もうどこでの話だったかは分からないがね、ある所にアカマターがいたそうだ。そのアカマターは年も経て、百年ぐらいも経っていたので、人を騙すようになっていた。ある若い女がね、アカマターが美青年に化けているのに出会ってしまった。女はもう美青年が立っているとばかり思って、男に一目惚れしてしまった。そして、二人は夕方になると、毎日のように語り合っては帰って行ったりしていたようだがね、後はもう仲よくなって、深い関係にまでなってしまった。そして一緒に寝た後は、青年の姿が見えなくなってしまった。「不思議なことだなあ、どうしたんだろう。」と思っていたら、そのうちに産月になって、アカマターの子が産まれたって。もうその時になって、「ああ、あの美青年は人間ではなくてアカマターだったんだね。」と、女と両親は大変嘆き悲しんだ。そして、一生涯世間に顔向けできないと悲観し、夫を持つこともせずに、独身のままで通したそうだ。その道理から、「三月三日には女は浜に下りなさいよう。浜に下りたらね、例えば女が化け物とでも仲よくなって子供ができたりして、その子が人間の子であればいいが、もしかしてアカマターの子だったら下ろすことができるから。」と。そういう道理から、三月三日には、女は必ず浜下りをするようになったということだよ。
| レコード番号 | 47O374055 |
|---|---|
| CD番号 | 47O37C177 |
| 決定題名 | アカマタ婿入(シマグチ) |
| 話者がつけた題名 | - |
| 話者名 | 大城トヨ |
| 話者名かな | おおしろとよ |
| 生年月日 | 19160310 |
| 性別 | 女 |
| 出身地 | 北谷町 |
| 記録日 | 19770223 |
| 記録者の所属組織 | 読谷村民話調査団 |
| 元テープ番号 | 読谷村都屋T01A06 |
| 元テープ管理者 | 読谷村立歴史民俗資料館 |
| 分類 | 本格昔話 |
| 発句(ほっく) | - |
| 伝承事情 | - |
| 文字化資料 | 読谷村民話資料集12 都屋の民話 P224 |
| キーワード | アカマター,人を騙す,若い女,美青年,一目惚れ,深い関係,産月,三月三日,浜下り,化け物 |
| 梗概(こうがい) | もうどこでの話だったかは分からないがね、ある所にアカマターがいたそうだ。そのアカマターは年も経て、百年ぐらいも経っていたので、人を騙すようになっていた。ある若い女がね、アカマターが美青年に化けているのに出会ってしまった。女はもう美青年が立っているとばかり思って、男に一目惚れしてしまった。そして、二人は夕方になると、毎日のように語り合っては帰って行ったりしていたようだがね、後はもう仲よくなって、深い関係にまでなってしまった。そして一緒に寝た後は、青年の姿が見えなくなってしまった。「不思議なことだなあ、どうしたんだろう。」と思っていたら、そのうちに産月になって、アカマターの子が産まれたって。もうその時になって、「ああ、あの美青年は人間ではなくてアカマターだったんだね。」と、女と両親は大変嘆き悲しんだ。そして、一生涯世間に顔向けできないと悲観し、夫を持つこともせずに、独身のままで通したそうだ。その道理から、「三月三日には女は浜に下りなさいよう。浜に下りたらね、例えば女が化け物とでも仲よくなって子供ができたりして、その子が人間の子であればいいが、もしかしてアカマターの子だったら下ろすことができるから。」と。そういう道理から、三月三日には、女は必ず浜下りをするようになったということだよ。 |
| 全体の記録時間数 | 2:10 |
| 物語の時間数 | 2:10 |
| 言語識別 | 方言 |
| 音源の質 | ◎ |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |