テーラシカマグチが親のおなかに入っていた時、親は死んでしまった。親が亡くなったので、そのまま葬式がとり行われた。それで、テーラシカマグチという人は、親が死んでからお墓の中で生まれたって。それから、翌日お墓参りに行ったら、そこで赤ちゃんが泣いていたそうだ。すぐに墓を開けて、家に連れ帰った。その人が後のテーラシカマグチであったそうだ。テーラシカマグチは成人して子供もできたのだが、一週間に一度は後生を行き来していた。その時のテーラシカマグチは、「娘が来ても起こすな。誰が来ても起こすなよ。」と、家も全部鍵をかけて休んだそうだ。娘は遠くに嫁いでいたらしく、「お父さんはどうしていらっしゃるのですか、お母さん。」と。休まれているから起こさないようにしなさいよと。もう後生に行かれている間は、ちょうど死人のようになっていらっしゃるというのだからね。「絶対に起こすな。」と言ってあるのに、「あんなに遠くから来ているのに、お父さんに会わずには帰れない。」と、戸を開けて「お父さん。」と起こそうとしたら、すでに冷たくなっていた。娘がそこで泣かなければよいのに、泣いてしまったので、戻って来れなくなってしまった。それで、テーラシカマグチはその時に亡くなったそうだよ。
| レコード番号 | 47O374377 |
|---|---|
| CD番号 | 47O37C190 |
| 決定題名 | 子育て幽霊 テーラシカグチ(シマグチ) |
| 話者がつけた題名 | - |
| 話者名 | 岳原ツル |
| 話者名かな | おかはらつる |
| 生年月日 | 19050504 |
| 性別 | 女 |
| 出身地 | 沖縄県読谷村牧原 |
| 記録日 | 19761219 |
| 記録者の所属組織 | 読谷村民話調査団 |
| 元テープ番号 | 読谷村長田T01A07 |
| 元テープ管理者 | 読谷村立歴史民俗資料館 |
| 分類 | 本格昔話 |
| 発句(ほっく) | - |
| 伝承事情 | 寝る時に母親に昔話を聞かせてくれるように要求し、いつでも違う話を聞かせてくれた。 |
| 文字化資料 | 読谷村民話資料集13 大木・長田・牧原の民話P261 |
| キーワード | テーラシカマグチ,親のおなか,親は死んだ,葬式,墓の中で生まれた,赤ちゃん,一週間に一度は後生を行き来していた,娘が来ても起こすな,誰が来ても起こすな,鍵をかけて休んだ,後生,死人 |
| 梗概(こうがい) | テーラシカマグチが親のおなかに入っていた時、親は死んでしまった。親が亡くなったので、そのまま葬式がとり行われた。それで、テーラシカマグチという人は、親が死んでからお墓の中で生まれたって。それから、翌日お墓参りに行ったら、そこで赤ちゃんが泣いていたそうだ。すぐに墓を開けて、家に連れ帰った。その人が後のテーラシカマグチであったそうだ。テーラシカマグチは成人して子供もできたのだが、一週間に一度は後生を行き来していた。その時のテーラシカマグチは、「娘が来ても起こすな。誰が来ても起こすなよ。」と、家も全部鍵をかけて休んだそうだ。娘は遠くに嫁いでいたらしく、「お父さんはどうしていらっしゃるのですか、お母さん。」と。休まれているから起こさないようにしなさいよと。もう後生に行かれている間は、ちょうど死人のようになっていらっしゃるというのだからね。「絶対に起こすな。」と言ってあるのに、「あんなに遠くから来ているのに、お父さんに会わずには帰れない。」と、戸を開けて「お父さん。」と起こそうとしたら、すでに冷たくなっていた。娘がそこで泣かなければよいのに、泣いてしまったので、戻って来れなくなってしまった。それで、テーラシカマグチはその時に亡くなったそうだよ。 |
| 全体の記録時間数 | 1:47 |
| 物語の時間数 | 1:47 |
| 言語識別 | 方言 |
| 音源の質 | △ |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |