昔から鬼餅と言っているからね、あのムーチーの汁は鬼ぬ足(ひさ)焼(や)きと言ったような。で、昔やっぱりあれは人を喰う鬼がおってね。それが言わば自分の姉さんがおってね、その弟が人を喰うものだから、どこから人を殺して持ってくるかそれは分からんけれども、とにかくもう人を見たら、包丁(ほーちゃー)研(とぅ)じ食(か)むんりちょーるふーじーやてーん。これはもう姉さんがどうにかせにゃいかんなーということで。非常に餅が好きなもんだから、それがその餅を作ってね、餅に包んで、それを沢山食べさせてね、で、動けなくなるまで食べさせて殺したという話。そこで結局、汁は入口の方に汁をかけて、ムーチーガーサをね、食べた殻をアジマー(十字)にして折って、家の入口に下げて。もうこれ見たら鬼が逃げて行くといったような、魔除けみたいなものに仕かけたんでしょうな。で、その汁は玄関じゃなくて入口、屋敷の入口の方に行ってかけて、で、家の周囲をその汁でもってかける。そういうような習慣があったんですよ。我々のこれはもう小さい時だからね。それだけは覚えている。今の話はこれはお爺さん、お婆さんから聞いた話。で、私が小さい時までそういうことやっておったんです。ムーチーいうたらね、これアジマーして下げる。で、その汁は熱いうちに鍋に入れて、屋敷にかけて歩く、チョロチョロと。鬼の言い方はどうかと言えばね、「鬼(うに)ぬ足(ひさ)焼(や)き、鬼ぬ足焼き。」りち、呼(あ)びてぃかきてぃ歩(あっ)ち。
| レコード番号 | 47O373955 |
|---|---|
| CD番号 | 47O37C173 |
| 決定題名 | 鬼餅由来(共通語) |
| 話者がつけた題名 | 鬼餅由来 |
| 話者名 | 浦崎政夫 |
| 話者名かな | うらさきまさお |
| 生年月日 | 19150301 |
| 性別 | 男 |
| 出身地 | 沖縄県読谷村親志 |
| 記録日 | 19930120 |
| 記録者の所属組織 | 読谷村ゆうがおの会 |
| 元テープ番号 | 読谷村親志T03A01 |
| 元テープ管理者 | 読谷村立歴史民俗資料館 |
| 分類 | 本格昔話 |
| 発句(ほっく) | - |
| 伝承事情 | お爺さん、お婆さんから聞いた。 |
| 文字化資料 | 読谷村民話資料集12上地・親志・都屋の民話 P70 |
| キーワード | 鬼餅,ムーチーの汁,鬼ぬ焼き,人を喰う鬼,姉さん,弟が人を喰う,包丁,餅が好き,ムーチーガーサ,食べた殻をアジマー |
| 梗概(こうがい) | 昔から鬼餅と言っているからね、あのムーチーの汁は鬼ぬ足(ひさ)焼(や)きと言ったような。で、昔やっぱりあれは人を喰う鬼がおってね。それが言わば自分の姉さんがおってね、その弟が人を喰うものだから、どこから人を殺して持ってくるかそれは分からんけれども、とにかくもう人を見たら、包丁(ほーちゃー)研(とぅ)じ食(か)むんりちょーるふーじーやてーん。これはもう姉さんがどうにかせにゃいかんなーということで。非常に餅が好きなもんだから、それがその餅を作ってね、餅に包んで、それを沢山食べさせてね、で、動けなくなるまで食べさせて殺したという話。そこで結局、汁は入口の方に汁をかけて、ムーチーガーサをね、食べた殻をアジマー(十字)にして折って、家の入口に下げて。もうこれ見たら鬼が逃げて行くといったような、魔除けみたいなものに仕かけたんでしょうな。で、その汁は玄関じゃなくて入口、屋敷の入口の方に行ってかけて、で、家の周囲をその汁でもってかける。そういうような習慣があったんですよ。我々のこれはもう小さい時だからね。それだけは覚えている。今の話はこれはお爺さん、お婆さんから聞いた話。で、私が小さい時までそういうことやっておったんです。ムーチーいうたらね、これアジマーして下げる。で、その汁は熱いうちに鍋に入れて、屋敷にかけて歩く、チョロチョロと。鬼の言い方はどうかと言えばね、「鬼(うに)ぬ足(ひさ)焼(や)き、鬼ぬ足焼き。」りち、呼(あ)びてぃかきてぃ歩(あっ)ち。 |
| 全体の記録時間数 | 2:32 |
| 物語の時間数 | 2:32 |
| 言語識別 | 共通語 |
| 音源の質 | △ |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |