吉屋チルー(方言)

概要

男の親が字の税金を払えなかった。それは集めた金を長男が使ってしまったので、泣く泣く子供であった吉屋チルは自分が尾類になれば金が出来るだろうと言う。それで、男親が尾類アンマーに相談しにと一緒に連れて行く時に、比謝の橋にさしかかった時に、お父さん、お父さん、この橋は情もない人が作ったんだろうねと言うと、お父さんがどうして?と聞くと、チルーは、この橋がなければ私は渡らなくても良いでしょうと言い、歌を歌う。「比謝橋や橋や誰がかきてぃうちぇが 情ねん人ヌ私渡さとぅうみてぃかきてぃうちぇさ 」そこで一休みしてから尾類に売られに行く。父親は、これは腹ぐあいが悪くて、時々痛いようですから、フーチ葉をせんて飲ませて下さいと言った。そして立派な尾類、歌も踊も、うまくなったので、尾類アンマーから、とても可愛がられた。又、正月(七月?)に親の墓を拝みに行く途中で雨が降ったので、「雨や降てぃくりば かぶる傘むた人 しばしくぬ宿に借らちたぼり」おじいさんの住んでいる炭焼小屋に行くと、炭焼きのおじいさんが姿を見ると、尾類のようだが、どこから来たかと聞くと、私は仲島の尾類で、吉屋チルーと言いますが、親拝みに行く途中ですと言うと、おじいさんが、お茶を出したが、お茶だけ出してあったので、「三ぴんぬ御茶ぬ白茶なるまでぃん    なまでぃ御茶わきぬあてぃやねらん」と、吉屋チルーが歌うと、炭焼きのおじいさんが、とても頭が良かったんでしょう。何も出すのがないので、みそを出して来て歌をよむ。「きたちちちるちぇるぬかみするやしが山和みすとぅ思てぃなみてぃとぅらし」あなたは私より頭がよいから、いつか霸に私を探しに来て下さい。一緒に寝ましょうと相談してから吉屋チルーは帰る。それが、月日が流れて、炭焼きのおじいさんは、吉屋チルーに食べさせる為の鳥をくびって、ゲタをはいて、着物のすそを帯にはさんで鳥をかついで吉屋チルーの家を訪ねて行き、歌をよむ。「わんねー門にたてぃてぃ 寝んだりみうんじょーやや くねーだ語らたるうすめーやしが それで吉屋チルーが歌かえす。」「うぬ  白髪かみてぃたさーしざくるてぃ落てぃてぃすくなゆしぇー白髪うすめー」すると又、炭焼きのおじいさんが歌をかえす。「落てぃてぃすくなてぃん私がるすくないるいちぐ   下ないる 女わらび」おじいさんが、歌をかえしたので、あなたは私より頭が良いですから、中に入って下さ、語らいましょう、と言い、一緒に語らったとの事です。「罰んねーん取りに縄かきてぃちぇーる」炭焼きのおじいさん「時知ラン鳥や罰やあらに。」と言ったようにおじいさんが、必ず歌をかえしたので、吉屋チルーはその人と語らったそうです。又、尾類アンマーが、ライ病看者から一万貫をもらう。それでチルーに今日の客は灯ろうをつけると恥しがるからつけるなと言う。チルーは不思議に思うが寝た。が、生きていれば一万貫でも、二万貫でももうけたのにと言い、自殺した。尾類アンマーは、毎日墓に泣き暮らすと、墓から吉屋チルーが歌う。「一万や欲しりや二万金捨てぃてぃ  死なば私が墓ば通てぃ泣くな。」すると尾類アンマーが、歌を返した。」「生ちちゅる  間やわじゆさびてぃ死にばばくちゃやぬ土ぬ肥るないさ。」もし、歌を返さなかったら大変な事になっただろう。

再生時間:8:57

民話詳細DATA

レコード番号 47O374787
CD番号 47O37C206
決定題名 吉屋チルー(方言)
話者がつけた題名 吉屋チルー
話者名 波平秀
話者名かな なみひらひで
生年月日 19150830
性別
出身地 沖縄県読谷村古堅
記録日 19770226
記録者の所属組織 読谷村民話調査団第11班
元テープ番号 読谷村古堅T04B03
元テープ管理者 読谷村立歴史民俗資料館
分類 伝説
発句(ほっく)
伝承事情
文字化資料 読谷村民話資料集14大湾・古堅の民話 P297
キーワード 男の親,字の税金,長男が使った,吉屋チル,尾類,比謝の橋,立派な尾類,炭焼小屋,炭焼きのおじいさん,ライ病看者,自殺
梗概(こうがい) 男の親が字の税金を払えなかった。それは集めた金を長男が使ってしまったので、泣く泣く子供であった吉屋チルは自分が尾類になれば金が出来るだろうと言う。それで、男親が尾類アンマーに相談しにと一緒に連れて行く時に、比謝の橋にさしかかった時に、お父さん、お父さん、この橋は情もない人が作ったんだろうねと言うと、お父さんがどうして?と聞くと、チルーは、この橋がなければ私は渡らなくても良いでしょうと言い、歌を歌う。「比謝橋や橋や誰がかきてぃうちぇが 情ねん人ヌ私渡さとぅうみてぃかきてぃうちぇさ 」そこで一休みしてから尾類に売られに行く。父親は、これは腹ぐあいが悪くて、時々痛いようですから、フーチ葉をせんて飲ませて下さいと言った。そして立派な尾類、歌も踊も、うまくなったので、尾類アンマーから、とても可愛がられた。又、正月(七月?)に親の墓を拝みに行く途中で雨が降ったので、「雨や降てぃくりば かぶる傘むた人 しばしくぬ宿に借らちたぼり」おじいさんの住んでいる炭焼小屋に行くと、炭焼きのおじいさんが姿を見ると、尾類のようだが、どこから来たかと聞くと、私は仲島の尾類で、吉屋チルーと言いますが、親拝みに行く途中ですと言うと、おじいさんが、お茶を出したが、お茶だけ出してあったので、「三ぴんぬ御茶ぬ白茶なるまでぃん    なまでぃ御茶わきぬあてぃやねらん」と、吉屋チルーが歌うと、炭焼きのおじいさんが、とても頭が良かったんでしょう。何も出すのがないので、みそを出して来て歌をよむ。「きたちちちるちぇるぬかみするやしが山和みすとぅ思てぃなみてぃとぅらし」あなたは私より頭がよいから、いつか霸に私を探しに来て下さい。一緒に寝ましょうと相談してから吉屋チルーは帰る。それが、月日が流れて、炭焼きのおじいさんは、吉屋チルーに食べさせる為の鳥をくびって、ゲタをはいて、着物のすそを帯にはさんで鳥をかついで吉屋チルーの家を訪ねて行き、歌をよむ。「わんねー門にたてぃてぃ 寝んだりみうんじょーやや くねーだ語らたるうすめーやしが それで吉屋チルーが歌かえす。」「うぬ  白髪かみてぃたさーしざくるてぃ落てぃてぃすくなゆしぇー白髪うすめー」すると又、炭焼きのおじいさんが歌をかえす。「落てぃてぃすくなてぃん私がるすくないるいちぐ   下ないる 女わらび」おじいさんが、歌をかえしたので、あなたは私より頭が良いですから、中に入って下さ、語らいましょう、と言い、一緒に語らったとの事です。「罰んねーん取りに縄かきてぃちぇーる」炭焼きのおじいさん「時知ラン鳥や罰やあらに。」と言ったようにおじいさんが、必ず歌をかえしたので、吉屋チルーはその人と語らったそうです。又、尾類アンマーが、ライ病看者から一万貫をもらう。それでチルーに今日の客は灯ろうをつけると恥しがるからつけるなと言う。チルーは不思議に思うが寝た。が、生きていれば一万貫でも、二万貫でももうけたのにと言い、自殺した。尾類アンマーは、毎日墓に泣き暮らすと、墓から吉屋チルーが歌う。「一万や欲しりや二万金捨てぃてぃ  死なば私が墓ば通てぃ泣くな。」すると尾類アンマーが、歌を返した。」「生ちちゅる  間やわじゆさびてぃ死にばばくちゃやぬ土ぬ肥るないさ。」もし、歌を返さなかったら大変な事になっただろう。
全体の記録時間数 8:57
物語の時間数 8:57
言語識別 方言
音源の質
テープ番号
予備項目1

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