伊野波のモーイは、モーイ親方はとても頭がよかったが、そうではないふりして、夜は勉強して昼は蛙を取って連れて歩いていたって。歩いていたら、雨蛙が「ガークガーク」して、雨が降って水があるから、「ガークガーク」して口を開けてヌブシの玉を吹きこんでいたしうです。「そうか、これがヌブシの玉なのか。私も口を開けていたら、私の口にも吹き込むかなー」といって伊野波の親方は口を開けていたそうです。そうしたら吹き込んだって。吹き込んだから、それで頭が良くなったって。ヌブシの玉をね吹き込んだって。雨蛙がね、蛙がね「ガークガーク」して、口にどうしても吹き込もうとしていたって、ピーカピーカして。だから私も口をあけておこうと、側で口を開けていたら引き込まれたって。だから利口になったって、伊野波のモーイは。ヌブシの玉、モーイはヌブシの玉をふくんだって。灰縄御用を注文されて。親が灰縄御用を支那から注文されて。しかしモーイは馬鹿なふりして歩いていた。片足はサバ、片足はゲタで、二つ履いて歩いていたって。「どうしたのかモーイ、君の足は片足はサバ、片足はゲタである。君は間違ってはいないか。君は間違ってはいないか」と言ったら、「私は親孝行者なので、片足は母、片足は父、だからそうしている」。「君はどちらをより愛しているか」と言うと、「私はもう」、手を打ったそうだ。手を打ったら、「同じく愛しているので」と言って、片足はサバ、片足はゲタを履いているといっていたって。それからまた政府に御用されたので、「どうしようかな、私はもう政府から御用された」と親がおっしゃった。「どうしたんですか、心配しないでください、私が解いてきます」と言って、伊野波のモーイが。「こいつができるかなー。君ができるのか」と言ったら、「私が立っていて、それを解きます」と言った。それから伊野波のモーイが行ったら「灰縄御用」は、また「タバコをつけさせてくれ」と言って、「タバコをつけて」と言うと、その時は炭をぬくんでいるので、「はい、ハイサイ」と差し出したそうだ。
また「灰縄は持ってきたか」と言われて「はい、持ってきましたよ」と言ったら、灰縄は縄を綯って、焼いて燃やしてその灰をそこに供えたそうです。供えたら、また伊野波のモーイは「あのう、雄鶏の卵は持ってきたか」と言ったそうです。「あのー、男が卵を産みますか。女が卵は産むんであって、男が卵を産みますか」と言ってすぐ解いたって。
| レコード番号 | 47O375216 |
|---|---|
| CD番号 | 47O37C223 |
| 決定題名 | モーイ親方 ヌブシの玉 下駄とぞうり 難題(方言) |
| 話者がつけた題名 | モーイ親方 |
| 話者名 | 山城カマド |
| 話者名かな | やましろかまど |
| 生年月日 | 19010510 |
| 性別 | 女 |
| 出身地 | 沖縄県読谷村座喜味 |
| 記録日 | 19770226 |
| 記録者の所属組織 | 読谷村民話調査団第6班 |
| 元テープ番号 | 読谷村比謝矼T02A07 |
| 元テープ管理者 | 読谷村立歴史民俗資料館 |
| 分類 | 笑話 |
| 発句(ほっく) | - |
| 伝承事情 | - |
| 文字化資料 | 読谷村民話資料集15渡具知・比謝・比謝矼の民話 P278 |
| キーワード | 伊野波のモーイ,モーイ親方,頭がよかった,夜は勉強,昼は蛙,ヌブシの玉,灰縄御用,支那,馬鹿,片足はサバ,片足はゲタ,親孝行者,雄鶏の卵 |
| 梗概(こうがい) | 伊野波のモーイは、モーイ親方はとても頭がよかったが、そうではないふりして、夜は勉強して昼は蛙を取って連れて歩いていたって。歩いていたら、雨蛙が「ガークガーク」して、雨が降って水があるから、「ガークガーク」して口を開けてヌブシの玉を吹きこんでいたしうです。「そうか、これがヌブシの玉なのか。私も口を開けていたら、私の口にも吹き込むかなー」といって伊野波の親方は口を開けていたそうです。そうしたら吹き込んだって。吹き込んだから、それで頭が良くなったって。ヌブシの玉をね吹き込んだって。雨蛙がね、蛙がね「ガークガーク」して、口にどうしても吹き込もうとしていたって、ピーカピーカして。だから私も口をあけておこうと、側で口を開けていたら引き込まれたって。だから利口になったって、伊野波のモーイは。ヌブシの玉、モーイはヌブシの玉をふくんだって。灰縄御用を注文されて。親が灰縄御用を支那から注文されて。しかしモーイは馬鹿なふりして歩いていた。片足はサバ、片足はゲタで、二つ履いて歩いていたって。「どうしたのかモーイ、君の足は片足はサバ、片足はゲタである。君は間違ってはいないか。君は間違ってはいないか」と言ったら、「私は親孝行者なので、片足は母、片足は父、だからそうしている」。「君はどちらをより愛しているか」と言うと、「私はもう」、手を打ったそうだ。手を打ったら、「同じく愛しているので」と言って、片足はサバ、片足はゲタを履いているといっていたって。それからまた政府に御用されたので、「どうしようかな、私はもう政府から御用された」と親がおっしゃった。「どうしたんですか、心配しないでください、私が解いてきます」と言って、伊野波のモーイが。「こいつができるかなー。君ができるのか」と言ったら、「私が立っていて、それを解きます」と言った。それから伊野波のモーイが行ったら「灰縄御用」は、また「タバコをつけさせてくれ」と言って、「タバコをつけて」と言うと、その時は炭をぬくんでいるので、「はい、ハイサイ」と差し出したそうだ。 また「灰縄は持ってきたか」と言われて「はい、持ってきましたよ」と言ったら、灰縄は縄を綯って、焼いて燃やしてその灰をそこに供えたそうです。供えたら、また伊野波のモーイは「あのう、雄鶏の卵は持ってきたか」と言ったそうです。「あのー、男が卵を産みますか。女が卵は産むんであって、男が卵を産みますか」と言ってすぐ解いたって。 |
| 全体の記録時間数 | 3:28 |
| 物語の時間数 | 3:28 |
| 言語識別 | 方言 |
| 音源の質 | 〇 |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |