実子と継子の二人がいたらしい。布を織る時に、昔の布は大変難しいところはチーンテーン(最初と終わり)と言っていたさあね。今の私達には分からないが。ナネーマー(七よみ)、ウムヤー(六よみ)等の大変粗い物、昔の野良着はスリチラーだったさあ。クルジナーぐゎーというのを作っていたから、それを自分の実子に教えたって。早く織り終わるさあね。また継子には細かいのを織らせてあるので、いっこうに織り上がらないでしょう。だから「かけても、かけてもまだ管中(途中)なのか。」と母親が怒ったら、「かけてみれば果てもないよ…。」とか何とか言ったということだったが。それからまた、ある正月に、一日の日に、「双葉草を取って来い。」と行かされたらしい。「双葉草というのは何なのだろう。」と継子は大変困った。浜に下りて行って、「双葉草というのは海にあるのだろうか。」と立っていたら、ある人が舟を漕いで行くのが見えたのでね。『あぬ走(はい)る舟(ふに)ぐゎー 双葉草(ふたばぐさ)知(し)らに〈あの走って行く舟よ 双葉草を知らぬか聴取』と言ったら、『うり知らに童(わらび) 松(まち)ぬ緑〈それを知らぬか童よ 松の緑聴取』と言ったそうだ。「ああ、それだったのか。」と、松の葉を折って行ったということ。そういうふうな話、継親話を聞いたことがあるよ。
| レコード番号 | 47O374273 |
|---|---|
| CD番号 | 47O37C185 |
| 決定題名 | 継子話 機織り 双葉草(シマグチ) |
| 話者がつけた題名 | - |
| 話者名 | 長嶺ウシ |
| 話者名かな | ながみねうし |
| 生年月日 | 19000105 |
| 性別 | 女 |
| 出身地 | 沖縄県読谷村大木 |
| 記録日 | 19761219 |
| 記録者の所属組織 | 読谷村民話調査団 |
| 元テープ番号 | 読谷村大木T03B05 |
| 元テープ管理者 | 読谷村立歴史民俗資料館 |
| 分類 | 本格昔話 |
| 発句(ほっく) | - |
| 伝承事情 | 老人会等の集会の場や祖父から聞かされたこと、芝居で見た話し等を覚えている。 |
| 文字化資料 | 読谷村民話資料集13 大木・長田・牧原の民話P61 |
| キーワード | 実子,継子,布を織る,大変難しい,チーンテーン,ナネーマー,ムヤー,大変粗い物,野良着,スリチラー,クルジナー,継子には細かいのを織らせた,母親が怒った,正月,双葉草,浜 |
| 梗概(こうがい) | 実子と継子の二人がいたらしい。布を織る時に、昔の布は大変難しいところはチーンテーン(最初と終わり)と言っていたさあね。今の私達には分からないが。ナネーマー(七よみ)、ウムヤー(六よみ)等の大変粗い物、昔の野良着はスリチラーだったさあ。クルジナーぐゎーというのを作っていたから、それを自分の実子に教えたって。早く織り終わるさあね。また継子には細かいのを織らせてあるので、いっこうに織り上がらないでしょう。だから「かけても、かけてもまだ管中(途中)なのか。」と母親が怒ったら、「かけてみれば果てもないよ…。」とか何とか言ったということだったが。それからまた、ある正月に、一日の日に、「双葉草を取って来い。」と行かされたらしい。「双葉草というのは何なのだろう。」と継子は大変困った。浜に下りて行って、「双葉草というのは海にあるのだろうか。」と立っていたら、ある人が舟を漕いで行くのが見えたのでね。『あぬ走(はい)る舟(ふに)ぐゎー 双葉草(ふたばぐさ)知(し)らに〈あの走って行く舟よ 双葉草を知らぬか聴取』と言ったら、『うり知らに童(わらび) 松(まち)ぬ緑〈それを知らぬか童よ 松の緑聴取』と言ったそうだ。「ああ、それだったのか。」と、松の葉を折って行ったということ。そういうふうな話、継親話を聞いたことがあるよ。 |
| 全体の記録時間数 | 1:32 |
| 物語の時間数 | 1:32 |
| 言語識別 | 方言 |
| 音源の質 | △ |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |