大変寒い時に、継母が継子を田打ちに出したり、竹の子のない時に竹の子を取りに行かした。竹の子が出てくる季節じゃないから、竹の子というものは出ないのだから、その季節になってこそ出てくるものでしょう。もう、それを捜して来なければ、私は。「捜してこなければ、殺す(折檻する)よ。」と言われていたんだって。ところがどんなに捜してもないので、竹やぶのなかで泣いたんだ。すると、その涙がポトポト落ちたところから竹の子が出てきたんだって。それを捜って持って行ったら、折檻されなくてすんだんだって。 今度また、継母が言うには「お前は竹の子を採って来るお利口だから田打ちに行っておいで。弁当は上等を持たすからね。。」だって。いつもは芋しか持たせないのに、ご飯を炊いて持たせたようだね。ご飯を持たせたので不思議に思って、すぐは食べなかったそうだ。昔は烏がたくさんいたからね、一応烏にやってからにしようと、自分は食べずに烏にやったそうだ。田圃にはヒラムスル(注)という、これくらいの葉の草が生えているがね、その烏は、継母の弁当のご飯を食ってから、そのヒラムスルを食ったんだって。「ああ、こうして毒返しできるんだな。」と、知った継子は、ご飯を食べて後、ヒラムスルを食べたようだ。なんともなかったんだって。「もう今日の弁当は大変おいしかった。御馳走さまでした。」と継子が言ったので、「おいしかったでしょう。」と継母は答えたものの、これは毒ではなかったのだなと思い、残ったものを実子にやって、実子を殺してしまったんだって。また、この話も、これだけ聞いたよ。
| レコード番号 | 47O374388 |
|---|---|
| CD番号 | 47O37C190 |
| 決定題名 | 継子話 竹の子 カラスと弁当(シマグチ) |
| 話者がつけた題名 | - |
| 話者名 | 岳原ツル |
| 話者名かな | おかはらつる |
| 生年月日 | 19050504 |
| 性別 | 女 |
| 出身地 | 沖縄県読谷村牧原 |
| 記録日 | 19801101 |
| 記録者の所属組織 | 読谷村民話調査団 |
| 元テープ番号 | 読谷村長田T02A03 |
| 元テープ管理者 | 読谷村立歴史民俗資料館 |
| 分類 | 本格昔話 |
| 発句(ほっく) | - |
| 伝承事情 | 寝る時に母親に昔話を聞かせてくれるように要求し、いつでも違う話を聞かせてくれた。 |
| 文字化資料 | 読谷村民話資料集13 大木・長田・牧原の民話P274 |
| キーワード | 大変寒い時,継母,継子,田打ち,竹の子,捜してこなければ殺す,泣いた,涙,弁当,芋しか持たせない,ご飯,烏,田圃,ヒラムスル,毒返し,実子が死んだ |
| 梗概(こうがい) | 大変寒い時に、継母が継子を田打ちに出したり、竹の子のない時に竹の子を取りに行かした。竹の子が出てくる季節じゃないから、竹の子というものは出ないのだから、その季節になってこそ出てくるものでしょう。もう、それを捜して来なければ、私は。「捜してこなければ、殺す(折檻する)よ。」と言われていたんだって。ところがどんなに捜してもないので、竹やぶのなかで泣いたんだ。すると、その涙がポトポト落ちたところから竹の子が出てきたんだって。それを捜って持って行ったら、折檻されなくてすんだんだって。 今度また、継母が言うには「お前は竹の子を採って来るお利口だから田打ちに行っておいで。弁当は上等を持たすからね。。」だって。いつもは芋しか持たせないのに、ご飯を炊いて持たせたようだね。ご飯を持たせたので不思議に思って、すぐは食べなかったそうだ。昔は烏がたくさんいたからね、一応烏にやってからにしようと、自分は食べずに烏にやったそうだ。田圃にはヒラムスル(注)という、これくらいの葉の草が生えているがね、その烏は、継母の弁当のご飯を食ってから、そのヒラムスルを食ったんだって。「ああ、こうして毒返しできるんだな。」と、知った継子は、ご飯を食べて後、ヒラムスルを食べたようだ。なんともなかったんだって。「もう今日の弁当は大変おいしかった。御馳走さまでした。」と継子が言ったので、「おいしかったでしょう。」と継母は答えたものの、これは毒ではなかったのだなと思い、残ったものを実子にやって、実子を殺してしまったんだって。また、この話も、これだけ聞いたよ。 |
| 全体の記録時間数 | 2:04 |
| 物語の時間数 | 2:04 |
| 言語識別 | 方言 |
| 音源の質 | ◎ |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |