王の身代わり三味線(共通語)

概要

琉球王がね、病気にかかって、それでまあ、ユタに行ったんですかね。昔は病気するとよくユタの家に行きよったですよね。そしたら、「同し年で、同し月日で、同し時刻に生まれた人を仮に葬式するとね、病気が治り生きるんだ。」と言う話を聞いて、琉球国中捜したら、ちょうど喜舎場の上仲順という家の人が当たったそうです。それで、この人は生きながらにしていわゆる王様の身代わりに葬式をさせられたそうです。ところが叔母さんたちがですね、餅を全部棺のそばに詰め込んでいたそうです。それで首里にありますね、玉陵と言う王の墓に葬式されたそうですが、その一週間目に王が亡くなったので入れ換えられたわけなんですね。でえ、その人は、墓の中で餅を食べて生きておったそうですが、水は玉陵の場合は、水を入れた池の上に、棺を乗せるようにしておったから、その水を飲んで喉の渇きを癒したと言う話がありますがね。出て来たときに、「お前は非常に功績があるんだから、お前の望みは何でも聞いてやるから何か欲しい物をいいなさい。」と言ったら。最初は地頭代にして、土地をくれようとしたら、「土地は要りませんから、三味線を下さい。」というわけで、王府から三味線をもらったということがあるわけです。その三味線はですね、どういういわれで言ったか知らないけど、最後は玉元と言うところに有りましたがね。その三味線は戦前まで、現存しとったんです。その三味線を現在知っているのは、中村長康さんと言う人で、その人は弾いたことがあるって。その三味線には印が入っているそうですがね。

再生時間:2:06

民話詳細DATA

レコード番号 47O383173
CD番号 47O38C163
決定題名 王の身代わり三味線(共通語)
話者がつけた題名
話者名 安里常太郎
話者名かな あさとじょうたろう
生年月日 19180713
性別
出身地 沖縄県中頭郡北中城字喜舎場
記録日 19810705
記録者の所属組織 沖縄口承文芸学術調査団
元テープ番号 中頭郡北中城村 T03 A09
元テープ管理者 沖縄伝承話資料センター
分類 伝説、
発句(ほっく)
伝承事情
文字化資料 北中城の民話 P51
キーワード 琉球王,病気,ユタ,葬式,喜舎場,上仲順,身代わり,餅,棺,首里,玉陵,功績,地頭代,三味線,玉元,中村長康,印
梗概(こうがい) 琉球王がね、病気にかかって、それでまあ、ユタに行ったんですかね。昔は病気するとよくユタの家に行きよったですよね。そしたら、「同し年で、同し月日で、同し時刻に生まれた人を仮に葬式するとね、病気が治り生きるんだ。」と言う話を聞いて、琉球国中捜したら、ちょうど喜舎場の上仲順という家の人が当たったそうです。それで、この人は生きながらにしていわゆる王様の身代わりに葬式をさせられたそうです。ところが叔母さんたちがですね、餅を全部棺のそばに詰め込んでいたそうです。それで首里にありますね、玉陵と言う王の墓に葬式されたそうですが、その一週間目に王が亡くなったので入れ換えられたわけなんですね。でえ、その人は、墓の中で餅を食べて生きておったそうですが、水は玉陵の場合は、水を入れた池の上に、棺を乗せるようにしておったから、その水を飲んで喉の渇きを癒したと言う話がありますがね。出て来たときに、「お前は非常に功績があるんだから、お前の望みは何でも聞いてやるから何か欲しい物をいいなさい。」と言ったら。最初は地頭代にして、土地をくれようとしたら、「土地は要りませんから、三味線を下さい。」というわけで、王府から三味線をもらったということがあるわけです。その三味線はですね、どういういわれで言ったか知らないけど、最後は玉元と言うところに有りましたがね。その三味線は戦前まで、現存しとったんです。その三味線を現在知っているのは、中村長康さんと言う人で、その人は弾いたことがあるって。その三味線には印が入っているそうですがね。
全体の記録時間数 2:54
物語の時間数 2:06
言語識別 共通語
音源の質
テープ番号
予備項目1

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