あのう弟であったかな、兄の人がね、飲ぇ、飲ぐゎーなって。その親のお父さんは、字の組長役目、このお金預かるの会計でしょう。会計というもの役目であったそうですがね。この字の金をこのイキーが盗んでうちゅ食ったから、もうこれは字の金ほがしているから字に勘当当てられて何処かに島流しさせる罪に当たりなったそうです。そうしたから、これどうしてもお父さん助けねばいけないといって「私はジュリに行って、このお金をアンマーから借りてこの字に返済させるから」と言ってこの子どもは七つであったかなー、七つ頃からあそこの那覇のジュリぬ家に売られたそうです。 そしてその行く時の話であれ歌であるよー。皆な道の行ちなぎよ。これ分かるこれだけ。 私が生まり口や ジュリん人やあらん 哀りからなとる私るやゆる ジュリるやゆるこうして歌もある。私の生まれはね、始めからあのジュリという生まれはでないが、親孝行するためにあのジュリになった私である。じままから出ているのはないと言うわけだ。はい非常にきれいというより歌をね、自分のあのー始めの上を作って、下句作る人とは誰でも呼ばれる人である。上句作ってから自分が、下句を返す人と私はなるというて。 雨や降てぃくりば 日傘ぐゎーや持たん たんでぃくぬ宿に 雨ゆ晴らさと言ってこの人のタンメーがいる所、炭焼ちゃータンメーがいる所に行ったから 姿見れージュリぐゎー 何処からーがー童 私や仲島ぬ吉屋でーびーる 雨ん降てぃくりば 日傘ぐゎーや持たん たんでぃくぬ宿に 上がてぃ給りしたから、今度はまた 初みてぃるやしが う茶飲みジュリぐゎー。あんさーにその吉屋がねー さんぴんぬう茶ぬ 白茶なるまでぃん今りう茶請ぬ 当てぃや無らんまたあんさーに先月る搗ちぇーる 糠味噌るやしが大和味噌とぅ思てぃ嘗てぃ給り貴方私ゆかね たき高さあむぬ 我宿にいもり思い語らあんさーなかい行く所でしょう。うぬ白髪かみてぃてぃすくなゆしぇ まるけーてぃるやゆるいちぐ下ないる女童うれー始めるやてーるさー落とうちょーるばー。あんさーなかい女童りやーなかい罪ん無ん鶏に 縄かきてぃ置ちぇーる時知らん鶏や 咎やあらに貴方私ゆかねー たき高さあむぬ家に入りみそり 思い語らうっさやー。うちの主前と非常に愛しくしているがね、むつましくしているがね、あのジュリ親ぬアンマーが、貴方はあれ一人あの頼ってはお金儲けられないから、みんなの人となりなさい。今日はあの旅の人が、船頭主といって船の一番頭、頭主といって騙かしてね、このアンマーが騙かしてお客受きらしたそうです。受きらしたから、「今日の客は、なから臭いが悪かったねぇ」と言ったから、またもこのお客が来たそうです。来たから、ならんぐーとぅーしたから「あはー吉屋というものも私を落としてみたよー」といって。これが悪い病気持っている人が呼んだそうです。だから「私はこんな人に呼ばれたら身体は汚れているから、もう首里のお客さんに会えることもないから、私は死ぬほうがいい」と言って自分であの波之上に落ちたそうです。
そうしたから、このアンマーは非常に後悔して泣いてももう仕方がない、この時に吉屋が 一万に惚りてぃ 二万銭捨てぃ死にば博打屋 通てぃ何すが悪魔アンマーりたんやー。一万に惚りてぃ、私は二万する身体であるが、一万に惚りてぃ二万銭捨ててぃ死にば博打屋と言う所にお墓であったそうです。博打屋通てぃ何すが悪魔アンマーりーたんり。悪魔、うれー私ねー聞ちゃん悪魔アンマー。そうしてね、この人がね死んでから、この首里のお客さんが家を造ったそうです。家を造ったから「あ、この名前を何といって付けるかね、この家の名前を何といって付けるかねぇ」と言ったから、弟がこの吉屋骨を持ってこの御殿の前に置いたそうです。置いてある時に、ここの話を聞いてね、この吉屋声が聞こえたそうです。拝り拝みぶさ 首里天加那志 遊りうちゃがらす 御茶屋御殿 こうして御茶屋御殿といって名前付けたそうですこの女が。それを聞いたから、この男は「あい、これ私が呼んだ吉屋の声に似ているが、どうした事であるかなぁ」と言って。ここにあのう男の子が、夜を明けるまでは借らしてくれと言って来た男が居るそうです。その男は吉屋の兄弟であった。「あんた方何かこれあの私が呼んだ女の声に似ているが、何か意味があるでしょう」と言ったから「実はあのうこうこうして、吉屋が骨ここにあります」と言ったから「はい、これ私が馴染みの女であるから家に入って一緒に歌させて踊いはね聞かせて下さい」と言って家に入れてね、歌を非常にさせたそうです、うぬ話やたん。あぬ歌んりしぇーよー 拝り拝みぶさ 首里天加那志 遊びうちゃがらす 御茶屋御殿りたるはじんり思いしがやー。これ吉屋の、死んでからの事である。霊なってから、この自分の好きな男の家どぅーの名前を付けたそうです。
| レコード番号 | 47O374875 |
|---|---|
| CD番号 | 47O37C209 |
| 決定題名 | 吉屋チルー(方言混) |
| 話者がつけた題名 | 吉屋チルー |
| 話者名 | 仲宗根カマ |
| 話者名かな | なかそねかま |
| 生年月日 | 19060125 |
| 性別 | 女 |
| 出身地 | 沖縄県読谷村渡具知 |
| 記録日 | 19770224 |
| 記録者の所属組織 | 読谷村民話調査団第2班 |
| 元テープ番号 | 読谷村渡具知T01A13 |
| 元テープ管理者 | 読谷村立歴史民俗資料館 |
| 分類 | 伝説 |
| 発句(ほっく) | - |
| 伝承事情 | - |
| 文字化資料 | - |
| キーワード | 弟,兄,親,字の組長役目,会計,字に勘当,島流し,ジュリ,アンマー,七つ,親孝行,御茶屋御殿 |
| 梗概(こうがい) | あのう弟であったかな、兄の人がね、飲ぇ、飲ぐゎーなって。その親のお父さんは、字の組長役目、このお金預かるの会計でしょう。会計というもの役目であったそうですがね。この字の金をこのイキーが盗んでうちゅ食ったから、もうこれは字の金ほがしているから字に勘当当てられて何処かに島流しさせる罪に当たりなったそうです。そうしたから、これどうしてもお父さん助けねばいけないといって「私はジュリに行って、このお金をアンマーから借りてこの字に返済させるから」と言ってこの子どもは七つであったかなー、七つ頃からあそこの那覇のジュリぬ家に売られたそうです。 そしてその行く時の話であれ歌であるよー。皆な道の行ちなぎよ。これ分かるこれだけ。 私が生まり口や ジュリん人やあらん 哀りからなとる私るやゆる ジュリるやゆるこうして歌もある。私の生まれはね、始めからあのジュリという生まれはでないが、親孝行するためにあのジュリになった私である。じままから出ているのはないと言うわけだ。はい非常にきれいというより歌をね、自分のあのー始めの上を作って、下句作る人とは誰でも呼ばれる人である。上句作ってから自分が、下句を返す人と私はなるというて。 雨や降てぃくりば 日傘ぐゎーや持たん たんでぃくぬ宿に 雨ゆ晴らさと言ってこの人のタンメーがいる所、炭焼ちゃータンメーがいる所に行ったから 姿見れージュリぐゎー 何処からーがー童 私や仲島ぬ吉屋でーびーる 雨ん降てぃくりば 日傘ぐゎーや持たん たんでぃくぬ宿に 上がてぃ給りしたから、今度はまた 初みてぃるやしが う茶飲みジュリぐゎー。あんさーにその吉屋がねー さんぴんぬう茶ぬ 白茶なるまでぃん今りう茶請ぬ 当てぃや無らんまたあんさーに先月る搗ちぇーる 糠味噌るやしが大和味噌とぅ思てぃ嘗てぃ給り貴方私ゆかね たき高さあむぬ 我宿にいもり思い語らあんさーなかい行く所でしょう。うぬ白髪かみてぃてぃすくなゆしぇ まるけーてぃるやゆるいちぐ下ないる女童うれー始めるやてーるさー落とうちょーるばー。あんさーなかい女童りやーなかい罪ん無ん鶏に 縄かきてぃ置ちぇーる時知らん鶏や 咎やあらに貴方私ゆかねー たき高さあむぬ家に入りみそり 思い語らうっさやー。うちの主前と非常に愛しくしているがね、むつましくしているがね、あのジュリ親ぬアンマーが、貴方はあれ一人あの頼ってはお金儲けられないから、みんなの人となりなさい。今日はあの旅の人が、船頭主といって船の一番頭、頭主といって騙かしてね、このアンマーが騙かしてお客受きらしたそうです。受きらしたから、「今日の客は、なから臭いが悪かったねぇ」と言ったから、またもこのお客が来たそうです。来たから、ならんぐーとぅーしたから「あはー吉屋というものも私を落としてみたよー」といって。これが悪い病気持っている人が呼んだそうです。だから「私はこんな人に呼ばれたら身体は汚れているから、もう首里のお客さんに会えることもないから、私は死ぬほうがいい」と言って自分であの波之上に落ちたそうです。 そうしたから、このアンマーは非常に後悔して泣いてももう仕方がない、この時に吉屋が 一万に惚りてぃ 二万銭捨てぃ死にば博打屋 通てぃ何すが悪魔アンマーりたんやー。一万に惚りてぃ、私は二万する身体であるが、一万に惚りてぃ二万銭捨ててぃ死にば博打屋と言う所にお墓であったそうです。博打屋通てぃ何すが悪魔アンマーりーたんり。悪魔、うれー私ねー聞ちゃん悪魔アンマー。そうしてね、この人がね死んでから、この首里のお客さんが家を造ったそうです。家を造ったから「あ、この名前を何といって付けるかね、この家の名前を何といって付けるかねぇ」と言ったから、弟がこの吉屋骨を持ってこの御殿の前に置いたそうです。置いてある時に、ここの話を聞いてね、この吉屋声が聞こえたそうです。拝り拝みぶさ 首里天加那志 遊りうちゃがらす 御茶屋御殿 こうして御茶屋御殿といって名前付けたそうですこの女が。それを聞いたから、この男は「あい、これ私が呼んだ吉屋の声に似ているが、どうした事であるかなぁ」と言って。ここにあのう男の子が、夜を明けるまでは借らしてくれと言って来た男が居るそうです。その男は吉屋の兄弟であった。「あんた方何かこれあの私が呼んだ女の声に似ているが、何か意味があるでしょう」と言ったから「実はあのうこうこうして、吉屋が骨ここにあります」と言ったから「はい、これ私が馴染みの女であるから家に入って一緒に歌させて踊いはね聞かせて下さい」と言って家に入れてね、歌を非常にさせたそうです、うぬ話やたん。あぬ歌んりしぇーよー 拝り拝みぶさ 首里天加那志 遊びうちゃがらす 御茶屋御殿りたるはじんり思いしがやー。これ吉屋の、死んでからの事である。霊なってから、この自分の好きな男の家どぅーの名前を付けたそうです。 |
| 全体の記録時間数 | 11:10 |
| 物語の時間数 | 11:10 |
| 言語識別 | 混在 |
| 音源の質 | △ |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |