薪をくべたりして台所仕事をしているうちに、その家の娘はアカマターに押さえられてしまって、妊娠してしまった。それで、娘の母親が娘を問いただしたところ、「どこの男にも会ったことはありません。」などと言ったので、「それならね。」と、その母親は考えたわけだね。ウーバーラといって、昔はバサーヂン(芭蕉衣)を作るときに苧をつむいだでしょう。竹籠に苧をつむいで入れて置くもの、それで、「あんたは、ここに人が来たら、このウーバーラの苧をくくってから帰しなさいよ。」と言ったんだね。そのように苧をくくったら、アカマターが洞窟まで持って行っていたんだ。そこで、その母親が、その苧をたどっていってその洞窟まで行ってみると、そこにはアカマターの仲間も居たんだね。「人間を妊娠させてきた。」とアカマターが仲間に言ったようだ。それで、母親は、「あれ、まあ、もうこれはけだものにやられたんだねえ。」と話を聞いて悟った。それで、その母親は、もう大概産み月ごろだったわけだから、どうしたものか教えてもらうために、ある人の所に習いに行ったそうだ。すると、「それなら何日の何時に海に行ってね。そこで浴びせなさい。」と言われたようだ。潮の干いたときにそのようにすると、これは産み月だったので、そこでたちまち、アカマターの子がポンポン出てきたそうだよ。そうしたので、それを記念して、今はサングヮーチャーと言って海に行って砂を踏んだりするのはそのためだそうだ。これも世の始まりのアカマターの話だよ。
| レコード番号 | 47O373911 |
|---|---|
| CD番号 | 47O37C171 |
| 決定題名 | アカマタ婿入(シマグチ) |
| 話者がつけた題名 | アカマタ婿入 |
| 話者名 | 真栄城兼久 |
| 話者名かな | まえしろけんきゅう |
| 生年月日 | 18840329 |
| 性別 | 男 |
| 出身地 | 沖縄県読谷村親志 |
| 記録日 | 19770222 |
| 記録者の所属組織 | 読谷村民話調査団 |
| 元テープ番号 | 読谷村親志T01B01 |
| 元テープ管理者 | 読谷村立歴史民俗資料館 |
| 分類 | 本格昔話 |
| 発句(ほっく) | - |
| 伝承事情 | - |
| 文字化資料 | 読谷村民話資料集12上地・親志・都屋の民話 P74 |
| キーワード | 薪,台所仕事,娘,アカマター,妊娠,母親,ウーバーラ,バサーヂン,竹籠,アカマター,洞窟,人間を妊娠させた,海,アカマターの子,サングヮーチャー,砂を踏む,世の始まりのアカマター |
| 梗概(こうがい) | 薪をくべたりして台所仕事をしているうちに、その家の娘はアカマターに押さえられてしまって、妊娠してしまった。それで、娘の母親が娘を問いただしたところ、「どこの男にも会ったことはありません。」などと言ったので、「それならね。」と、その母親は考えたわけだね。ウーバーラといって、昔はバサーヂン(芭蕉衣)を作るときに苧をつむいだでしょう。竹籠に苧をつむいで入れて置くもの、それで、「あんたは、ここに人が来たら、このウーバーラの苧をくくってから帰しなさいよ。」と言ったんだね。そのように苧をくくったら、アカマターが洞窟まで持って行っていたんだ。そこで、その母親が、その苧をたどっていってその洞窟まで行ってみると、そこにはアカマターの仲間も居たんだね。「人間を妊娠させてきた。」とアカマターが仲間に言ったようだ。それで、母親は、「あれ、まあ、もうこれはけだものにやられたんだねえ。」と話を聞いて悟った。それで、その母親は、もう大概産み月ごろだったわけだから、どうしたものか教えてもらうために、ある人の所に習いに行ったそうだ。すると、「それなら何日の何時に海に行ってね。そこで浴びせなさい。」と言われたようだ。潮の干いたときにそのようにすると、これは産み月だったので、そこでたちまち、アカマターの子がポンポン出てきたそうだよ。そうしたので、それを記念して、今はサングヮーチャーと言って海に行って砂を踏んだりするのはそのためだそうだ。これも世の始まりのアカマターの話だよ。 |
| 全体の記録時間数 | 2:02 |
| 物語の時間数 | 2:02 |
| 言語識別 | 方言 |
| 音源の質 | ◎ |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |