ところで、この喜舎場では、戦前の中学以上をでた男の人は、早死にをしましてね、また卒業して外国に行った人は元気だけれども、帰ってきたらすぐ亡くなると言うことで、女は長生きして栄えましたが、男は非常に早死にして栄えなかったんです。それで、ここでは、いわゆる旧正月にハチウンチという占いをするんです。これは字の一ヵ年の運勢を占う意味でするんですが、そのときに役員が揃ってですね、卦をたてて運勢を見てもらいに行くことをしたんです。そのときに運勢を見てもらったら、「喜舎場が栄えない理由は、先祖を頭から踏みつけておるからだ。」ということなんです。今のこの喜舎場公の墓は、昔の部落があったところで、後ろの山にあるんですが、そこは島袋、比嘉から喜舎場にある学校への通学路になっているわけ。だから、先祖を踏んでおることになると言うことで、「これは何とか祖先をお祀りしなければいかない。」と言うようなことで、それから字が鳥越憲三郎さんだとか、島袋全発さんですかな、あの方々に御依頼をして、そこを探したんです。そのときは、いわゆる按司のお墓だろうというところを、みんなが捜したけれども、遺骨がないというわけです。その人たちがもう帰りかけたんですが、帰ろうとしても、当時の区長さんが諦めきれずに、一人残ったとかいいますね。こう最後まで捜しておったら、もうそうですね、みんなが捜したところから、百メーターぐらい下まで降りて来たところで、区長が、「ここにある。」と言って見つけたから、それから、その遺骨を今のところにお祀りしておるんですがね。その年に我々が中学に入ったんです。だから、戦前の中学を出たのは私が最初なんですよ。
| レコード番号 | 47O383165 |
|---|---|
| CD番号 | 47O38C163 |
| 決定題名 | 喜舎場墓と通学路(共通語) |
| 話者がつけた題名 | - |
| 話者名 | 安里常太郎 |
| 話者名かな | あさとじょうたろう |
| 生年月日 | 19180713 |
| 性別 | 男 |
| 出身地 | 沖縄県中頭郡北中城字喜舎場 |
| 記録日 | 19810705 |
| 記録者の所属組織 | 沖縄口承文芸学術調査団 |
| 元テープ番号 | 中頭郡北中城村 T03 A01 |
| 元テープ管理者 | 沖縄伝承話資料センター |
| 分類 | 伝説、 民俗 |
| 発句(ほっく) | - |
| 伝承事情 | - |
| 文字化資料 | 北中城の民話 P39 |
| キーワード | 喜舎場,早死,旧正月,ハチウンチ,占い,卦,先祖,喜舎場公,墓,学校,通学路,お祀り,鳥越憲三郎,島袋全発,按司,遺骨 |
| 梗概(こうがい) | ところで、この喜舎場では、戦前の中学以上をでた男の人は、早死にをしましてね、また卒業して外国に行った人は元気だけれども、帰ってきたらすぐ亡くなると言うことで、女は長生きして栄えましたが、男は非常に早死にして栄えなかったんです。それで、ここでは、いわゆる旧正月にハチウンチという占いをするんです。これは字の一ヵ年の運勢を占う意味でするんですが、そのときに役員が揃ってですね、卦をたてて運勢を見てもらいに行くことをしたんです。そのときに運勢を見てもらったら、「喜舎場が栄えない理由は、先祖を頭から踏みつけておるからだ。」ということなんです。今のこの喜舎場公の墓は、昔の部落があったところで、後ろの山にあるんですが、そこは島袋、比嘉から喜舎場にある学校への通学路になっているわけ。だから、先祖を踏んでおることになると言うことで、「これは何とか祖先をお祀りしなければいかない。」と言うようなことで、それから字が鳥越憲三郎さんだとか、島袋全発さんですかな、あの方々に御依頼をして、そこを探したんです。そのときは、いわゆる按司のお墓だろうというところを、みんなが捜したけれども、遺骨がないというわけです。その人たちがもう帰りかけたんですが、帰ろうとしても、当時の区長さんが諦めきれずに、一人残ったとかいいますね。こう最後まで捜しておったら、もうそうですね、みんなが捜したところから、百メーターぐらい下まで降りて来たところで、区長が、「ここにある。」と言って見つけたから、それから、その遺骨を今のところにお祀りしておるんですがね。その年に我々が中学に入ったんです。だから、戦前の中学を出たのは私が最初なんですよ。 |
| 全体の記録時間数 | 3:52 |
| 物語の時間数 | 2:25 |
| 言語識別 | 共通語 |
| 音源の質 | △ |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |