北のお星様と南のお星様が居て碁を打って遊んでいらっしゃったそうだ。これも富山のお爺さんの話で、本当かどうかわからないけれど、八十八のトーカチ祝いは、生まれ年でもないし何でもないけどね。それは、ちょうど五歳になる子供を母親が連れて山道を通ったそうだ。そこへ二人のお星様が通ったらしいが、「とても果報がある子供のようだが、この子は八歳までの命しかないねえ。」と言いながら通ったそうだ。その後からは荷を担いたお供の人が通ったので、「貴方は前から通る白髪年寄りと一緒ですか。」と尋ねたら「そうです。」と答えた。「それでその人達はなんという人なんですか。」と聞くと、あの北のお星様と南のお星様で二人とも天から降りて来て月に二回、一日と十五日に碁を打ちに遊びにいらっしゃる。」と答えた。「それで、私達のこの子は今五歳になるんだが、こんなに果報がありそうだが、八歳までの命しかないとおっしゃっている。その人達が御願いしてくれたら、もうすこしは果報をつけて下さらないかね。もう貴方が願ってくれないか。」と言ったら、「さあ、これは私にはできない。今日すぐというわけにはいかないが、必ず一日と十五日はどこかの山で碁を打って遊ぶはずだから、その時に御馳走と酒瓶二本を持って行って、それと盃も両方におきなさい。碁を打っている時は顔もあげないのでふろしきでおおって、その人達が顔をあげたら見えるようにおきなさい。そのように碁を打っていて、見るときには御馳走もお酒もいただいて、いい気分になった頃子供の手をひいて、『もしもし』と言って来なさい。」と教えた。そして、言われた通りにすると、酒も御馳走もいただいているので、「私はどこそこで、この前貴方達と会って『この子は八歳までの命しかない』とおっしゃったが、もう少しあの子に果報をつけてもらえないかと御願いしているんですよ。」と言うと、「そうか。それではつけてあげよう。それでこの子は今五歳になるが、あと三年の命しかないが、今日は果報をつけて帰すので、家に帰ったら親戚の人も揃ってンバギーを炊きなさいよ。そしてその子の果報は八歳までなので、上に八の字を書いて、真ん中に十の字を書いて八十八。それでその数字は八十八のトーカチの御祝だから、その子供の後にこれを持っていってくっつけて、兄弟揃って今日生まれたんだよとンバギーを炊いてお祝いしなさいね。」と言った。それから、八月八日のトーカチ祝は、つくった祝だそうだ。
| レコード番号 | 47O373854 |
|---|---|
| CD番号 | 47O37C169 |
| 決定題名 | 子供の寿命(シマグチ) |
| 話者がつけた題名 | 子供の寿命 |
| 話者名 | 城間正二 |
| 話者名かな | しろましょうじ |
| 生年月日 | 18980715 |
| 性別 | 男 |
| 出身地 | 沖縄県読谷村上地 |
| 記録日 | 19770227 |
| 記録者の所属組織 | 読谷村民話調査団 |
| 元テープ番号 | 読谷村上地T01A15 |
| 元テープ管理者 | 読谷村立歴史民俗資料館 |
| 分類 | 本格昔話 |
| 発句(ほっく) | - |
| 伝承事情 | - |
| 文字化資料 | 読谷村民話資料集12上地の民話 P11 |
| キーワード | 北のお星様,南のお星様,碁,八十八のトーカチ祝い,五歳になる子供,母親,山道を,二人のお星様,果報がある子供の,八歳までの命,天,一日と十五日に碁,山で碁を打って遊ぶ,御馳走と酒瓶二本,盃,ンバギー,上に八の字,真ん中に十の字,八十八,八十八のトーカチの御祝 |
| 梗概(こうがい) | 北のお星様と南のお星様が居て碁を打って遊んでいらっしゃったそうだ。これも富山のお爺さんの話で、本当かどうかわからないけれど、八十八のトーカチ祝いは、生まれ年でもないし何でもないけどね。それは、ちょうど五歳になる子供を母親が連れて山道を通ったそうだ。そこへ二人のお星様が通ったらしいが、「とても果報がある子供のようだが、この子は八歳までの命しかないねえ。」と言いながら通ったそうだ。その後からは荷を担いたお供の人が通ったので、「貴方は前から通る白髪年寄りと一緒ですか。」と尋ねたら「そうです。」と答えた。「それでその人達はなんという人なんですか。」と聞くと、あの北のお星様と南のお星様で二人とも天から降りて来て月に二回、一日と十五日に碁を打ちに遊びにいらっしゃる。」と答えた。「それで、私達のこの子は今五歳になるんだが、こんなに果報がありそうだが、八歳までの命しかないとおっしゃっている。その人達が御願いしてくれたら、もうすこしは果報をつけて下さらないかね。もう貴方が願ってくれないか。」と言ったら、「さあ、これは私にはできない。今日すぐというわけにはいかないが、必ず一日と十五日はどこかの山で碁を打って遊ぶはずだから、その時に御馳走と酒瓶二本を持って行って、それと盃も両方におきなさい。碁を打っている時は顔もあげないのでふろしきでおおって、その人達が顔をあげたら見えるようにおきなさい。そのように碁を打っていて、見るときには御馳走もお酒もいただいて、いい気分になった頃子供の手をひいて、『もしもし』と言って来なさい。」と教えた。そして、言われた通りにすると、酒も御馳走もいただいているので、「私はどこそこで、この前貴方達と会って『この子は八歳までの命しかない』とおっしゃったが、もう少しあの子に果報をつけてもらえないかと御願いしているんですよ。」と言うと、「そうか。それではつけてあげよう。それでこの子は今五歳になるが、あと三年の命しかないが、今日は果報をつけて帰すので、家に帰ったら親戚の人も揃ってンバギーを炊きなさいよ。そしてその子の果報は八歳までなので、上に八の字を書いて、真ん中に十の字を書いて八十八。それでその数字は八十八のトーカチの御祝だから、その子供の後にこれを持っていってくっつけて、兄弟揃って今日生まれたんだよとンバギーを炊いてお祝いしなさいね。」と言った。それから、八月八日のトーカチ祝は、つくった祝だそうだ。 |
| 全体の記録時間数 | 3:34 |
| 物語の時間数 | 3:34 |
| 言語識別 | 方言 |
| 音源の質 | 〇 |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |