普天間権現の神様は女の神様であられるさあね。とても美人な女の人がいたそうだ。その美女は、毎日のように芭蕉を紡いでばかりして、外へ出ることもなかったそうだ。その女の人の顔を見た者は誰一人としていなかったので、ある草刈りの人が女を見たいと思っていたようだ。そして妹なのか誰かは知らないが、ある子供がいたそうだ。その子供に、「銭をあげるのであの女の人を外に連れ出して欲しい。池に落ちる真似をして『ンーミーよ』と呼んで欲しい。」と頼んだ。その子供は池に落ちる真似をして、「アキサミヨー。」とさけんだ。すると、家の中で芭蕉を紡いでいた女の人は、パッと飛びだしてきた。その草刈りの男は、声を出さなければよいのに、「やったー、見たぞー、見たぞー。」と叫んでしまった。すると、姿を見られた女の人は、芭蕉を巻いたまま飛び出して、家から芭蕉を引いたまま普天間権現へ来てしまった。すると、その普天間権現の洞穴の入口は開いていたって。女の人がその洞穴の中へ入って行くと、入り口は自然に閉ざされてしまった。そこでもう一生を終えられたわけさあ。それで女神というのは大変勝っていると言われて、普天間権現は皆に拝まれているわけだよ。また、普天間権現にはどういったことがあったかというとね。ある侍が唐へ出かけられる時に、普天間権現へ刀を忘れてしまったので、「大事な刀を忘れてありますので、お守り下さい。」と手を合わせて祈願した。すると、その刀は見た目は刀なんだが、手に取るとハブになって取ることができなかったそうだよ。それが、普天間権現だという話を聞いたことがある。
| レコード番号 | 47O374021 |
|---|---|
| CD番号 | 47O37C175 |
| 決定題名 | 普天間権現由来(シマグチ) |
| 話者がつけた題名 | - |
| 話者名 | 喜友名初江 |
| 話者名かな | きゆうなはつえ |
| 生年月日 | 19220120 |
| 性別 | 女 |
| 出身地 | 沖縄県読谷村親志 |
| 記録日 | 19930120 |
| 記録者の所属組織 | 読谷村ゆうがおの会 |
| 元テープ番号 | 読谷村親志T04B16 |
| 元テープ管理者 | 読谷村立歴史民俗資料館 |
| 分類 | 伝説 |
| 発句(ほっく) | - |
| 伝承事情 | - |
| 文字化資料 | 読谷村民話資料集12 親志の民話 P150 |
| キーワード | 普天間権現の神様,女の神様,美人,芭蕉,顔を見た者は誰一人としていない,草刈り,妹,銭,池に落ちる真似,ンーミーよ,見たぞー,洞穴の入口は開いていた,入り口は自然に閉ざされた,一生を終えられた,女神,大変勝っている,侍,唐へ,刀を忘れた,見た目は刀,手に取るとハブ |
| 梗概(こうがい) | 普天間権現の神様は女の神様であられるさあね。とても美人な女の人がいたそうだ。その美女は、毎日のように芭蕉を紡いでばかりして、外へ出ることもなかったそうだ。その女の人の顔を見た者は誰一人としていなかったので、ある草刈りの人が女を見たいと思っていたようだ。そして妹なのか誰かは知らないが、ある子供がいたそうだ。その子供に、「銭をあげるのであの女の人を外に連れ出して欲しい。池に落ちる真似をして『ンーミーよ』と呼んで欲しい。」と頼んだ。その子供は池に落ちる真似をして、「アキサミヨー。」とさけんだ。すると、家の中で芭蕉を紡いでいた女の人は、パッと飛びだしてきた。その草刈りの男は、声を出さなければよいのに、「やったー、見たぞー、見たぞー。」と叫んでしまった。すると、姿を見られた女の人は、芭蕉を巻いたまま飛び出して、家から芭蕉を引いたまま普天間権現へ来てしまった。すると、その普天間権現の洞穴の入口は開いていたって。女の人がその洞穴の中へ入って行くと、入り口は自然に閉ざされてしまった。そこでもう一生を終えられたわけさあ。それで女神というのは大変勝っていると言われて、普天間権現は皆に拝まれているわけだよ。また、普天間権現にはどういったことがあったかというとね。ある侍が唐へ出かけられる時に、普天間権現へ刀を忘れてしまったので、「大事な刀を忘れてありますので、お守り下さい。」と手を合わせて祈願した。すると、その刀は見た目は刀なんだが、手に取るとハブになって取ることができなかったそうだよ。それが、普天間権現だという話を聞いたことがある。 |
| 全体の記録時間数 | 2:30 |
| 物語の時間数 | 2:30 |
| 言語識別 | 方言 |
| 音源の質 | △ |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |