猫は執念深い(共通語混)

概要

昔、ティンマというのがあったでしょう。それをあの人もこの人も持っているわけだよ。それである時、一つのティンマを持っている人が死んで、その奥さんは居るわけだよ。その人が生きて居るときにはよく行き来して、酒も飲んだりして話友達だったんでしょうね。そしたら、そこの家にはとても大きな猫がいたらしい。おそらくもう何年も飼われていたんでしょうね。そうしてその友達が死んでから、ふとその家に行ってみると、その船頭が「もう大変、その猫を今も飼っているのか、殺そうともしないで」と言ったそうだ。そしたら、「もう今日、貴方は大変な事を言いましたね、貴方は大変な事になっているよ。ここでこの猫の話をするものではなかったのに」と言ったら「どうして」と。「今日貴方は、家には寝ないで下さいね、大変な事にな事になるから」と言った。「これは大変な猫だよ、餌が不味くても怒るし、そして美味しかったら喜ぶし、大変だから家に帰って寝ないで下さいね」「そうするよ、そうしたら私は舟で寝るよ」と言った。そうして舟に行き、寝ないでいた。そして横になって起きていたら、月の夜だったらしく、やっぱり夜中になったら猫が殺すつもりで綱を渡って舟に来たらしい。 猫は、この人を生かしていたら私はいつか殺されてしまうと思ったんでしょうね。舟を繋いだ舟があるでしょう、その綱から渡って来たそうだ。舟が浮いている所は、いくら浜の近くといっても深いでしょう。だからその人は来られないように包丁を持っていたらしい。そして猫もゆっくりゆっくり来て、やがて舟だという所で綱断ち切って猫を落としてそのまま死んだそうだ。

再生時間:3:21

民話詳細DATA

レコード番号 47O375082
CD番号 47O37C218
決定題名 猫は執念深い(共通語混)
話者がつけた題名 猫は執念深い
話者名 真栄田カツ
話者名かな まえだかつ
生年月日 19100110
性別
出身地 沖縄県読谷村大木
記録日 19770225
記録者の所属組織 読谷村民話調査団第8班
元テープ番号 読谷村比謝T02A10
元テープ管理者 読谷村立歴史民俗資料館
分類 伝説
発句(ほっく)
伝承事情
文字化資料 読谷村民話資料集15渡具知・比謝・比謝矼の民話 P222
キーワード 昔、ティンマというのがあったでしょう。それをあの人もこの人も持っているわけだよ。それである時、一つのティンマを持っている人が死んで、その奥さんは居るわけだよ。その人が生きて居るときにはよく行き来して、酒も飲んだりして話友達だったんでしょうね。そしたら、そこの家にはとても大きな猫がいたらしい。おそらくもう何年も飼われていたんでしょうね。そうしてその友達が死んでから、ふとその家に行ってみると、その船頭が「もう大変、その猫を今も飼っているのか、殺そうともしないで」と言ったそうだ。そしたら、「もう今日、貴方は大変な事を言いましたね、貴方は大変な事になっているよ。ここでこの猫の話をするものではなかったのに」と言ったら「どうして」と。「今日貴方は、家には寝ないで下さいね、大変な事にな事になるから」と言った。「これは大変な猫だよ、餌が不味くても怒るし、そして美味しかったら喜ぶし、大変だから家に帰って寝ないで下さいね」「そうするよ、そうしたら私は舟で寝るよ」と言った。そうして舟に行き、寝ないでいた。そして横になって起きていたら、月の夜だったらしく、やっぱり夜中になったら猫が殺すつもりで綱を渡って舟に来たらしい。,猫は、この人を生かしていたら私はいつか殺されてしまうと思ったんでしょうね。舟を繋いだ舟があるでしょう、その綱から渡って来たそうだ。舟が浮いている所は、いくら浜の近くといっても深いでしょう。だからその人は来られないように包丁を持っていたらしい。そして猫もゆっくりゆっくり来て、やがて舟だという所で綱断ち切って猫を落としてそのまま死んだそうだ。
梗概(こうがい) 昔、ティンマというのがあったでしょう。それをあの人もこの人も持っているわけだよ。それである時、一つのティンマを持っている人が死んで、その奥さんは居るわけだよ。その人が生きて居るときにはよく行き来して、酒も飲んだりして話友達だったんでしょうね。そしたら、そこの家にはとても大きな猫がいたらしい。おそらくもう何年も飼われていたんでしょうね。そうしてその友達が死んでから、ふとその家に行ってみると、その船頭が「もう大変、その猫を今も飼っているのか、殺そうともしないで」と言ったそうだ。そしたら、「もう今日、貴方は大変な事を言いましたね、貴方は大変な事になっているよ。ここでこの猫の話をするものではなかったのに」と言ったら「どうして」と。「今日貴方は、家には寝ないで下さいね、大変な事にな事になるから」と言った。「これは大変な猫だよ、餌が不味くても怒るし、そして美味しかったら喜ぶし、大変だから家に帰って寝ないで下さいね」「そうするよ、そうしたら私は舟で寝るよ」と言った。そうして舟に行き、寝ないでいた。そして横になって起きていたら、月の夜だったらしく、やっぱり夜中になったら猫が殺すつもりで綱を渡って舟に来たらしい。 猫は、この人を生かしていたら私はいつか殺されてしまうと思ったんでしょうね。舟を繋いだ舟があるでしょう、その綱から渡って来たそうだ。舟が浮いている所は、いくら浜の近くといっても深いでしょう。だからその人は来られないように包丁を持っていたらしい。そして猫もゆっくりゆっくり来て、やがて舟だという所で綱断ち切って猫を落としてそのまま死んだそうだ。
全体の記録時間数 3:21
物語の時間数 3:21
言語識別 混在
音源の質
テープ番号
予備項目1

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