城間仲(シマグチ)

概要

稲の苗よ。これみんなひき抜かれて田んぼからなくなったりした。その稲苗を何本と植えてあるが、小さいものも、城間はいくら盗まれても分からないと、城間の苗代からひき抜いて植えていた。それで「もうこれは、どうしたらいいのかなぁ。」と思って、取るのを見ていたら取るなと言えるが、夜しか盗まないのでどうすることもできない。そこで、使用人の一人に、とても賢い者がいて、「それじゃこれを改めるためならこうしましょう。」ということになった。昔は赤ヒジーもあれば、黒ヒジーの稲もあったよ。それで半分ずつまぜて蒔いた。そして、六月の稲刈りの時分になったので、弁当を持って、田んぼをみんな見てまわったそうだ。すると、だいたい村の三分の一ばかりは、城間仲の稲苗が植えられていた。この米苗を蒔くでしょう。赤ヒジーと黒ヒジーを半分混ぜて蒔いたので、まわってみると、城間仲の稲苗が抜かれた所だけそれが植えられていた。そして、田んぼをまわって、札を立てると盗んで植えた人達はみんな詫に来た。「さあ、米苗は私達が取っておくので、各自で取って植えなさい。私達のこれだけの田んぼがあいているのをあなた方も見たでしょう。これを改めるためなので稲も刈って食べて、今日の田植えからは米苗は私達から取って蒔きなさい。」と言った。それでその後からは、一つでも稲苗を取る人はいなかったって。そういうふうにして改めさせたということだよ。

再生時間:1:41

民話詳細DATA

レコード番号 47O373858
CD番号 47O37C169
決定題名 城間仲(シマグチ)
話者がつけた題名
話者名 城間正二
話者名かな しろましょうじ
生年月日 18980715
性別
出身地 沖縄県読谷村上地
記録日 19770227
記録者の所属組織 読谷村民話調査団
元テープ番号 読谷村上地T01A19
元テープ管理者 読谷村立歴史民俗資料館
分類 本格昔話
発句(ほっく)
伝承事情
文字化資料 読谷村民話資料集12上地の民話 P20
キーワード 稲の苗,ひき抜かれた,田んぼ,城間,城間の苗代,夜しか盗まない,使用人,賢い者,赤ヒジー,黒ヒジー,半分ずつまぜて蒔いた,六月の稲刈り,田んぼをみんな見てまわった,村の三分の一,札を立てた,盗んで植えた人達,詫,米苗
梗概(こうがい) 稲の苗よ。これみんなひき抜かれて田んぼからなくなったりした。その稲苗を何本と植えてあるが、小さいものも、城間はいくら盗まれても分からないと、城間の苗代からひき抜いて植えていた。それで「もうこれは、どうしたらいいのかなぁ。」と思って、取るのを見ていたら取るなと言えるが、夜しか盗まないのでどうすることもできない。そこで、使用人の一人に、とても賢い者がいて、「それじゃこれを改めるためならこうしましょう。」ということになった。昔は赤ヒジーもあれば、黒ヒジーの稲もあったよ。それで半分ずつまぜて蒔いた。そして、六月の稲刈りの時分になったので、弁当を持って、田んぼをみんな見てまわったそうだ。すると、だいたい村の三分の一ばかりは、城間仲の稲苗が植えられていた。この米苗を蒔くでしょう。赤ヒジーと黒ヒジーを半分混ぜて蒔いたので、まわってみると、城間仲の稲苗が抜かれた所だけそれが植えられていた。そして、田んぼをまわって、札を立てると盗んで植えた人達はみんな詫に来た。「さあ、米苗は私達が取っておくので、各自で取って植えなさい。私達のこれだけの田んぼがあいているのをあなた方も見たでしょう。これを改めるためなので稲も刈って食べて、今日の田植えからは米苗は私達から取って蒔きなさい。」と言った。それでその後からは、一つでも稲苗を取る人はいなかったって。そういうふうにして改めさせたということだよ。
全体の記録時間数 1:41
物語の時間数 1:41
言語識別 方言
音源の質
テープ番号
予備項目1

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