騙していた。美女に化けた豚は青年達が大勢揃っている前から、顔を出して
うす笑いをうかべながら通ったそうだ。するともう美人でもあるし、いい香りもするものだから、男達は追って行くでしょう。しかも皮の草履といえば昔は裕福な人達しか履けなかった。そうしてある男が追って行き、美女に化けた豚と寝たようだね。寝て起きたら、「三貫下さい。」と言ったので、三貫あげたそうだ。その男性はその女が美人でもあるし、いい香りもするし、皮の草履もはいているんだからね、この女に惚れてしまって、もう毎日のようにそういうふうにしていた。ある時、その女が置いていった皮の草履を隠したら、もう女はぎこちなく歩きにくそうにしていた。なんと皮の草履だと思っていたのは、豚のチマグ〔爪〕であった。そして男性が追って行くと、豚小屋に入っていったって。その時から豚が美女に化けていたという噂が広まってしまった。ということで豚の主は、その豚を殺すことになった。今まで毎日のように男性を騙し、あなたからも三貫、あなたからも三貫というふうに、男性から三貫ずつ取って、毎夜のごとく出歩いて、今日も三貫、明日も三貫というふうに、お金を沢山貯めてあったそうだ。そういうことから、女の尻が軽いのにはサングヮナーというようになった。
| レコード番号 | 47O373363 |
|---|---|
| CD番号 | 47O37C146 |
| 決定題名 | 豚化け美女(シマグチ) |
| 話者がつけた題名 | 美女に化けた豚 |
| 話者名 | 伊波カマ |
| 話者名かな | 女 |
| 生年月日 | 18930615 |
| 性別 | 女 |
| 出身地 | 沖縄県読谷村楚辺 |
| 記録日 | 19770220 |
| 記録者の所属組織 | 読谷村民話調査団 |
| 元テープ番号 | 読谷村楚辺T02A06 |
| 元テープ管理者 | 読谷村立歴史民俗資料館 |
| 分類 | 動物昔話 |
| 発句(ほっく) | むかしむかし |
| 伝承事情 | 父親から10歳の頃地炉を囲みながら聞いた。 |
| 文字化資料 | 読谷村民話資料集11楚辺の民話 P42 |
| キーワード | 豚,美女化け,男を騙す,美人,いい香り,皮の草履,美女に化けた豚と寝た,三貫,と皮の草履,豚のチマグ,豚小屋,尻軽女,サングヮナー |
| 梗概(こうがい) | 騙していた。美女に化けた豚は青年達が大勢揃っている前から、顔を出して うす笑いをうかべながら通ったそうだ。するともう美人でもあるし、いい香りもするものだから、男達は追って行くでしょう。しかも皮の草履といえば昔は裕福な人達しか履けなかった。そうしてある男が追って行き、美女に化けた豚と寝たようだね。寝て起きたら、「三貫下さい。」と言ったので、三貫あげたそうだ。その男性はその女が美人でもあるし、いい香りもするし、皮の草履もはいているんだからね、この女に惚れてしまって、もう毎日のようにそういうふうにしていた。ある時、その女が置いていった皮の草履を隠したら、もう女はぎこちなく歩きにくそうにしていた。なんと皮の草履だと思っていたのは、豚のチマグ〔爪〕であった。そして男性が追って行くと、豚小屋に入っていったって。その時から豚が美女に化けていたという噂が広まってしまった。ということで豚の主は、その豚を殺すことになった。今まで毎日のように男性を騙し、あなたからも三貫、あなたからも三貫というふうに、男性から三貫ずつ取って、毎夜のごとく出歩いて、今日も三貫、明日も三貫というふうに、お金を沢山貯めてあったそうだ。そういうことから、女の尻が軽いのにはサングヮナーというようになった。 |
| 全体の記録時間数 | 2:29 |
| 物語の時間数 | 2:29 |
| 言語識別 | 方言 |
| 音源の質 | △ |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |