千年蛇(方言)

概要

昔、ある若い夫婦が居たらしいが、その夫婦はとても貧しい暮らしをしていたらしい。そして男は畑仕事をし、女は山に薪を掃きに行ったそうだ。そこの山には何年も生きているハブ(龍)が居たらしい。そしたらもう「今天に上がろうとしているのに、お前に見られたので私はもう上がる事は出来なくて残念だ」とその龍は言ったようだ。そうしたら「お前がこの事を誰にも言わなかったら、天に上がれるが、一言でも話したら上がる事が出来ない」「私は絶対に人には言いませんので、上って行って下さい。貴方を拝んだことは一言でも人には言いません。私は見ませんでした」と答えたそうだ。それからというのは、そのお陰でこの人達は金持ちになったわけだよ。ある時、そこで夫婦喧嘩が起きて「お前は出て行け」と女に言うと「あんたが出て行け」とお互い罪のなすりあいをしていた。その時、今まで黙っていたことを言わざるをえなくなってしまった。それは「この家は私の為に金持ちになっているのに、私が働いているから金持ちになっているのに」と男としては言うわけだよ。そしたら、「そうではないよ、これは私が薪を掃きに山に行った時に龍を拝んで、黙っていた為に私達はこんな金持ちになっているので私は出て行かない」と言った。そこでばれてしまい、喉が乾いたと表に出て水瓶を見たら・・・・・・になっていたそうだ。そういう話もあったよ。

再生時間:2:26

民話詳細DATA

レコード番号 47O375103
CD番号 47O37C219
決定題名 千年蛇(方言)
話者がつけた題名 千年蛇
話者名 高良オキ
話者名かな たからおき
生年月日 19161126
性別
出身地 沖縄県読谷村比謝
記録日 19770225
記録者の所属組織 読谷村民話調査団第9班
元テープ番号 読谷村比謝T02B14
元テープ管理者 読谷村立歴史民俗資料館
分類 本格昔話
発句(ほっく)
伝承事情
文字化資料 読谷村民話資料集15渡具知・比謝・比謝矼の民話 P195
キーワード 若い夫婦,貧しい暮らし,畑仕事,山,薪,ハブ,天,龍は,誰にも言わない,金持ち,夫婦喧嘩
梗概(こうがい) 昔、ある若い夫婦が居たらしいが、その夫婦はとても貧しい暮らしをしていたらしい。そして男は畑仕事をし、女は山に薪を掃きに行ったそうだ。そこの山には何年も生きているハブ(龍)が居たらしい。そしたらもう「今天に上がろうとしているのに、お前に見られたので私はもう上がる事は出来なくて残念だ」とその龍は言ったようだ。そうしたら「お前がこの事を誰にも言わなかったら、天に上がれるが、一言でも話したら上がる事が出来ない」「私は絶対に人には言いませんので、上って行って下さい。貴方を拝んだことは一言でも人には言いません。私は見ませんでした」と答えたそうだ。それからというのは、そのお陰でこの人達は金持ちになったわけだよ。ある時、そこで夫婦喧嘩が起きて「お前は出て行け」と女に言うと「あんたが出て行け」とお互い罪のなすりあいをしていた。その時、今まで黙っていたことを言わざるをえなくなってしまった。それは「この家は私の為に金持ちになっているのに、私が働いているから金持ちになっているのに」と男としては言うわけだよ。そしたら、「そうではないよ、これは私が薪を掃きに山に行った時に龍を拝んで、黙っていた為に私達はこんな金持ちになっているので私は出て行かない」と言った。そこでばれてしまい、喉が乾いたと表に出て水瓶を見たら・・・・・・になっていたそうだ。そういう話もあったよ。
全体の記録時間数 2:26
物語の時間数 2:26
言語識別 方言
音源の質
テープ番号
予備項目1

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