ある村に、兄弟二人、もう大変仲の悪い兄弟がいたそうですが。その兄弟同志よりも他人が良いということで、友と大変仲良く付き合っていたそうです。ある時、弟の方が、これは本当は兄弟が大切なのか、人、他人、友人の方が宝なのかと、心試しをするために、山へ行って山猪を射止めていたらしいんだ。まずは最初は、自分の兄弟よりも親しくしている友人の家に行き、「私は大変なことをしてしまった。山猪と思って射ったら人間だった。お前も一緒に行って片付けてくれないか。」と頼むと、兄弟より以上に仲良くしている友人は、「お前は大変なことを言うな。人を殺したとあってはとんでもない。私も大変なことになる。お前一人行って片付けて来い。」と、友人は行ってくれなかった。そうしたものだから、「ああやっぱりそうか。」と思い、今度は実兄の所に行って、「私は大変なことをしてしまったよ、兄さん。山猪と思って射たら人間で、人を射てしまったよ。」と言った。すると実兄は、「これは一大事。射てしまったのなら、もうすぐに今日中で片付けておかないと大変なことになるよ。」と言って。その兄さんは一緒になって、弟が人を殺したという山へ片付けに行った。すると本当は人ではなく山猪なんだが、弟が二人の心を試すためにやったことであったらしい。そういうことで、弟は兄弟よりも素晴らしい宝はない。世の中には兄弟の他に助けてくれる人はいない。兄弟に粗相して他人とだけ仲良くでもしようものなら、一大事なことだと思い、その時から弟は肉親の大切さを知り、兄弟は大変仲良くしたという話です。
| レコード番号 | 47O374307 |
|---|---|
| CD番号 | 47O37C187 |
| 決定題名 | 兄弟の仲直り(シマグチ) |
| 話者がつけた題名 | - |
| 話者名 | 比嘉静 |
| 話者名かな | ひがしず |
| 生年月日 | 19151017 |
| 性別 | 女 |
| 出身地 | 沖縄県読谷村大湾 |
| 記録日 | 19770508 |
| 記録者の所属組織 | 読谷村民話調査団 |
| 元テープ番号 | 読谷村大木T04B04 |
| 元テープ管理者 | 読谷村立歴史民俗資料館 |
| 分類 | 本格昔話 |
| 発句(ほっく) | - |
| 伝承事情 | - |
| 文字化資料 | 読谷村民話資料集13 大木・長田・牧原の民話P72 |
| キーワード | 大変仲の悪い兄弟,友,山猪を射止めた,山猪と思って射ったら人間だった,人ではなく山猪,兄弟よりも素晴らしい宝はない |
| 梗概(こうがい) | ある村に、兄弟二人、もう大変仲の悪い兄弟がいたそうですが。その兄弟同志よりも他人が良いということで、友と大変仲良く付き合っていたそうです。ある時、弟の方が、これは本当は兄弟が大切なのか、人、他人、友人の方が宝なのかと、心試しをするために、山へ行って山猪を射止めていたらしいんだ。まずは最初は、自分の兄弟よりも親しくしている友人の家に行き、「私は大変なことをしてしまった。山猪と思って射ったら人間だった。お前も一緒に行って片付けてくれないか。」と頼むと、兄弟より以上に仲良くしている友人は、「お前は大変なことを言うな。人を殺したとあってはとんでもない。私も大変なことになる。お前一人行って片付けて来い。」と、友人は行ってくれなかった。そうしたものだから、「ああやっぱりそうか。」と思い、今度は実兄の所に行って、「私は大変なことをしてしまったよ、兄さん。山猪と思って射たら人間で、人を射てしまったよ。」と言った。すると実兄は、「これは一大事。射てしまったのなら、もうすぐに今日中で片付けておかないと大変なことになるよ。」と言って。その兄さんは一緒になって、弟が人を殺したという山へ片付けに行った。すると本当は人ではなく山猪なんだが、弟が二人の心を試すためにやったことであったらしい。そういうことで、弟は兄弟よりも素晴らしい宝はない。世の中には兄弟の他に助けてくれる人はいない。兄弟に粗相して他人とだけ仲良くでもしようものなら、一大事なことだと思い、その時から弟は肉親の大切さを知り、兄弟は大変仲良くしたという話です。 |
| 全体の記録時間数 | 1:56 |
| 物語の時間数 | 1:56 |
| 言語識別 | 方言 |
| 音源の質 | ◎ |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |