子供が生まれた時に、悪者が母親や子供の命を取りに来るそうだよ。ティーンタナーといってその悪者
は台所から入って来るということだった。子供が生まれた時には産婦が休んでいる地炉に、九日ジールまで左縄を張りめぐらして、産婦を養生させていた。この産まれたばかりの赤ん坊が、くしゃみをしたらしい。するとそこのお婆さんが、くしゃみをすると命を取られてしまうから、その時は、「『クスたっくゎーさりんどー』と言うんだよ。」と教えてくれた。親や子の命を取るという話は昔の話だが、左縄を張りめぐらしてあったので入ることができなかった。また赤ん坊がくしゃみをしたので、そこのお婆さんが気づいて、「『クスくぇーわ』と言うんだよ。」と教えてくれたのでその通りにした。するとその時はどうしてそう言うんだろうと思っていたら、その悪者はいなくなっていたという話だよ。昔は、産家には親や子の命を取ろうとする悪者が立つということで、赤ん坊が産まれた家に親戚の人達が見舞いに行くと、「十二時を過ぎたらそこに泊まるんだよ。」と、十二時過ぎてからは帰さなかった。それからまた産婦は、枕元にはカタナも置いて寝たんだよ。寝る時には、ハサミや包丁などを置くと、悪者をはねつけることができるって。
| レコード番号 | 47O373756 |
|---|---|
| CD番号 | 47O37C163 |
| 決定題名 | クスクェー由来(シマグチ) |
| 話者がつけた題名 | クスクェー由来 |
| 話者名 | 比嘉カマド |
| 話者名かな | ひがかまど |
| 生年月日 | 19120524 |
| 性別 | 女 |
| 出身地 | 沖縄県読谷村楚辺 |
| 記録日 | 19890524 |
| 記録者の所属組織 | 読谷ゆうがおの会 |
| 元テープ番号 | 読谷村楚辺T15A03 |
| 元テープ管理者 | 読谷村立歴史民俗資料館 |
| 分類 | 本格昔話 |
| 発句(ほっく) | - |
| 伝承事情 | - |
| 文字化資料 | 読谷村民話資料集11楚辺の民話 P20 |
| キーワード | 子供,悪者,母親や子供の命,台所,産婦,地炉に、九日ジール,左縄,くしゃみ,クスたっくゎーさりんどー,クスくぇーわ |
| 梗概(こうがい) | 子供が生まれた時に、悪者が母親や子供の命を取りに来るそうだよ。ティーンタナーといってその悪者 は台所から入って来るということだった。子供が生まれた時には産婦が休んでいる地炉に、九日ジールまで左縄を張りめぐらして、産婦を養生させていた。この産まれたばかりの赤ん坊が、くしゃみをしたらしい。するとそこのお婆さんが、くしゃみをすると命を取られてしまうから、その時は、「『クスたっくゎーさりんどー』と言うんだよ。」と教えてくれた。親や子の命を取るという話は昔の話だが、左縄を張りめぐらしてあったので入ることができなかった。また赤ん坊がくしゃみをしたので、そこのお婆さんが気づいて、「『クスくぇーわ』と言うんだよ。」と教えてくれたのでその通りにした。するとその時はどうしてそう言うんだろうと思っていたら、その悪者はいなくなっていたという話だよ。昔は、産家には親や子の命を取ろうとする悪者が立つということで、赤ん坊が産まれた家に親戚の人達が見舞いに行くと、「十二時を過ぎたらそこに泊まるんだよ。」と、十二時過ぎてからは帰さなかった。それからまた産婦は、枕元にはカタナも置いて寝たんだよ。寝る時には、ハサミや包丁などを置くと、悪者をはねつけることができるって。 |
| 全体の記録時間数 | 2:16 |
| 物語の時間数 | 2:16 |
| 言語識別 | 方言 |
| 音源の質 | △ |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |