昔、ある所に継親と継子が住んでいたそうだが、継子は大変粗末にされ、継親は自分の実子をかわいがった。そして、冬の寒い日に山へやったり、海へやったりして、水汲みは継子にさせて自分の子供は大事にした。その後、八月の十五夜の晩に麦を搗かせたそうだ。その麦をもう精いっぱい搗いても搗いても、夜が明けるまで搗いても、その麦はなかなか皮がとれない。それでどうしてこうも搗けないのだろうかと、悲しくなって泣き出すと、涙がこぼれてその落ちた涙で麦は搗けたそうだ。「ああ、やっぱり、麦は水を入れて搗けばいいのだな。」と、その継子は水を入れて搗いた。すると、これもまた折檻され、「誰が水を入れて搗けと言ったか。」と。それで、叱られたので、もう、「大変悪うございました。」と謝った。継子は自分で感じとって、このように落ちる涙で麦が搗けたので、麦というものはこのように搗くんだなあと。搗いたので、「悪うございました。」と。その時から、そのようにして麦は水を入れて搗くようになったそうだ。
| レコード番号 | 47O374321 |
|---|---|
| CD番号 | 47O37C187 |
| 決定題名 | 継子話 麦搗き(シマグチ) |
| 話者がつけた題名 | - |
| 話者名 | 宮城ヤス |
| 話者名かな | みやぎやす |
| 生年月日 | 19110425 |
| 性別 | 女 |
| 出身地 | 沖縄県読谷村大木 |
| 記録日 | 19770508 |
| 記録者の所属組織 | 読谷村民話調査団 |
| 元テープ番号 | 読谷村大木T05A08 |
| 元テープ管理者 | 読谷村立歴史民俗資料館 |
| 分類 | 本格昔話 |
| 発句(ほっく) | - |
| 伝承事情 | 父親から聞いた。 |
| 文字化資料 | 読谷村民話資料集13 大木・長田・牧原の民話P59 |
| キーワード | 継親,継子,大変粗末にされた,実子をかわいがった,冬の寒い日,山,海,水汲み,八月の十五夜の晩,麦を搗かせた,泣き出した,涙,麦は水を入れて搗けばいい |
| 梗概(こうがい) | 昔、ある所に継親と継子が住んでいたそうだが、継子は大変粗末にされ、継親は自分の実子をかわいがった。そして、冬の寒い日に山へやったり、海へやったりして、水汲みは継子にさせて自分の子供は大事にした。その後、八月の十五夜の晩に麦を搗かせたそうだ。その麦をもう精いっぱい搗いても搗いても、夜が明けるまで搗いても、その麦はなかなか皮がとれない。それでどうしてこうも搗けないのだろうかと、悲しくなって泣き出すと、涙がこぼれてその落ちた涙で麦は搗けたそうだ。「ああ、やっぱり、麦は水を入れて搗けばいいのだな。」と、その継子は水を入れて搗いた。すると、これもまた折檻され、「誰が水を入れて搗けと言ったか。」と。それで、叱られたので、もう、「大変悪うございました。」と謝った。継子は自分で感じとって、このように落ちる涙で麦が搗けたので、麦というものはこのように搗くんだなあと。搗いたので、「悪うございました。」と。その時から、そのようにして麦は水を入れて搗くようになったそうだ。 |
| 全体の記録時間数 | 1:06 |
| 物語の時間数 | 1:06 |
| 言語識別 | 方言 |
| 音源の質 | ◎ |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |