ある三世相が、「珍しいことだ、城間仲というところは。屋敷を見たらもう風水は全然よくないし、たいして良い場所でもないんだが、どうしてあんなに大金持になるのかねえ。」とそこに行ってみた。そして今度は墓の風水が良いのかなあと思って、「貴方達の墓を見せてもらえませんか。」と、墓に行くことになった。すると墓というものは、部落から離れた遠い所に造られているんだから、どこでも山の方に造るものだからね、それで、畦道や畑道から歩いて墓まで行こうとしていると、田んぼに行き当ってしまった。するとそこからもう精一杯の稲を担いで、行く人達が、四、五名のいたらしい。すると、その城間仲の主人は、畑の畦に隠れたらしい。そうしたら、「あれ、どうしてあなたは、こんなふうに畑の畦に隠れるのですか。」と尋ねた。すると、「あそこから稲を担いでいくのは、あれは私が雇っている人達だけど、彼らに見られたら彼らが大変気まずい思いをするから、それで、彼らに見られないようにと思って隠れているんですよ。」と言われたので、「ああ、そうか。もうあなた方の墓は見なくてもいいですから家に帰りましょうね。」と墓を見ることなしに帰られたという話。「これはどういうことだ。」と言うと、「やっぱり貴方達の富は、貴方の心の中にあるもんだ。だから風水もあなたの心のなかにあるものだから、お墓など見る必要はない。」と帰ったという話。だから、その城間仲の主人の心が上等だったわけだ。雇われている人達が米を担いで行くのを見て畦の下に隠れて、彼らに見られないようにしたんだね。見られていることが分かると、その雇われている人達は、もう稲を盗んでいるわけだから気まずいでしょう。そういうことまでも考えておった。
| レコード番号 | 47O373988 |
|---|---|
| CD番号 | 47O37C174 |
| 決定題名 | 城間仲 三人相と風水(シマグチ) |
| 話者がつけた題名 | 城間仲 |
| 話者名 | 浦崎政夫 |
| 話者名かな | うらさきまさお |
| 生年月日 | 19150301 |
| 性別 | 男 |
| 出身地 | 沖縄県読谷村親志 |
| 記録日 | 19930120 |
| 記録者の所属組織 | 読谷村ゆうがおの会 |
| 元テープ番号 | 読谷村親志T03B15 |
| 元テープ管理者 | 読谷村立歴史民俗資料館 |
| 分類 | 伝説 |
| 発句(ほっく) | - |
| 伝承事情 | - |
| 文字化資料 | 読谷村民話資料集12上地・親志・都屋の民話 P86 |
| キーワード | 三世相,城間仲,屋敷,風水は全然よくない,良い場所でもない,大金持,墓の風水,田んぼ,精一杯の稲,城間仲の主人,私が雇っている人達,富は貴方の心の中にある,風水もあなたの心のなかにある |
| 梗概(こうがい) | ある三世相が、「珍しいことだ、城間仲というところは。屋敷を見たらもう風水は全然よくないし、たいして良い場所でもないんだが、どうしてあんなに大金持になるのかねえ。」とそこに行ってみた。そして今度は墓の風水が良いのかなあと思って、「貴方達の墓を見せてもらえませんか。」と、墓に行くことになった。すると墓というものは、部落から離れた遠い所に造られているんだから、どこでも山の方に造るものだからね、それで、畦道や畑道から歩いて墓まで行こうとしていると、田んぼに行き当ってしまった。するとそこからもう精一杯の稲を担いで、行く人達が、四、五名のいたらしい。すると、その城間仲の主人は、畑の畦に隠れたらしい。そうしたら、「あれ、どうしてあなたは、こんなふうに畑の畦に隠れるのですか。」と尋ねた。すると、「あそこから稲を担いでいくのは、あれは私が雇っている人達だけど、彼らに見られたら彼らが大変気まずい思いをするから、それで、彼らに見られないようにと思って隠れているんですよ。」と言われたので、「ああ、そうか。もうあなた方の墓は見なくてもいいですから家に帰りましょうね。」と墓を見ることなしに帰られたという話。「これはどういうことだ。」と言うと、「やっぱり貴方達の富は、貴方の心の中にあるもんだ。だから風水もあなたの心のなかにあるものだから、お墓など見る必要はない。」と帰ったという話。だから、その城間仲の主人の心が上等だったわけだ。雇われている人達が米を担いで行くのを見て畦の下に隠れて、彼らに見られないようにしたんだね。見られていることが分かると、その雇われている人達は、もう稲を盗んでいるわけだから気まずいでしょう。そういうことまでも考えておった。 |
| 全体の記録時間数 | 2:34 |
| 物語の時間数 | 2:34 |
| 言語識別 | 方言 |
| 音源の質 | △ |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |