兄弟の仲直り(シマグチ)

概要

二人の兄弟らしいが、弟と兄はいつも反対だったって。仲が悪かったそうだ。それで、その弟には、たいそう兄弟より仲の良い友達がいたらしいさあ。もうどんな事でも、二人はいつも一緒にやろうねという具合いだったらしいんだが。そして、その屋良ムルチの所で畑を耕していたそうだ。それで、作物を作ると、もうその作物を荒らされてしまってね。これはもう人の仕業にちがいない。トーヌチンの穂を摘み取ったり、粟の穂を摘み取ったりされていた。これはもう、是非とも捕らえなければいけないと思い、夜、屋良ムルチで待っていたわけさ。すると、屋良ムルチからウナギというものが姿を現し、それが作物を一生懸命食べていたそうだ。「これは今日こそ盗人を捕まえて殺してやる。」と。殺したら、人を殺したと思っているわけさ。「これは大変なことをしてしまった。」と、すぐに友達の所へ行き、「私はもう、動物と間違えて人を殺してしまったので一緒に片付けに行ってくれないか。」と頼むと「これは一大事。そんな大変なことには関われない。」と言って断わられてしまった。 しまいにはお兄さんの所へ行き「お兄さん助けて下さい。私は人を殺してしまったので、一緒に行って始末してくれませんか。」と言った。すると、「早く行こう、大馬鹿者め。」と怒鳴られ、お兄さんと一緒に行ってみると、何と人と思っていたのはウナギだったんだって。それから、その兄弟というのはどんなに深く付き合いをしている他人より、いざ一大事という大変な時には、兄弟というものは一番頼りになるものであるらしい。

再生時間:1:45

民話詳細DATA

レコード番号 47O374373
CD番号 47O37C190
決定題名 兄弟の仲直り(シマグチ)
話者がつけた題名
話者名 岳原ツル
話者名かな おかはらつる
生年月日 19050504
性別
出身地 沖縄県読谷村牧原
記録日 19761219
記録者の所属組織 読谷村民話調査団
元テープ番号 読谷村長田T01A05
元テープ管理者 読谷村立歴史民俗資料館
分類 本格昔話
発句(ほっく)
伝承事情 寝る時に母親に昔話を聞かせてくれるように要求し、いつでも違う話を聞かせてくれた。
文字化資料 読谷村民話資料集13 大木・長田・牧原の民話P278
キーワード 二人の兄弟,弟と兄はいつも反対,仲が悪かった,仲の良い友達,屋良ムルチ,畑,作物を荒らされた,トーヌチンの穂を,粟の穂,ウナギ,盗人を捕まえて殺してやる,人を殺したと思っている,動物と間違えて人を殺した,兄弟は頼りになる
梗概(こうがい) 二人の兄弟らしいが、弟と兄はいつも反対だったって。仲が悪かったそうだ。それで、その弟には、たいそう兄弟より仲の良い友達がいたらしいさあ。もうどんな事でも、二人はいつも一緒にやろうねという具合いだったらしいんだが。そして、その屋良ムルチの所で畑を耕していたそうだ。それで、作物を作ると、もうその作物を荒らされてしまってね。これはもう人の仕業にちがいない。トーヌチンの穂を摘み取ったり、粟の穂を摘み取ったりされていた。これはもう、是非とも捕らえなければいけないと思い、夜、屋良ムルチで待っていたわけさ。すると、屋良ムルチからウナギというものが姿を現し、それが作物を一生懸命食べていたそうだ。「これは今日こそ盗人を捕まえて殺してやる。」と。殺したら、人を殺したと思っているわけさ。「これは大変なことをしてしまった。」と、すぐに友達の所へ行き、「私はもう、動物と間違えて人を殺してしまったので一緒に片付けに行ってくれないか。」と頼むと「これは一大事。そんな大変なことには関われない。」と言って断わられてしまった。 しまいにはお兄さんの所へ行き「お兄さん助けて下さい。私は人を殺してしまったので、一緒に行って始末してくれませんか。」と言った。すると、「早く行こう、大馬鹿者め。」と怒鳴られ、お兄さんと一緒に行ってみると、何と人と思っていたのはウナギだったんだって。それから、その兄弟というのはどんなに深く付き合いをしている他人より、いざ一大事という大変な時には、兄弟というものは一番頼りになるものであるらしい。
全体の記録時間数 1:45
物語の時間数 1:45
言語識別 方言
音源の質
テープ番号
予備項目1

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