阿麻和利の話(方言)

概要

阿麻和利の話があるよ。とても身体が弱くてね、あれは武士の子どもだったと思うが、七つの歳まで立つことも出来なかったそうだ。そして男の子がこんなに身体が弱くては、これは大きくなっても何も出来ないはずだからと、山に捨てに行かれたそうだ。捨てられて、立つことも出来ないので、寝ていて木の枝を見ていたら、蜘蛛が一生懸命巣を掛けていたそうだ。これを見て何とか出来ないかと考えたわけだよ。そして、これがどのようにして強くなって村に降りて来たのかは分からないけどね。それで今度は勝連に行って、何か役に立つ事はないかと思って考えたら、魚を採る網、あれをあみだしたそうだ。そうして今度は勝連の村に降りて、そこで村の人達に、網で魚を採って配ったそうだ。そうしたら、「あ、すごいあんなに良い人である」と言って皆なから神様みたいに崇められていた。昔から物を呉れるのは私の主人といってあるのでそれと同じことのようだ。そうしたら今度は「いつもこうして貴方から御馳走をしてもらって、この御恩はどのようにして返すかと思っていますが」と話をしたら、「そう貴方達がそう思うのだったら、何月の何日に松明を付けて、村中の人皆な浜に出てくれないか。これでもう立派な恩返しになりますから」と言ったわけだよ。そうしたら、その日がちょうど何処の按司か、勝連の按司なのか、勝連城にその時から勤めていたんでしょうね。そして勝連の按司には、「何月何日は、大変見事なものがありますので物見に行って眺めて下さい」と前もってその阿麻和利が按司にお願いをした。その日の晩になったら、浜は松明でもう大変きれいだったそうだ。そうしたら「見事なものですね」と王様に言いながらね。その勝連の按司、そこの大将はね、物見から阿麻和利が押し落として殺したわけだよ。そうしたら、その時から阿麻和利は按司なって代わりに立ったわけだよ。城の主になったわけだよ。そしてだんだん悪い事も無くなったということだよ。

再生時間:3:56

民話詳細DATA

レコード番号 47O375074
CD番号 47O37C217
決定題名 阿麻和利の話(方言)
話者がつけた題名 阿麻和利 
話者名 真栄田カツ
話者名かな まえだかつ
生年月日 19100110
性別
出身地 沖縄県読谷村大木
記録日 19770225
記録者の所属組織 読谷村民話調査団第8班
元テープ番号 読谷村比謝T02A03
元テープ管理者 読谷村立歴史民俗資料館
分類 伝説
発句(ほっく)
伝承事情
文字化資料 読谷村民話資料集15渡具知・比謝・比謝矼の民話 P207
キーワード 阿麻和利,身体が弱い,山に捨てた,木の枝,蜘蛛,巣を,勝連,魚網,御恩,松明,勝連の按司な,勝連城
梗概(こうがい) 阿麻和利の話があるよ。とても身体が弱くてね、あれは武士の子どもだったと思うが、七つの歳まで立つことも出来なかったそうだ。そして男の子がこんなに身体が弱くては、これは大きくなっても何も出来ないはずだからと、山に捨てに行かれたそうだ。捨てられて、立つことも出来ないので、寝ていて木の枝を見ていたら、蜘蛛が一生懸命巣を掛けていたそうだ。これを見て何とか出来ないかと考えたわけだよ。そして、これがどのようにして強くなって村に降りて来たのかは分からないけどね。それで今度は勝連に行って、何か役に立つ事はないかと思って考えたら、魚を採る網、あれをあみだしたそうだ。そうして今度は勝連の村に降りて、そこで村の人達に、網で魚を採って配ったそうだ。そうしたら、「あ、すごいあんなに良い人である」と言って皆なから神様みたいに崇められていた。昔から物を呉れるのは私の主人といってあるのでそれと同じことのようだ。そうしたら今度は「いつもこうして貴方から御馳走をしてもらって、この御恩はどのようにして返すかと思っていますが」と話をしたら、「そう貴方達がそう思うのだったら、何月の何日に松明を付けて、村中の人皆な浜に出てくれないか。これでもう立派な恩返しになりますから」と言ったわけだよ。そうしたら、その日がちょうど何処の按司か、勝連の按司なのか、勝連城にその時から勤めていたんでしょうね。そして勝連の按司には、「何月何日は、大変見事なものがありますので物見に行って眺めて下さい」と前もってその阿麻和利が按司にお願いをした。その日の晩になったら、浜は松明でもう大変きれいだったそうだ。そうしたら「見事なものですね」と王様に言いながらね。その勝連の按司、そこの大将はね、物見から阿麻和利が押し落として殺したわけだよ。そうしたら、その時から阿麻和利は按司なって代わりに立ったわけだよ。城の主になったわけだよ。そしてだんだん悪い事も無くなったということだよ。
全体の記録時間数 3:56
物語の時間数 3:56
言語識別 方言
音源の質
テープ番号
予備項目1

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