ある親孝行の息子に子供が沢山できてね。昔は、もう多産主義だったからね。子供が七、八名もできて、貧乏で食べる物がない。で、ある金持ちの家に明るいうちに忍び込んで、暗くなるのを待っていた。それをそこの主人は、天井に上がったのは昼だから、見ているわけさあ。誰が誰やら分からんほどの下男、下女が働いていているのだが、主人がは分かるわけさあねえ。で、その人達に紛れ込んでご飯も食べて、終ったら天井に上るわけ。主人はその様子を上座から見ていた。そうして、使用人達も全員家に帰って行き、奥さんや子供達も自分の部屋に行って寝てしまった。で、起きているのは主人一人だけになってしまったので、ランプもつけて、「天井に上がっている青年よ、降りて来なさい。」と呼んだ。そして、「私はさっきからお前のことをよく注意して見ていたのだが、どうして天井に登っているのか。」と聞いた。「人が寝静まった後で何か盗るつもりなのか。」などと聞いた。「ああ!実はもう、こうこういう理由で、両親と子供達が七、八人もいて貧乏人は肉を買う金もなければ食べる肉もありません。あなた方は金持ちですので、肉も水も沢山あるだろうと思い、家族が寝たら私は降りて行って、子供達に食べ物でも盗んであげようと思って、私はこのように天井の上に忍び込んでいるんですよ。」と、正直に話した。すると、「ああ、そうか、そういうことだったら米も持って行きなさい。肉も持って行きなさい。」と、片手に米、片手に肉を持たせて行かせたそうだ。これは城間仲の話で、私達の祖父母がいつも話していたよ。
| レコード番号 | 47O373987 |
|---|---|
| CD番号 | 47O37C174 |
| 決定題名 | 城間仲 盗人(シマグチ混) |
| 話者がつけた題名 | 城間仲 |
| 話者名 | 浦崎政夫 |
| 話者名かな | うらさきまさお |
| 生年月日 | 19150301 |
| 性別 | 男 |
| 出身地 | 沖縄県読谷村親志 |
| 記録日 | 19930120 |
| 記録者の所属組織 | 読谷村ゆうがおの会 |
| 元テープ番号 | 読谷村親志T03B14 |
| 元テープ管理者 | 読谷村立歴史民俗資料館 |
| 分類 | 伝説 |
| 発句(ほっく) | - |
| 伝承事情 | - |
| 文字化資料 | 読谷村民話資料集12上地・親志・都屋の民話 P90 |
| キーワード | 親孝行の息子,子供が沢山,貧乏で食べる物がない,金持ちの家,主人,天井,天井に上がっている青年,肉を買う金もない,食べる肉もない,盗み |
| 梗概(こうがい) | ある親孝行の息子に子供が沢山できてね。昔は、もう多産主義だったからね。子供が七、八名もできて、貧乏で食べる物がない。で、ある金持ちの家に明るいうちに忍び込んで、暗くなるのを待っていた。それをそこの主人は、天井に上がったのは昼だから、見ているわけさあ。誰が誰やら分からんほどの下男、下女が働いていているのだが、主人がは分かるわけさあねえ。で、その人達に紛れ込んでご飯も食べて、終ったら天井に上るわけ。主人はその様子を上座から見ていた。そうして、使用人達も全員家に帰って行き、奥さんや子供達も自分の部屋に行って寝てしまった。で、起きているのは主人一人だけになってしまったので、ランプもつけて、「天井に上がっている青年よ、降りて来なさい。」と呼んだ。そして、「私はさっきからお前のことをよく注意して見ていたのだが、どうして天井に登っているのか。」と聞いた。「人が寝静まった後で何か盗るつもりなのか。」などと聞いた。「ああ!実はもう、こうこういう理由で、両親と子供達が七、八人もいて貧乏人は肉を買う金もなければ食べる肉もありません。あなた方は金持ちですので、肉も水も沢山あるだろうと思い、家族が寝たら私は降りて行って、子供達に食べ物でも盗んであげようと思って、私はこのように天井の上に忍び込んでいるんですよ。」と、正直に話した。すると、「ああ、そうか、そういうことだったら米も持って行きなさい。肉も持って行きなさい。」と、片手に米、片手に肉を持たせて行かせたそうだ。これは城間仲の話で、私達の祖父母がいつも話していたよ。 |
| 全体の記録時間数 | 2:56 |
| 物語の時間数 | 2:56 |
| 言語識別 | 混在 |
| 音源の質 | △ |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |