきているんだよ。だから、二つに馬に一つの鞍をかけて来て、それは当たっておった。それで、また話をしてから、「別れたら、こんどは何を持って来い。」と女が言うたらしい。何かそれは忘れておるが、その男は、はいと言って帰ったが、もうどうしても考えきれないで、苦しんでいたが、その約束の日が解けないまま過ごしてしまったって。そしたら、女はここで毎日待っていて、もうこの女は、ここで焦がれ死にしているんだよ。そうしたら、この男は心が痛くて、ここに来たら、その女が死んだということが分かったから、「ここは二人の逢引の場所だ。それじゃあ、もう私もここで死ぬのがいい。」と言って、この男もここで死んだ。だから、そこはもう二人の逢う所であったから、「こっちで祀ろう。」と、その墓はマーシリのお墓と言って二人はそっちに祀られておる。ここは小橋川門中が昔は拝んでいたが、「どんな意味でここを拝んでいるのかな。」と私は今思っている。小橋川門中の墓は、ここではなく向こうだよ。 |
| 全体の記録時間数 | 2:11 |
| 物語の時間数 | 1:38 |
| 言語識別 | 方言 |
| 音源の質 | ○ |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |