初めの話はね、親がいつも集まったりした。それで、モーイの父は家に帰ってから、「私はこういうことになっているがどうしよう。」と心配したようだ。「それくらいも心配なさるのですか、お父さん。私が解きます。」、「ワタブターぐゎー(注 )ひゃー、お前がそれを解けるのか。」と、モーイ親子は話したらしい。そうして、「私達のモーイが行くそうですよ。」と父親は報告した。すると、「貴方は、分からないことをおっしゃって、あのような子供がもそこへ行けるのか。」と言われたらしい。それで父親が、「モーイ、向こうへ行ってみなさい。」と、モーイを直に行かせたようだ。「どうして私の父は心配しているが、どういう用件だったのですか。」と「こうこういう事です。」と説明した。「私が行きます。」と答えた。「お前は、アタビチャー(注 )ひゃー、お前が行けるのか!。」と言ったのだが。「まず行かせてみて下さい。」と、他の人が言ったので、「どうにかできるんだったら、どうでもいいから行かせなさい。」と行かせたようだね。向こうでは、「そこの子供!何をしに来たのか。」と言ったので「私は御用をしに、沖縄から日本からの御用という事で来ました。」と言った。「どういう事なのか、父親をよこしなさいと言ったらお前が来たのか。」、「私の父は産気づいています。」と答えた。「男がも産気づくのか。」と言ったので、「それなのに、あなた方は雄鶏の卵を持って来なさいというのですか。」と返答した。すると、「もう、こいつには負けた。」と。またもうひとつは嶽御用と言われた。「私は、それを載せる船が沖縄にはないので、その船を借りに来ました。」と答えたので「ワタブターや。」と言って、これも済ませたって。灰縄御用と言ったので、「灰縄を持って来ましたよ。それは持ちやすかったので。」と言ったら、「それは綱ではなく、灰じゃないか。」と言われた。「あなた方は、灰縄とおっしゃったじゃないですか。綱を焼いて灰にしたら灰縄ができました。」と、それを持って行き、三つの御用はモーイが解いたって。
その時に「こいつには負けたよ。」と。「上に来て座わりなさい。」と言うと、「はいはい、私にはそこに座わる権利がありません。」と言って、その時にも何かあったという話だったよ。
| レコード番号 | 47O374381 |
|---|---|
| CD番号 | 47O37C190 |
| 決定題名 | モーイ親方 難題(シマグチ) |
| 話者がつけた題名 | - |
| 話者名 | 宇栄原カメ |
| 話者名かな | うえはらかめ |
| 生年月日 | 18901015 |
| 性別 | 女 |
| 出身地 | 沖縄県恩納村谷茶 |
| 記録日 | 19761219 |
| 記録者の所属組織 | 読谷村民話調査団 |
| 元テープ番号 | 読谷村長田T01B04 |
| 元テープ管理者 | 読谷村立歴史民俗資料館 |
| 分類 | 笑話 |
| 発句(ほっく) | - |
| 伝承事情 | - |
| 文字化資料 | 読谷村民話資料集13 大木・長田・牧原の民話P293 |
| キーワード | モーイの父,心配,私が解きます,モーイ親子,御用,沖縄,日本,父は産気づいています,雄鶏の卵,嶽御用,載せる船,灰縄,三つの御用はモーイが解いた |
| 梗概(こうがい) | 初めの話はね、親がいつも集まったりした。それで、モーイの父は家に帰ってから、「私はこういうことになっているがどうしよう。」と心配したようだ。「それくらいも心配なさるのですか、お父さん。私が解きます。」、「ワタブターぐゎー(注 )ひゃー、お前がそれを解けるのか。」と、モーイ親子は話したらしい。そうして、「私達のモーイが行くそうですよ。」と父親は報告した。すると、「貴方は、分からないことをおっしゃって、あのような子供がもそこへ行けるのか。」と言われたらしい。それで父親が、「モーイ、向こうへ行ってみなさい。」と、モーイを直に行かせたようだ。「どうして私の父は心配しているが、どういう用件だったのですか。」と「こうこういう事です。」と説明した。「私が行きます。」と答えた。「お前は、アタビチャー(注 )ひゃー、お前が行けるのか!。」と言ったのだが。「まず行かせてみて下さい。」と、他の人が言ったので、「どうにかできるんだったら、どうでもいいから行かせなさい。」と行かせたようだね。向こうでは、「そこの子供!何をしに来たのか。」と言ったので「私は御用をしに、沖縄から日本からの御用という事で来ました。」と言った。「どういう事なのか、父親をよこしなさいと言ったらお前が来たのか。」、「私の父は産気づいています。」と答えた。「男がも産気づくのか。」と言ったので、「それなのに、あなた方は雄鶏の卵を持って来なさいというのですか。」と返答した。すると、「もう、こいつには負けた。」と。またもうひとつは嶽御用と言われた。「私は、それを載せる船が沖縄にはないので、その船を借りに来ました。」と答えたので「ワタブターや。」と言って、これも済ませたって。灰縄御用と言ったので、「灰縄を持って来ましたよ。それは持ちやすかったので。」と言ったら、「それは綱ではなく、灰じゃないか。」と言われた。「あなた方は、灰縄とおっしゃったじゃないですか。綱を焼いて灰にしたら灰縄ができました。」と、それを持って行き、三つの御用はモーイが解いたって。 その時に「こいつには負けたよ。」と。「上に来て座わりなさい。」と言うと、「はいはい、私にはそこに座わる権利がありません。」と言って、その時にも何かあったという話だったよ。 |
| 全体の記録時間数 | 1:54 |
| 物語の時間数 | 1:54 |
| 言語識別 | 方言 |
| 音源の質 | ◎ |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |