チョーフグン親方(共通語)

概要

チョーフグンの親方という方は、身体がほとんど鉄で出来ておったと。で、親のおなかの中に何年かおったそうですね。それで、妊娠した親があまりきついので、「なんとか早く生まれんかなあ。」と言ったら、「おれが生まれるとお母さんは亡くなるのだよ。」と言うから、母親は、「亡くなってもいいから、このきつさからは逃れたい。」と言うわけで、あの人は、お母さんの胸からこう出てきたと。それで、この人は、身体が鉄で出来ているから非常に強い人になったそうだが、あの人の鉄で出来てないのは首の部分だけでなかったかと言いますよ。それで、どんなに弓矢で射っても矢じりが立たないもんだから、あの人が戦に行くと必ず勝ち戦だったと。それで、この人は、生きていたときに千人殺したというんですね。ところが、薩摩は、この人がいるとどうしても戦に勝てないから、もう床屋に頼んでこの人を殺させたんですね。薩摩では、このチョーフグンが死んだと言うことを聞いたから、「今度はチョーフグンが死んでいるから勝つんだ。あの人がいなければ戦は勝つんだ。」と言って、寄せて行ったそうです。今度は守る沖縄の方は、「チョウフグン親方が死んでいると思わせたら戦は負けてしまう。」と言って、そのまま、チョーフグン親方の死体を墓から出して、敵から見えるところに座らしとったそうですね。ちょうど、チョーフグン親方の死体は、腐れかかって蛆が口のあたりを取り巻いておったというんですね、それを見た寄せ手の敵軍は、「チョーフグンの親方は死んだと聞いたんだけれども、生きておってハチャグミを食べておるんだ。どうせ我々はあの人の手にかかっちゃあかなわない。殺されるよりも自分で死んだ方がいい。」と言って、薩摩から攻めて来た敵軍は千人が切腹したと言うことです。だから、チョーフグン親方は、「生きて千人、死んで千人も殺した。」と、そんな話を親から聞いておりますよ。

再生時間:2:17

民話詳細DATA

レコード番号 47O383170
CD番号 47O38C163
決定題名 チョーフグン親方(共通語)
話者がつけた題名
話者名 安里常太郎
話者名かな あさとじょうたろう
生年月日 19180713
性別
出身地 沖縄県中頭郡北中城字喜舎場
記録日 19810705
記録者の所属組織 沖縄口承文芸学術調査団
元テープ番号 中頭郡北中城村 T03 A06
元テープ管理者 沖縄伝承話資料センター
分類 伝説
発句(ほっく)
伝承事情
文字化資料 北中城の民話 P328
キーワード チョーフグン親方,鉄,妊娠,首,弓矢,矢じり,戦,千人,薩摩,床屋,沖縄,死体,蛆,ハチャグミ,切腹
梗概(こうがい) チョーフグンの親方という方は、身体がほとんど鉄で出来ておったと。で、親のおなかの中に何年かおったそうですね。それで、妊娠した親があまりきついので、「なんとか早く生まれんかなあ。」と言ったら、「おれが生まれるとお母さんは亡くなるのだよ。」と言うから、母親は、「亡くなってもいいから、このきつさからは逃れたい。」と言うわけで、あの人は、お母さんの胸からこう出てきたと。それで、この人は、身体が鉄で出来ているから非常に強い人になったそうだが、あの人の鉄で出来てないのは首の部分だけでなかったかと言いますよ。それで、どんなに弓矢で射っても矢じりが立たないもんだから、あの人が戦に行くと必ず勝ち戦だったと。それで、この人は、生きていたときに千人殺したというんですね。ところが、薩摩は、この人がいるとどうしても戦に勝てないから、もう床屋に頼んでこの人を殺させたんですね。薩摩では、このチョーフグンが死んだと言うことを聞いたから、「今度はチョーフグンが死んでいるから勝つんだ。あの人がいなければ戦は勝つんだ。」と言って、寄せて行ったそうです。今度は守る沖縄の方は、「チョウフグン親方が死んでいると思わせたら戦は負けてしまう。」と言って、そのまま、チョーフグン親方の死体を墓から出して、敵から見えるところに座らしとったそうですね。ちょうど、チョーフグン親方の死体は、腐れかかって蛆が口のあたりを取り巻いておったというんですね、それを見た寄せ手の敵軍は、「チョーフグンの親方は死んだと聞いたんだけれども、生きておってハチャグミを食べておるんだ。どうせ我々はあの人の手にかかっちゃあかなわない。殺されるよりも自分で死んだ方がいい。」と言って、薩摩から攻めて来た敵軍は千人が切腹したと言うことです。だから、チョーフグン親方は、「生きて千人、死んで千人も殺した。」と、そんな話を親から聞いておりますよ。
全体の記録時間数 2:38
物語の時間数 2:17
言語識別 共通語
音源の質
テープ番号
予備項目1

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