自然発火という話だがね、あれは私達の楚辺にあることなのでね、私達楚辺の人には大変大切なことである。私は前宇座ぐゎーのお爺さんから聞いた。昭和一、二年の頃である。私達の楚辺村は農道を造るといって、石グーを採っていた。どこから採ったかといえば、私達は今のトリイステーションの所だったでしょう。もういい石もないので、農道を造るといって、トリイ通信基地から喜名方面、ローヤルレストランの前よ、あの付近の石だらけの所からね、石グーを採るといってずっと掘って採った。私達は十五歳からは青年だからね。そして、前宇座ぐゎーのお爺さんが区長の頃、大火事があった。字出火、不思議なくらいに大きな火事で大きい家が燃えて、四組は三十世帯全部燃えてしまった。それで、「はい、私達の島はサカワイが出ているよ。家のクサッティが弱くてね、腰が弱くて、出火しているんだよ。」と、強いハンジが易の本から出した。「どうしたらいいかね、サカワイというのはどういうことでしょうか。」と調べてみた。すると、石ごと取って採掘して、洞窟になっていた。本当はクサッティは強くなければいけない。島のクサッティはね。村のクサッティが洞窟になっていたので、「そこは埋めなさい。」と埋めた。私達が青年会の時に植えたガジマルは今もあるよ。そのようにしたので改められた。もうひとつある。もうひとつは何かというと、倉があった。「お前達の倉の前は城間だけど、すくま向かいにあるがね。あそこの倉は栄えているが、お前達の倉はさびれている。さあ倉を作りなさい。」と。そのときから、ここを埋めたり、倉を造ったりしたので、改められ村は栄えた。私達の楚辺村にこういう出火が出たのは、そんなことが原因だった。まあ判断したわけだ。現在、私達の楚辺村はここへ移動した。私はここへ来てから、この話を皆から聞いた。私達のクサツティはすばらしいよ。比屋久の墓を残していてよかった。あれはいいぐあいに楚辺のクサッティになっている。もしここが洞窟だったら大変だったでしょう。
| レコード番号 | 47O373794 |
|---|---|
| CD番号 | 47O37C165 |
| 決定題名 | 楚辺部落の繁栄(シマグチ) |
| 話者がつけた題名 | 楚辺部落の繁栄 |
| 話者名 | 比嘉清次郎 |
| 話者名かな | ひがせいじろう |
| 生年月日 | 19100320 |
| 性別 | 男 |
| 出身地 | 沖縄県読谷村楚辺 |
| 記録日 | 19881215 |
| 記録者の所属組織 | 読谷ゆうがおの会 |
| 元テープ番号 | 読谷村楚辺T16B05 |
| 元テープ管理者 | 読谷村立歴史民俗資料館 |
| 分類 | 伝説 |
| 発句(ほっく) | - |
| 伝承事情 | 前宇座のおじいから聞いた。 |
| 文字化資料 | 読谷村民話資料集11楚辺の民話 P198 |
| キーワード | 自然発火,楚辺,農道,石グー,大火事,字出火,クサッティ,比屋久の墓 |
| 梗概(こうがい) | 自然発火という話だがね、あれは私達の楚辺にあることなのでね、私達楚辺の人には大変大切なことである。私は前宇座ぐゎーのお爺さんから聞いた。昭和一、二年の頃である。私達の楚辺村は農道を造るといって、石グーを採っていた。どこから採ったかといえば、私達は今のトリイステーションの所だったでしょう。もういい石もないので、農道を造るといって、トリイ通信基地から喜名方面、ローヤルレストランの前よ、あの付近の石だらけの所からね、石グーを採るといってずっと掘って採った。私達は十五歳からは青年だからね。そして、前宇座ぐゎーのお爺さんが区長の頃、大火事があった。字出火、不思議なくらいに大きな火事で大きい家が燃えて、四組は三十世帯全部燃えてしまった。それで、「はい、私達の島はサカワイが出ているよ。家のクサッティが弱くてね、腰が弱くて、出火しているんだよ。」と、強いハンジが易の本から出した。「どうしたらいいかね、サカワイというのはどういうことでしょうか。」と調べてみた。すると、石ごと取って採掘して、洞窟になっていた。本当はクサッティは強くなければいけない。島のクサッティはね。村のクサッティが洞窟になっていたので、「そこは埋めなさい。」と埋めた。私達が青年会の時に植えたガジマルは今もあるよ。そのようにしたので改められた。もうひとつある。もうひとつは何かというと、倉があった。「お前達の倉の前は城間だけど、すくま向かいにあるがね。あそこの倉は栄えているが、お前達の倉はさびれている。さあ倉を作りなさい。」と。そのときから、ここを埋めたり、倉を造ったりしたので、改められ村は栄えた。私達の楚辺村にこういう出火が出たのは、そんなことが原因だった。まあ判断したわけだ。現在、私達の楚辺村はここへ移動した。私はここへ来てから、この話を皆から聞いた。私達のクサツティはすばらしいよ。比屋久の墓を残していてよかった。あれはいいぐあいに楚辺のクサッティになっている。もしここが洞窟だったら大変だったでしょう。 |
| 全体の記録時間数 | 5:19 |
| 物語の時間数 | 5:19 |
| 言語識別 | 方言 |
| 音源の質 | △ |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |