糸満の何という所だったのか、それは分からないがね。偉い勤め人がいたそうだ。そこの長男が勤めに出たら、家には母親と嫁しか残らないさあね。で、旦那さんが勤めに出ていることは知っているのだから、もしかして悪者が入って来て嫁さんが乱暴されるかもしれないと、母親は心配した。それで母親は考えて、男の格好をして寝ていたそうである。 そうしたら、旦那さんは予定の帰りよりも、早めに勤めを済ませて帰って来たわけよ、夜中に。で、帰って来たら、もう思っていた通り男の人が寝ていたので、持っていた短刀で殺そうとした。その場合に、親が朝晩言っていた言葉を思い出した。「意地が出たら手を引け 手が出たら意地を引け。」と言っていたので、まずは起こしてみようと思い「起きろ。」と、被っているのを足ではぎ取って見た。するともう「貴方たちはどういうつもりなのですか。」「どうしてお前はこんなに早く帰って来たの。」と、(実は男支度して寝てたのは母親で)「私なんだよ。」ということで、自分の生みの親だと分かった。ああ、私は母親が朝晩言っていた言葉に助けられて、さらに母親の命をとることもなかったと。「実はこういうことですよ。」と説明した。「だから、親が言っている、朝晩の言葉は胸に留めておきなさいよ。そういうことなんだよ。」と話していたそうです。
| レコード番号 | 47O374247 |
|---|---|
| CD番号 | 47O37C184 |
| 決定題名 | 白銀堂由来(シマグチ) |
| 話者がつけた題名 | - |
| 話者名 | 砂辺光 |
| 話者名かな | すなべみつ |
| 生年月日 | 19120805 |
| 性別 | 女 |
| 出身地 | 沖縄県具志川市 |
| 記録日 | 19761219 |
| 記録者の所属組織 | 読谷村民話調査団 |
| 元テープ番号 | 読谷村大木T02A10 |
| 元テープ管理者 | 読谷村立歴史民俗資料館 |
| 分類 | 本格昔話 |
| 発句(ほっく) | - |
| 伝承事情 | 祖母から聞いた。 |
| 文字化資料 | 読谷村民話資料集13 大木・長田・牧原の民話P154 |
| キーワード | 糸満,偉い勤め人,長男が勤めに出た,母親と嫁,悪者,乱暴,男の格好をして寝ていた,短刀,意地が出たら手を引け,手が出たら意地を引け |
| 梗概(こうがい) | 糸満の何という所だったのか、それは分からないがね。偉い勤め人がいたそうだ。そこの長男が勤めに出たら、家には母親と嫁しか残らないさあね。で、旦那さんが勤めに出ていることは知っているのだから、もしかして悪者が入って来て嫁さんが乱暴されるかもしれないと、母親は心配した。それで母親は考えて、男の格好をして寝ていたそうである。 そうしたら、旦那さんは予定の帰りよりも、早めに勤めを済ませて帰って来たわけよ、夜中に。で、帰って来たら、もう思っていた通り男の人が寝ていたので、持っていた短刀で殺そうとした。その場合に、親が朝晩言っていた言葉を思い出した。「意地が出たら手を引け 手が出たら意地を引け。」と言っていたので、まずは起こしてみようと思い「起きろ。」と、被っているのを足ではぎ取って見た。するともう「貴方たちはどういうつもりなのですか。」「どうしてお前はこんなに早く帰って来たの。」と、(実は男支度して寝てたのは母親で)「私なんだよ。」ということで、自分の生みの親だと分かった。ああ、私は母親が朝晩言っていた言葉に助けられて、さらに母親の命をとることもなかったと。「実はこういうことですよ。」と説明した。「だから、親が言っている、朝晩の言葉は胸に留めておきなさいよ。そういうことなんだよ。」と話していたそうです。 |
| 全体の記録時間数 | 1:31 |
| 物語の時間数 | 1:31 |
| 言語識別 | 方言 |
| 音源の質 | △ |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |