(橋)を架けても架けても、もう壊れてしまうって。それで、もう大変困って苦労している時に、ノロが人々が集まっている所へ来て、「七色ムーティーしている女を埋めないと橋は保たないですよ」と言われたんだって。そうしたもんだから、その橋を架ける責任者は、沖縄中の女を全部あたり、探していたわけさ。だけど、ノロの言う七色ムーティーをしている女の人を見つける事は出来なかった。しまいに「もう、あのノロしか残っていない」と、先にそういうふうに言ったノロ神を調べてみたら、七色ムーティーをしていたんだって。そうして「この人だ」と言って、すぐにそのノロを人柱として立ったまま埋めたんだって。立ったままでね。「もう人柱として埋めない限り、その橋はいくら架けても無駄だ」と言って。そしてノロ神を埋めたら、その橋は架けることが出来、その時から壊れることはなかったんだって。それに、そのノロには子どもも産まれていた。そのまだ小さい抱かれた子どもに「お前はね、人より先に物を言ってはいけないよ。人より先に物を言ったためにアンマーはね、このように橋に、真玉橋の橋の下に埋められることになってしまったからね、お前は人より先に物を言わないでね」と、そのお母さんは、橋の所に連れて行く時に子どもに遺言したんだって。「人より先に物を言わないでね」と。こんなことがあってからというもの、その子どもは唖になってしまったわけさ。それで、夫を持つまでの間、唖になって何も話すことはしなかった。ところが、偉い人がその娘を妻にしたいという人がいた。それが、また真玉橋造る時に、とても苦労なされた責任者の子どもになっているわけ。その娘は物を言わないので親達は「嫁に迎えることは出来ない」と言ったらしい。 そうしたら、「どんなことがあっても私は、この娘を妻にする」と一歩も譲らなかったそうだ。どうしても、この娘を妻にすると男がたいそう泣いて訴えてね。そうしていると、娘の母親が蝶になって来て、娘の口を開かせた。そして娘は「私は結婚もしたよ」という、そういうアソビ(芝居)があったよ。
| レコード番号 | 47O375006 |
|---|---|
| CD番号 | 47O37C215 |
| 決定題名 | 真玉橋の人柱(方言) |
| 話者がつけた題名 | 真玉橋の人柱 |
| 話者名 | 波平君江 |
| 話者名かな | なみひら きみえ |
| 生年月日 | 19100610 |
| 性別 | 女 |
| 出身地 | 沖縄県読谷村渡具知 |
| 記録日 | 19770224 |
| 記録者の所属組織 | 読谷村民話調査団第16班 |
| 元テープ番号 | 読谷村渡具知T05B13 |
| 元テープ管理者 | 読谷村立歴史民俗資料館 |
| 分類 | 伝説 |
| 発句(ほっく) | - |
| 伝承事情 | - |
| 文字化資料 | - |
| キーワード | ノロ,七色ムーティー,埋めなる,橋は保たない,人柱,子ども,人より先に物を言ってはいけない,真玉橋 |
| 梗概(こうがい) | (橋)を架けても架けても、もう壊れてしまうって。それで、もう大変困って苦労している時に、ノロが人々が集まっている所へ来て、「七色ムーティーしている女を埋めないと橋は保たないですよ」と言われたんだって。そうしたもんだから、その橋を架ける責任者は、沖縄中の女を全部あたり、探していたわけさ。だけど、ノロの言う七色ムーティーをしている女の人を見つける事は出来なかった。しまいに「もう、あのノロしか残っていない」と、先にそういうふうに言ったノロ神を調べてみたら、七色ムーティーをしていたんだって。そうして「この人だ」と言って、すぐにそのノロを人柱として立ったまま埋めたんだって。立ったままでね。「もう人柱として埋めない限り、その橋はいくら架けても無駄だ」と言って。そしてノロ神を埋めたら、その橋は架けることが出来、その時から壊れることはなかったんだって。それに、そのノロには子どもも産まれていた。そのまだ小さい抱かれた子どもに「お前はね、人より先に物を言ってはいけないよ。人より先に物を言ったためにアンマーはね、このように橋に、真玉橋の橋の下に埋められることになってしまったからね、お前は人より先に物を言わないでね」と、そのお母さんは、橋の所に連れて行く時に子どもに遺言したんだって。「人より先に物を言わないでね」と。こんなことがあってからというもの、その子どもは唖になってしまったわけさ。それで、夫を持つまでの間、唖になって何も話すことはしなかった。ところが、偉い人がその娘を妻にしたいという人がいた。それが、また真玉橋造る時に、とても苦労なされた責任者の子どもになっているわけ。その娘は物を言わないので親達は「嫁に迎えることは出来ない」と言ったらしい。 そうしたら、「どんなことがあっても私は、この娘を妻にする」と一歩も譲らなかったそうだ。どうしても、この娘を妻にすると男がたいそう泣いて訴えてね。そうしていると、娘の母親が蝶になって来て、娘の口を開かせた。そして娘は「私は結婚もしたよ」という、そういうアソビ(芝居)があったよ。 |
| 全体の記録時間数 | 2:08 |
| 物語の時間数 | 2:08 |
| 言語識別 | 方言 |
| 音源の質 | △ |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |