・・・あの伊饒波モーイの話である、雄鶏の卵というのは。あの昔々ね、親は今のように、お父さん、お母さんとは言わなかった。スー、アンマーと呼んでいた。スー、アンマーと呼んでいたからね。それであのうこうだったって。モーイは、どうしてモーイと付けられたかというと、髪もばさばさして髪も刈らない、髪も長く生えてね、いつも床下で勉強、学問して。また男の親は何か役人をなさっていたのか、村の何かをやっていたんでしょうね。それでもう御城から御用があった。今の首里旧城。何と言えばいいのか、とにかく首里御城の何処からか、この男の親に御用である。あの雄鶏の卵を持って来なさい。雄鶏の卵持って来なさいということ分かるか、持って来なさい。またそれから、縄を百尋綯って縄をひるいで。百尋ひるいで、そのまま持って来なさいと言っている、首里城に。・・・・・・・・だから男の親は、もう色んな注文されてね。もう大変な事になっているといって、また雄鶏の卵というのは、男が卵は産まないでしょう。またそれから、縄を百尋綯ってそのまま持って来なさいというのも、焼いてそのまま持って来なさいということである。火をつけて焼いてそのまま持って来なさい。ただ綯って持って来なさいではないよ。その縄を百尋畳んで、それを綯って持って来なさいと言われたので、このモーイが、「お父さん、これはとても簡単。私がお父さんの代わりに行くので、御披露目しに首里御城に行くのでこれは簡単です、お父さん心配しないでいいよ」と言っていた。「お前、モーイ、何がわかるか、お前が何がわかるか、子どもが」と親が言ったので、「それはなにも心配はするなお父さん」と言った。そうしたら行ったそうです。モーイが行ったら、「お前は、お前の父親に注文なのに、どうしておまえが来たか、モーヤー」と言われたので、「私はお父さんの代わりに来ました、私達の男親は産を催しているので、代わりではない。」男の親は産催しして来ることが出来ないという。お産、お産ね。「産催しして来ることが出来ません。それで、私が親の代わりに来ました」「男が産催すのか」と御城から「男がも産催するか」と言ったら、「雄鶏が卵産すか」と返えたわけさ。返してこれも勝ったわけ。今度は、その百尋の縄はどうしたかというと「それも簡単お父さん、何も心配するな」とモーヤーが。鉄にね縄を綯って置いて火を付けて燃やして、そのまま綯っている形のままね。例えばこれは鉄だから、鉄板。それに縄百尋綯って重ねてね。それから、それをそのまま百尋注文。「その縄も百尋綯って、ちゃんとそのまま灰にしてありますよ」。それも合格、これも褒美もらったって。またもう一つはね、これはね、薩摩からの注文、昔の鹿児島ね。薩摩御用、これは恩納岳を持って来なさいというのである。それも沖縄でだったかな。恩納岳を持って来なさいね。それであの恩納村に恩納岳があるでしょう。恩納岳を引っ張って持って来なさいとの注文があったので、親はそれも心配しているわけ。「みんな簡単お父さん」と。それでモーイが「恩納岳は引っ張る道具はあるが、その恩納岳を積む船がない」と言っている。こんなに大きな岳は、恩納岳というと大きいでしょう。恩納村の恩納岳はね。それを引き壊すことは出来るが、それを載せる船は無いと言っている。これも勝ったわけさ。また今度は鹿児島からの、薩摩御用ね。それでその饒波モーイは薩摩から。また沖縄からもほめられてね。これは少し難しいもんだといって、それからまた薩摩御用もまたそれも簡単であったわけ。これはまた何だったのか、聞いたけど忘れて、覚えているだけ。
| レコード番号 | 47O374934 |
|---|---|
| CD番号 | 47O37C212 |
| 決定題名 | モーイ親方 難題(方言) |
| 話者がつけた題名 | モーイ親方 |
| 話者名 | 仲宗根澄江 |
| 話者名かな | なかそねすみえ |
| 生年月日 | 19200920 |
| 性別 | 女 |
| 出身地 | 沖縄県読谷村渡具知 |
| 記録日 | - |
| 記録者の所属組織 | 読谷村民話調査団第8班 |
| 元テープ番号 | 読谷村渡具知T03A01 |
| 元テープ管理者 | 読谷村立歴史民俗資料館 |
| 分類 | 笑話 |
| 発句(ほっく) | - |
| 伝承事情 | - |
| 文字化資料 | 読谷村民話資料集15渡具知・比謝・比謝矼の民話 P64 |
| キーワード | 伊饒波モーイ,雄鶏の卵,親,床下で勉強,御城から御用,産催し,薩摩御用,恩納岳,積む船 |
| 梗概(こうがい) | ・・・あの伊饒波モーイの話である、雄鶏の卵というのは。あの昔々ね、親は今のように、お父さん、お母さんとは言わなかった。スー、アンマーと呼んでいた。スー、アンマーと呼んでいたからね。それであのうこうだったって。モーイは、どうしてモーイと付けられたかというと、髪もばさばさして髪も刈らない、髪も長く生えてね、いつも床下で勉強、学問して。また男の親は何か役人をなさっていたのか、村の何かをやっていたんでしょうね。それでもう御城から御用があった。今の首里旧城。何と言えばいいのか、とにかく首里御城の何処からか、この男の親に御用である。あの雄鶏の卵を持って来なさい。雄鶏の卵持って来なさいということ分かるか、持って来なさい。またそれから、縄を百尋綯って縄をひるいで。百尋ひるいで、そのまま持って来なさいと言っている、首里城に。・・・・・・・・だから男の親は、もう色んな注文されてね。もう大変な事になっているといって、また雄鶏の卵というのは、男が卵は産まないでしょう。またそれから、縄を百尋綯ってそのまま持って来なさいというのも、焼いてそのまま持って来なさいということである。火をつけて焼いてそのまま持って来なさい。ただ綯って持って来なさいではないよ。その縄を百尋畳んで、それを綯って持って来なさいと言われたので、このモーイが、「お父さん、これはとても簡単。私がお父さんの代わりに行くので、御披露目しに首里御城に行くのでこれは簡単です、お父さん心配しないでいいよ」と言っていた。「お前、モーイ、何がわかるか、お前が何がわかるか、子どもが」と親が言ったので、「それはなにも心配はするなお父さん」と言った。そうしたら行ったそうです。モーイが行ったら、「お前は、お前の父親に注文なのに、どうしておまえが来たか、モーヤー」と言われたので、「私はお父さんの代わりに来ました、私達の男親は産を催しているので、代わりではない。」男の親は産催しして来ることが出来ないという。お産、お産ね。「産催しして来ることが出来ません。それで、私が親の代わりに来ました」「男が産催すのか」と御城から「男がも産催するか」と言ったら、「雄鶏が卵産すか」と返えたわけさ。返してこれも勝ったわけ。今度は、その百尋の縄はどうしたかというと「それも簡単お父さん、何も心配するな」とモーヤーが。鉄にね縄を綯って置いて火を付けて燃やして、そのまま綯っている形のままね。例えばこれは鉄だから、鉄板。それに縄百尋綯って重ねてね。それから、それをそのまま百尋注文。「その縄も百尋綯って、ちゃんとそのまま灰にしてありますよ」。それも合格、これも褒美もらったって。またもう一つはね、これはね、薩摩からの注文、昔の鹿児島ね。薩摩御用、これは恩納岳を持って来なさいというのである。それも沖縄でだったかな。恩納岳を持って来なさいね。それであの恩納村に恩納岳があるでしょう。恩納岳を引っ張って持って来なさいとの注文があったので、親はそれも心配しているわけ。「みんな簡単お父さん」と。それでモーイが「恩納岳は引っ張る道具はあるが、その恩納岳を積む船がない」と言っている。こんなに大きな岳は、恩納岳というと大きいでしょう。恩納村の恩納岳はね。それを引き壊すことは出来るが、それを載せる船は無いと言っている。これも勝ったわけさ。また今度は鹿児島からの、薩摩御用ね。それでその饒波モーイは薩摩から。また沖縄からもほめられてね。これは少し難しいもんだといって、それからまた薩摩御用もまたそれも簡単であったわけ。これはまた何だったのか、聞いたけど忘れて、覚えているだけ。 |
| 全体の記録時間数 | 5:25 |
| 物語の時間数 | 5:25 |
| 言語識別 | 方言 |
| 音源の質 | △ |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |