夫婦がいて初めて男の子が生まれた。自分のなじみのジュリがいて、そのジュリは亡くなっているが、なじみのジュリを連れてきて踊りをさせようと呼びに行った。そのジュリはマジムンなんだが、「今度、私に男の子ができたので私の家で盛りあげてくれ。」と、そのジュリを連れてきたようだ。そこに連れてきたので三味線をひいたり、踊ったりしたようだ。すると、ちょうどそのときにマジムンを見るお婆さんがそこに座っていたようだ。そこでその子供の父親を呼んで「あなたは、あれは本当の人と思うか。」と言うと、「私が呼んでいるジュリだよ。」と言ったので、「そうだったら、ここから見てごらん。」と言った。 見ると、骨だけが踊っていたようだ。「もうどうしたらいいだろうか。」と男は心配した。「そのことは心配しなくてもいい。」と言って、踊っている女に、「今日はもう、親子とも疲れているので、次来たときに盛りあげてくれ。」と言った。ジュリは、「はい。」と言って、「そのジュリの後を追って何処に行くかと追って行きなさい。」と言った。墓に入ろうとしたが、後生というのは門が閉まるそうだ。門が閉まっていて、「こんな遅くまで歩いているので、もうここへは絶対入れない。」と言ったようだ。「もうどうしたら入れて下さるのですか。」と聞くと、「その子供を取ってきなさい。」と言った。「それでどのようにして取りますか。」と聞くと、「クシャミをさせなさい。」と言ったようだ。その男は震えて走ってくると、帰るやいなや、子供はクシャミをしたようだ。クシャミをしたので、マジムンが見えるお婆さんが、「はあ、クスクェーヒャー、はあ、クスクェーヒャー。」と言ったので、取りきれずに戻って行った。その左縄というのもそれと同じだそうだ。それだけしか分からない。昔は出産祝に左縄というのがあったよ。クシャミをして、「クスクェーヒャー。」というのもその道理である。
| レコード番号 | 47O373997 |
|---|---|
| CD番号 | 47O37C174 |
| 決定題名 | クスクェー由来(シマグチ) |
| 話者がつけた題名 | クスクェー由来 |
| 話者名 | 喜友名初江 |
| 話者名かな | きゆうなはつえ |
| 生年月日 | 19220120 |
| 性別 | 女 |
| 出身地 | 沖縄県読谷村親志 |
| 記録日 | 19930120 |
| 記録者の所属組織 | 読谷村ゆうがおの会 |
| 元テープ番号 | 読谷村親志T04A06 |
| 元テープ管理者 | 読谷村立歴史民俗資料館 |
| 分類 | 伝説 |
| 発句(ほっく) | - |
| 伝承事情 | - |
| 文字化資料 | 読谷村民話資料集12上地・親志・都屋の民話 P65 |
| キーワード | 夫婦,初めての男の子,ジュリ,踊り,マジムン,三味線,マジムンを見るお婆さん,骨だけが踊っていた,後生というのは門が閉まる,子供を取ってきなさい,クシャミ,クスクェーヒャー,左縄,出産祝 |
| 梗概(こうがい) | 夫婦がいて初めて男の子が生まれた。自分のなじみのジュリがいて、そのジュリは亡くなっているが、なじみのジュリを連れてきて踊りをさせようと呼びに行った。そのジュリはマジムンなんだが、「今度、私に男の子ができたので私の家で盛りあげてくれ。」と、そのジュリを連れてきたようだ。そこに連れてきたので三味線をひいたり、踊ったりしたようだ。すると、ちょうどそのときにマジムンを見るお婆さんがそこに座っていたようだ。そこでその子供の父親を呼んで「あなたは、あれは本当の人と思うか。」と言うと、「私が呼んでいるジュリだよ。」と言ったので、「そうだったら、ここから見てごらん。」と言った。 見ると、骨だけが踊っていたようだ。「もうどうしたらいいだろうか。」と男は心配した。「そのことは心配しなくてもいい。」と言って、踊っている女に、「今日はもう、親子とも疲れているので、次来たときに盛りあげてくれ。」と言った。ジュリは、「はい。」と言って、「そのジュリの後を追って何処に行くかと追って行きなさい。」と言った。墓に入ろうとしたが、後生というのは門が閉まるそうだ。門が閉まっていて、「こんな遅くまで歩いているので、もうここへは絶対入れない。」と言ったようだ。「もうどうしたら入れて下さるのですか。」と聞くと、「その子供を取ってきなさい。」と言った。「それでどのようにして取りますか。」と聞くと、「クシャミをさせなさい。」と言ったようだ。その男は震えて走ってくると、帰るやいなや、子供はクシャミをしたようだ。クシャミをしたので、マジムンが見えるお婆さんが、「はあ、クスクェーヒャー、はあ、クスクェーヒャー。」と言ったので、取りきれずに戻って行った。その左縄というのもそれと同じだそうだ。それだけしか分からない。昔は出産祝に左縄というのがあったよ。クシャミをして、「クスクェーヒャー。」というのもその道理である。 |
| 全体の記録時間数 | 3:16 |
| 物語の時間数 | 3:16 |
| 言語識別 | 方言 |
| 音源の質 | △ |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |