夫婦喧嘩の仲裁(シマグチ)

概要

いつも夫婦喧嘩ばかりしている家庭があった。これは戦前の話だけどね。この家の隣に、とても愉快な叔父さんがいらした。この人はまた、夫婦喧嘩の仲裁が上手だったそうだ。「誰が言うのも聞かないけど、この人が言うと夫婦仲直りする。」と、世間でも評判になっていた。すると、またもや喧嘩が始まったので、「お父さん、始まりましたよ。今日はもう、道具類もみんな出して、『お前みたいな奴は』と追い出して、絶対中に入れないと言っているよ。子供は半分ずつわけるのが本当だが、そうはしない、あんたが全部連れて行けというほどの状態になっているよー。」と言った。すると、好き合っているから喧嘩もするのだろうからさせなさいと見ていたのだが、後はいたたまれず叔父さんは出て行った。そして、「どうしてあんた達は、子供まで生んでおきながら、こんなにするの。」と言うと、夫が、「あのですね、こいつはこうでああで。」と、妻の悪口ばかり言った。すると、このおもしろい叔父さんは、「それはそうだ、それはそうだ、それはそうだ。」と言った。また、「そうではありません。こうなんです。」と、妻が言うと、また、「それはそうだ、それはそうだ、それはそうだ。」と言った。「いやいや、そうではない、こうなんだ。」と言うと、またも、「それはそうだ、それはそうだ。」と言った。そうして、そうして、ずっとこれをくり返したので、三回目には、二人ともイヒヒーと笑って「お茶でも沸かしなさい、アタビチ(注)。」と仲直りしたって。

再生時間:1:35

民話詳細DATA

レコード番号 47O374394
CD番号 47O37C190
決定題名 夫婦喧嘩の仲裁(シマグチ)
話者がつけた題名
話者名 名嘉真光子
話者名かな なかまみつこ
生年月日 19050504
性別
出身地 沖縄県読谷村長田
記録日 19950121
記録者の所属組織 読谷村ゆうがおの会
元テープ番号 読谷村長田T03A03
元テープ管理者 読谷村立歴史民俗資料館
分類 笑話
発句(ほっく)
伝承事情
文字化資料 読谷村民話資料集13 大木・長田・牧原の民話P306
キーワード 夫婦喧嘩,愉快な叔父さん,夫婦喧嘩の仲裁が上手,夫婦仲直り,好き合っているから喧嘩もする,妻の悪口,それはそうだ
梗概(こうがい) いつも夫婦喧嘩ばかりしている家庭があった。これは戦前の話だけどね。この家の隣に、とても愉快な叔父さんがいらした。この人はまた、夫婦喧嘩の仲裁が上手だったそうだ。「誰が言うのも聞かないけど、この人が言うと夫婦仲直りする。」と、世間でも評判になっていた。すると、またもや喧嘩が始まったので、「お父さん、始まりましたよ。今日はもう、道具類もみんな出して、『お前みたいな奴は』と追い出して、絶対中に入れないと言っているよ。子供は半分ずつわけるのが本当だが、そうはしない、あんたが全部連れて行けというほどの状態になっているよー。」と言った。すると、好き合っているから喧嘩もするのだろうからさせなさいと見ていたのだが、後はいたたまれず叔父さんは出て行った。そして、「どうしてあんた達は、子供まで生んでおきながら、こんなにするの。」と言うと、夫が、「あのですね、こいつはこうでああで。」と、妻の悪口ばかり言った。すると、このおもしろい叔父さんは、「それはそうだ、それはそうだ、それはそうだ。」と言った。また、「そうではありません。こうなんです。」と、妻が言うと、また、「それはそうだ、それはそうだ、それはそうだ。」と言った。「いやいや、そうではない、こうなんだ。」と言うと、またも、「それはそうだ、それはそうだ。」と言った。そうして、そうして、ずっとこれをくり返したので、三回目には、二人ともイヒヒーと笑って「お茶でも沸かしなさい、アタビチ(注)。」と仲直りしたって。
全体の記録時間数 1:35
物語の時間数 1:35
言語識別 方言
音源の質
テープ番号
予備項目1

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