仲順のメーシジ森と津波主(共通語)

概要

昔から戦前まで、メーシジ森は種取り祭りの行事のときにも集まるところだったですよ。昔、仲順の始まりのころの七煙時代に仲順のメーシジ森に津波主言うて、非常に強力がおったと。この津波主は、非常に有名な強力だから首里の武士がカキダメシに来たんだよ。カキダメシと言うのは今の試合ですね。その首里から来た武士が、「煙草吸いたいから、煙草出せ。」と言うたら、津波主は、すぐにこのシンメーナービに土いっぱい入れて、「はい。」言うて出したら、試合に来た相手の武士は持てない。「この人にはもう勝つことは出来ないから。」と言うて、尻込みして帰ったと言うような伝説が伝わっているのです。また、メーシジ森というあの高い森は全部津波主が担ぎ上げて造ったと言うような伝説があるわけです。そこに運んだ土は、私が所有しているところの土を採ったと言うんですよ。あの森の断層を見たら下は、水で流されて来た泥灰岩があって、これは宜野湾とか浦添なんかに沢山あります。これは水によって運ばれてきた水性土壌だから、科学的に分析すれば担いだということは言えないんですね。この村内では荻道にもそういう土壌があるんですよ。その泥灰岩の上に、ちょびっと赤土が乗っとるんですがね、あの赤土は強い酸性土壌でね、沖縄市の知花以北にしかない土なんだよ。いまだに年寄りは、そこの赤土も、「あれは津波主が担ぎあげて造った毛だ。」と言っとるわけです。あんな大きな森を津波主が土を担いで造ったということは、私には信じられないけど、津波主が担ぎ上げで造った森だと伝えられています。

再生時間:3:37

民話詳細DATA

レコード番号 47O383256
CD番号 47O38C167
決定題名 仲順のメーシジ森と津波主(共通語)
話者がつけた題名
話者名 大田為春
話者名かな おおたためはる
生年月日 19180419
性別
出身地 沖縄県中頭郡北中城村字仲順
記録日 19810705
記録者の所属組織 沖縄口承文芸学術調査団
元テープ番号 中頭郡北中城村 T07 A02
元テープ管理者 沖縄伝承話資料センター
分類 伝説、
発句(ほっく)
伝承事情
文字化資料 北中城の民話 P85
キーワード メーシジ森,種取り祭り,仲順,七煙時,津波主,強力,首里の武士,カキダメシ,煙草,シンメーナービ,尻込み,伝説,泥灰岩,宜野湾,浦添,荻道,土壌,赤土,酸性土壌,知花,年寄り,森
梗概(こうがい) 昔から戦前まで、メーシジ森は種取り祭りの行事のときにも集まるところだったですよ。昔、仲順の始まりのころの七煙時代に仲順のメーシジ森に津波主言うて、非常に強力がおったと。この津波主は、非常に有名な強力だから首里の武士がカキダメシに来たんだよ。カキダメシと言うのは今の試合ですね。その首里から来た武士が、「煙草吸いたいから、煙草出せ。」と言うたら、津波主は、すぐにこのシンメーナービに土いっぱい入れて、「はい。」言うて出したら、試合に来た相手の武士は持てない。「この人にはもう勝つことは出来ないから。」と言うて、尻込みして帰ったと言うような伝説が伝わっているのです。また、メーシジ森というあの高い森は全部津波主が担ぎ上げて造ったと言うような伝説があるわけです。そこに運んだ土は、私が所有しているところの土を採ったと言うんですよ。あの森の断層を見たら下は、水で流されて来た泥灰岩があって、これは宜野湾とか浦添なんかに沢山あります。これは水によって運ばれてきた水性土壌だから、科学的に分析すれば担いだということは言えないんですね。この村内では荻道にもそういう土壌があるんですよ。その泥灰岩の上に、ちょびっと赤土が乗っとるんですがね、あの赤土は強い酸性土壌でね、沖縄市の知花以北にしかない土なんだよ。いまだに年寄りは、そこの赤土も、「あれは津波主が担ぎあげて造った毛だ。」と言っとるわけです。あんな大きな森を津波主が土を担いで造ったということは、私には信じられないけど、津波主が担ぎ上げで造った森だと伝えられています。
全体の記録時間数 3:44
物語の時間数 3:37
言語識別 共通語
音源の質
テープ番号
予備項目1

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