これはね、山原ぬどこといっては分からないが、夫振岩という岩が浮かんでいるよ。女は美人で夫を嫌
っていた。親は二人を一緒にしたいと思っていた。しかし嫌っていたようだ。「お前はもう、あの人は働き者だし、ぜひその人の妻になるんだよ。」と親は(その若者)を見込んでいた。よい考えはないものかと、両親は「私たちの思うようにはいかないようだ。さあ、考えてみよう。」と言った。ある大変寒い日に、男は暖い綿入れの着物を着せ、娘はかんたんな薄い着物を着せ、親の作戦だったようだ。「今日は家族で出かけ、魚取りに行こう。」と、沖の岩めがけて家族で出かけた。両親とこの二人でね。そのうちに、だんだん寒くなってきた。しだいしだいに海風がヒューヒュー吹き始め、寒くなったので、そのうちに二人は、しだいしだいに自然に接近し、くっついて座っていた。そこで、岩へ(その二人を)渡し両親は船の上に残った。知恵をつかってね。「あなたがたはそこで休んでいなさい。私たちは魚を取るからね。」と言い、魚を取るふりをしながら、二人を見て、心の中では確かにこうなるであろうと両親は計画を立てておいでであった。そこで、そのうちに娘はガタガタふるえ、「あなたは寒いのかね、ほら、この綿入りを二人で着けよう。」と袖を二人でぬき、そこで温まり縁が結ばれたそうだよ。そこは「夫振岩。」の岩と名付けられたのはそのことだよ。めずらしい話ね。
| レコード番号 | 47O373256 |
|---|---|
| CD番号 | 47O37C142 |
| 決定題名 | 夫振岩(シマグチ) |
| 話者がつけた題名 | 夫振岩 |
| 話者名 | 當山ハツ |
| 話者名かな | とうやまはつ |
| 生年月日 | 19060510 |
| 性別 | 女 |
| 出身地 | 沖縄県読谷村座喜味 |
| 記録日 | 19880324 |
| 記録者の所属組織 | 読谷ゆうがおの会 |
| 元テープ番号 | 読谷村座喜味T11B10 |
| 元テープ管理者 | 読谷村立歴史民俗資料館 |
| 分類 | 伝説 |
| 発句(ほっく) | - |
| 伝承事情 | - |
| 文字化資料 | 読谷村民話資料集10座喜味の民話 P230 |
| キーワード | 親,若い男女,結婚,女は美人,男を嫌った,海に浮かぶ岩,縁を結んだ |
| 梗概(こうがい) | これはね、山原ぬどこといっては分からないが、夫振岩という岩が浮かんでいるよ。女は美人で夫を嫌 っていた。親は二人を一緒にしたいと思っていた。しかし嫌っていたようだ。「お前はもう、あの人は働き者だし、ぜひその人の妻になるんだよ。」と親は(その若者)を見込んでいた。よい考えはないものかと、両親は「私たちの思うようにはいかないようだ。さあ、考えてみよう。」と言った。ある大変寒い日に、男は暖い綿入れの着物を着せ、娘はかんたんな薄い着物を着せ、親の作戦だったようだ。「今日は家族で出かけ、魚取りに行こう。」と、沖の岩めがけて家族で出かけた。両親とこの二人でね。そのうちに、だんだん寒くなってきた。しだいしだいに海風がヒューヒュー吹き始め、寒くなったので、そのうちに二人は、しだいしだいに自然に接近し、くっついて座っていた。そこで、岩へ(その二人を)渡し両親は船の上に残った。知恵をつかってね。「あなたがたはそこで休んでいなさい。私たちは魚を取るからね。」と言い、魚を取るふりをしながら、二人を見て、心の中では確かにこうなるであろうと両親は計画を立てておいでであった。そこで、そのうちに娘はガタガタふるえ、「あなたは寒いのかね、ほら、この綿入りを二人で着けよう。」と袖を二人でぬき、そこで温まり縁が結ばれたそうだよ。そこは「夫振岩。」の岩と名付けられたのはそのことだよ。めずらしい話ね。 |
| 全体の記録時間数 | 2:45 |
| 物語の時間数 | 2:45 |
| 言語識別 | 方言 |
| 音源の質 | △ |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |