真玉橋に橋を架けても架けても壊れたりしてね、もたなかったそうです。そうすると、七ムーティーをしている女の人がいた。この橋はどうしたらいいかということで、「造っても造っても壊れるので、村中で話し合いをしよう。」と、鼓や鐘を打って、「全員集まりなさい。」と集めた。「この橋はね、真玉橋は造っても造っても、いつも壊れるのでどうしたらいいか。」と言ったら、七ムーティーをしている女が前に出て、「私からお話します。」と言った。「この橋がもたないのは、七ムーティーをしている女を埋めない限り保つことはないでしょう。」と言ったので、「なぜ、あなたはこれは誰から聞いたのか。」と聞いた。「昨夜私にこのように夢を見せて下さいました。」と言った。それで、女の人をみんな集めて、一人びとり髪はみんな結っているでしょう。七ムーティーをしているか調べてみた。調べにあたった人が、「七ムーティーをしている人は一人もいません。」と上に報告した。「そこで、お前は今そう言った女も調べたか。」と言うと、「ああその人もいるが、その人一人はまだです。」と言った。その女の人のところへ行って、「はい、お前一人はまだだから調べようね。」と調べた。調べると、「七色ムーティーをしている女を埋めないとその橋は完成しない。」と夢を見た人が、埋められることになった。その女は結婚して、子供もいた。親が子供に、「私は人より先に物を言ったために、その橋の下に埋められるので、ナビーぐゎー、あなたは人より先には物は言わないでね。私はもうこの橋に埋められるのは、私が人より先に物を言ったからだよ。人より先には物は言うなよ。」と、泣いて別れた。その人はひっぱられて行って、生きている人を埋めて、その橋は完成したそうだ。そして、そのナビーぐゎーは、父親が育てて年頃になり、十八、九歳になっていたが物は言わない。海へ三月アシビに行って、貝を採るために、カゴを持って拾い集めていた。そこへ、侍が遊びに来て、もうその女はものすごく美しかった。他の女はしゃべっているが、それ一人は微笑んでいるだけで話はしなかった。侍がその子にほれて結婚したいと思って、物を言わなくても妻にしたいということであった。すると、父親が、橋の上に行って、「本当に後生があるのならば、この子に物一言、言わさせて下さい。この子は立身するので、一言しゃべらして下さい。」とお祈りすると、この子は、「スーリアガリー、飛び立つ蝶よ、私は大きな立身をするよ。」と、そのときから物を言い出し、侍の妻になったようだ。
| レコード番号 | 47O373655 |
|---|---|
| CD番号 | 47O37C160 |
| 決定題名 | 真玉橋由来(シマグチ) |
| 話者がつけた題名 | - |
| 話者名 | 比嘉カマド |
| 話者名かな | ひがかまど |
| 生年月日 | 19120720 |
| 性別 | 女 |
| 出身地 | 沖縄県読谷村楚辺 |
| 記録日 | 19881215 |
| 記録者の所属組織 | 読谷ゆうがおの会 |
| 元テープ番号 | 読谷村楚辺T12A01 |
| 元テープ管理者 | 読谷村立歴史民俗資料館 |
| 分類 | 本格昔話 |
| 発句(ほっく) | - |
| 伝承事情 | - |
| 文字化資料 | 読谷村民話資料集11楚辺の民話 P64 |
| キーワード | 真玉橋,七ムーティー,子供,人より先に物は言うな,ナビーぐゎー,海へ三月アシビ,侍,結婚 |
| 梗概(こうがい) | 真玉橋に橋を架けても架けても壊れたりしてね、もたなかったそうです。そうすると、七ムーティーをしている女の人がいた。この橋はどうしたらいいかということで、「造っても造っても壊れるので、村中で話し合いをしよう。」と、鼓や鐘を打って、「全員集まりなさい。」と集めた。「この橋はね、真玉橋は造っても造っても、いつも壊れるのでどうしたらいいか。」と言ったら、七ムーティーをしている女が前に出て、「私からお話します。」と言った。「この橋がもたないのは、七ムーティーをしている女を埋めない限り保つことはないでしょう。」と言ったので、「なぜ、あなたはこれは誰から聞いたのか。」と聞いた。「昨夜私にこのように夢を見せて下さいました。」と言った。それで、女の人をみんな集めて、一人びとり髪はみんな結っているでしょう。七ムーティーをしているか調べてみた。調べにあたった人が、「七ムーティーをしている人は一人もいません。」と上に報告した。「そこで、お前は今そう言った女も調べたか。」と言うと、「ああその人もいるが、その人一人はまだです。」と言った。その女の人のところへ行って、「はい、お前一人はまだだから調べようね。」と調べた。調べると、「七色ムーティーをしている女を埋めないとその橋は完成しない。」と夢を見た人が、埋められることになった。その女は結婚して、子供もいた。親が子供に、「私は人より先に物を言ったために、その橋の下に埋められるので、ナビーぐゎー、あなたは人より先には物は言わないでね。私はもうこの橋に埋められるのは、私が人より先に物を言ったからだよ。人より先には物は言うなよ。」と、泣いて別れた。その人はひっぱられて行って、生きている人を埋めて、その橋は完成したそうだ。そして、そのナビーぐゎーは、父親が育てて年頃になり、十八、九歳になっていたが物は言わない。海へ三月アシビに行って、貝を採るために、カゴを持って拾い集めていた。そこへ、侍が遊びに来て、もうその女はものすごく美しかった。他の女はしゃべっているが、それ一人は微笑んでいるだけで話はしなかった。侍がその子にほれて結婚したいと思って、物を言わなくても妻にしたいということであった。すると、父親が、橋の上に行って、「本当に後生があるのならば、この子に物一言、言わさせて下さい。この子は立身するので、一言しゃべらして下さい。」とお祈りすると、この子は、「スーリアガリー、飛び立つ蝶よ、私は大きな立身をするよ。」と、そのときから物を言い出し、侍の妻になったようだ。 |
| 全体の記録時間数 | 6:05 |
| 物語の時間数 | 6:05 |
| 言語識別 | 方言 |
| 音源の質 | △ |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |