喜舎場公と津堅島のカカン石(共通語)

概要

この喜舎場に喜舎場子という人がいたんです。津堅はね、ある日、喜舎場子がここの上に登って見たら東の海を見た場合には、波に現れたり隠れたするような島があったと言う。「あの島には人が住めるだろう。」というわけで、妹のマシラユと一緒に斎戒沐浴して向こうへ渡ったと言うことが、『遺老説伝』に書いてあるわけなんです。だけど、行ったことは書いてあるが、その後のことは書いてない。それで、喜舎場子の子孫の津堅での話は、我々が津堅に行ったときに津堅の人から聞いたんです。喜舎場子が津堅に行った場合ですがね、昔はルジンカカンと言うのをつけとった。そして、妹のマシラユという人は、この人の奥さんになるんだけれども、そのマシラユが着けとったカカンが濡れたので、そのカカンを石に干して乾かしたわけなんですね。その石を津堅では、カカン石と言っています。このカカン石はちょうど波打ち際にあるんですが、砂に隠れたり出たりするわけなんです。で、その石が現れたときは豊作、隠れた時は凶作だというふうな占いの一つになっておるといいます。それから、こっちの喜舎場の根家はですね、仲間と言う。向こうの根屋は仲真次と言う。仲真の次と書くわけなんです。こちらの仲間から行ったんだから、仲間の次だよと言って、屋号を仲真次にしたわけです。それともう一つは、向こうの津堅ではこちらのことをウフジーと言うですね。だから、その喜舎場子が死ぬときには、「私が死んだら、ウフジーに向かって墓をつくってくれ。」と言うわけで、喜舎場子の墓は喜舎場に向かって造られておる。

再生時間:1:18

民話詳細DATA

レコード番号 47O383166
CD番号 47O38C163
決定題名 喜舎場公と津堅島のカカン石(共通語)
話者がつけた題名
話者名 安里常太郎
話者名かな あさとじょうたろう
生年月日 19180713
性別
出身地 沖縄県中頭郡北中城字喜舎場
記録日 19810705
記録者の所属組織 沖縄口承文芸学術調査団
元テープ番号 中頭郡北中城村 T03 A02
元テープ管理者 沖縄伝承話資料センター
分類 伝説、 民俗
発句(ほっく)
伝承事情
文字化資料 北中城の民話 P43
キーワード 喜舎場,喜舎場子,津堅,東の海,波,妹,マシラユ,斎戒沐浴,遺老説伝,ルジンカカン,カカン,カカン石,豊作,凶作,占い,根家,仲間,仲真次,屋号,ウフジー,墓
梗概(こうがい) この喜舎場に喜舎場子という人がいたんです。津堅はね、ある日、喜舎場子がここの上に登って見たら東の海を見た場合には、波に現れたり隠れたするような島があったと言う。「あの島には人が住めるだろう。」というわけで、妹のマシラユと一緒に斎戒沐浴して向こうへ渡ったと言うことが、『遺老説伝』に書いてあるわけなんです。だけど、行ったことは書いてあるが、その後のことは書いてない。それで、喜舎場子の子孫の津堅での話は、我々が津堅に行ったときに津堅の人から聞いたんです。喜舎場子が津堅に行った場合ですがね、昔はルジンカカンと言うのをつけとった。そして、妹のマシラユという人は、この人の奥さんになるんだけれども、そのマシラユが着けとったカカンが濡れたので、そのカカンを石に干して乾かしたわけなんですね。その石を津堅では、カカン石と言っています。このカカン石はちょうど波打ち際にあるんですが、砂に隠れたり出たりするわけなんです。で、その石が現れたときは豊作、隠れた時は凶作だというふうな占いの一つになっておるといいます。それから、こっちの喜舎場の根家はですね、仲間と言う。向こうの根屋は仲真次と言う。仲真の次と書くわけなんです。こちらの仲間から行ったんだから、仲間の次だよと言って、屋号を仲真次にしたわけです。それともう一つは、向こうの津堅ではこちらのことをウフジーと言うですね。だから、その喜舎場子が死ぬときには、「私が死んだら、ウフジーに向かって墓をつくってくれ。」と言うわけで、喜舎場子の墓は喜舎場に向かって造られておる。
全体の記録時間数 1:46
物語の時間数 1:18
言語識別 共通語
音源の質
テープ番号
予備項目1

トップに戻る

TOP