継子と実子に、ティールを持たせて山に行かせたって。ティールを持たせてね。継子には穴の開いたティールを持たせて、実子には上等なティールを持たせて、椎の実拾いに行かせたようだね。椎の実を拾いに行かせたのだが、もう夜になり暗くなってしまった。実子は上等のティールを持っているのだから、それのいっぱい椎の実を拾って行った。しかし、継子のティールは穴が開いているものだから、いくら拾ってもいっぱいにならなかったって。継子はこのまま家に戻ったら、お母さんに叱られるから、今日は一晩この山に泊まって、明日、ティールのいっぱい椎の実を拾ってから帰ることにしようと考えた。それで山中に泊まったそうだよ。そういうふうにして山に泊まったそうだが。もうそこで、鳥や生物の数々が、チーチーチー、パーパーパーと、声を揃えてさえずってやって来た。すると、継子は木の側に背を丸めて、「私はもう今日は鳥達に食われてしまうかもしれない。」と、丸くなって潜んでいたそうだが。そうしているうちに、その鳥達が、穴の開いたティールに黄金や銀をいっぱい詰めてきた。鳥達は、「黄金も銀も満ち満ちり。」と歌いながら、ティールのいっぱい詰めてくれたって。そして翌日は、黄金や銀が詰まったティールを持って、家に帰って行ったそうだ。 そしたら継母はもう大変喜んで、「あんたはどのようにして、その金銀を持って来たのか。どうしたのか。」と尋ねた。「木の片端に寝ていたら、鳥達がたくさんやって来て、このように『黄金や銀も満ち満ちり』と、チーチーチー、パーパーパーと歌いながら揃ってやって来てね。ティールのいっぱい持って来てくれたんですよ。」と言った。もうその時は、継母は大変喜んだんでしょうね。宝物を持って来たから。それから、「じゃあ、今日はお前行きなさい。」と、実子を継子と同じように行かせたようだ。継子から習って行っているのだから、同じようにして木の側で隠れて寝ていたらしい。するとまた、チーチーチー、パーパーパーと、鳥達が揃ってやって来たようだ。しかし、その時にはもう、実子は鳥達にすぐさま食われてしまったって。目も抜かれて、銀蠅がたかっていたということだよ。
| レコード番号 | 47O374335 |
|---|---|
| CD番号 | 47O37C188 |
| 決定題名 | 継子話 椎の実拾い(シマグチ) |
| 話者がつけた題名 | - |
| 話者名 | 比嘉ウト |
| 話者名かな | ひがうと |
| 生年月日 | 18960808 |
| 性別 | 女 |
| 出身地 | 沖縄県国頭村 |
| 記録日 | 19761219 |
| 記録者の所属組織 | 読谷村民話調査団 |
| 元テープ番号 | 読谷村牧原T01A11 |
| 元テープ管理者 | 読谷村立歴史民俗資料館 |
| 分類 | 本格昔話 |
| 発句(ほっく) | - |
| 伝承事情 | - |
| 文字化資料 | 読谷村民話資料集13 大木・長田・牧原の民話P195 |
| キーワード | 継子,実子,穴の開いたティール,上等なティール,椎の実拾い,お母さんに叱られる,山中に泊まった,鳥や生物,黄金や銀,継母,目も抜かれて銀蠅がたかっていた |
| 梗概(こうがい) | 継子と実子に、ティールを持たせて山に行かせたって。ティールを持たせてね。継子には穴の開いたティールを持たせて、実子には上等なティールを持たせて、椎の実拾いに行かせたようだね。椎の実を拾いに行かせたのだが、もう夜になり暗くなってしまった。実子は上等のティールを持っているのだから、それのいっぱい椎の実を拾って行った。しかし、継子のティールは穴が開いているものだから、いくら拾ってもいっぱいにならなかったって。継子はこのまま家に戻ったら、お母さんに叱られるから、今日は一晩この山に泊まって、明日、ティールのいっぱい椎の実を拾ってから帰ることにしようと考えた。それで山中に泊まったそうだよ。そういうふうにして山に泊まったそうだが。もうそこで、鳥や生物の数々が、チーチーチー、パーパーパーと、声を揃えてさえずってやって来た。すると、継子は木の側に背を丸めて、「私はもう今日は鳥達に食われてしまうかもしれない。」と、丸くなって潜んでいたそうだが。そうしているうちに、その鳥達が、穴の開いたティールに黄金や銀をいっぱい詰めてきた。鳥達は、「黄金も銀も満ち満ちり。」と歌いながら、ティールのいっぱい詰めてくれたって。そして翌日は、黄金や銀が詰まったティールを持って、家に帰って行ったそうだ。 そしたら継母はもう大変喜んで、「あんたはどのようにして、その金銀を持って来たのか。どうしたのか。」と尋ねた。「木の片端に寝ていたら、鳥達がたくさんやって来て、このように『黄金や銀も満ち満ちり』と、チーチーチー、パーパーパーと歌いながら揃ってやって来てね。ティールのいっぱい持って来てくれたんですよ。」と言った。もうその時は、継母は大変喜んだんでしょうね。宝物を持って来たから。それから、「じゃあ、今日はお前行きなさい。」と、実子を継子と同じように行かせたようだ。継子から習って行っているのだから、同じようにして木の側で隠れて寝ていたらしい。するとまた、チーチーチー、パーパーパーと、鳥達が揃ってやって来たようだ。しかし、その時にはもう、実子は鳥達にすぐさま食われてしまったって。目も抜かれて、銀蠅がたかっていたということだよ。 |
| 全体の記録時間数 | 2:42 |
| 物語の時間数 | 2:42 |
| 言語識別 | 方言 |
| 音源の質 | △ |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |