女は人より先に口出しするなというのはあのようなことだよ。あれはね、七ムーティー女、七ムーティ
ー女という人は神人だったのでしょうね。その人が自分から言い出したことだった。この真玉橋(注)は架けても架けても、七回架けても完成しなかった。昔、その女が、「貴方たちはどうしてそんなに苦労しているんですか。七ムーティー女を生き埋めにしない限りこの橋は完成しないよ。」と言った。政府はもう、その女をずっとつかまえていた。赤ちゃんもいるのに、赤ちゃんも連れているんだが、夫も、もう政府のことだからと仕方なく行かしたようだ。「そう言ったのに、お前はね、神のことに通じてそれをやっている人だのに、そんなに、先に口走るんでないよと言ったのに、どうして、お前は、こんな政府のことに口を出したか、もう、お前の話を信じて、私はこの赤ちゃんを、連れてどうしよう。考えてはいるか。」と、とても途方にくれているが仕方なく生き埋めに行ったようだ。そして、生き埋めされたので、その橋は完成した。その父親は赤ちゃんを連れて、山原、屋我地で暮らそうと、家を捨てた。橋に向かって、「お前をおいて行くのは心がいたいが、もうこの子のためだから行こうね。」と山原、屋我地に行った。(その子は)年頃になって、容姿は美しいがものは言わない。親の遺言を守ったためにものは言わず唖になっていた。唖になっていた。だけど、親よりも勝っていたので、首里親国から結婚を申し込まれていた。明日という日に浜ヘアーサ取りに行っていたそうだ。アーサ取りに行っていたので、父親は「ものも言わない人がアーサ取りに行っている、どうしたらいいかな。」と、友達は家へ帰ってきているが、帰る様子もないがと、捜しに行った。お父さんが、「お前は、どこへ行っていたかと思ったら、ここでアーサを取っているのか。そのアーサは明日みえる里主にさし上げるつもりなんだね。」と言っても、顔を見て笑っているだけだった。「そのアーサを上げるよりも、家で飼っている鶏をつぶしてさし上げた方がいいのに。」と、いうふうに話をするよ。そうして、鶏もつぶしてあげるということだね。日も明日になっているし、「ほんとうに後生があるのなら、娘に、これに一言でも言わせてくれ、この子の立身のためだのに。」と言った。「私の言葉を守ったためにそうなったが、のちには喜びの花も咲くでしょう。」と、母親の声がしたので、それを追って唖が歌をした。「人並以上に生まれているが、ものも言わないね。」と言った。もう父親は、(娘が)明日行くという日に、親というのは立身のさまたげになるのか、ものも言わずにと自分自身思っていた。一言でも言わせてと言ったので、ここで歌をした。そうして、ほんとうに後生はあったんだねと、お前はほんとうに神の生まれだったんだね。この子の立身はもう目の前なので、急いで家へ帰ろうとこれで終った。真玉橋の由来記はこれだよ。
| レコード番号 | 47O373231 |
|---|---|
| CD番号 | 47O37C141 |
| 決定題名 | 真玉橋の人柱(シマグチ) |
| 話者がつけた題名 | 真玉橋の人柱 |
| 話者名 | 當山ハツ |
| 話者名かな | とうやまはつ |
| 生年月日 | 19060510 |
| 性別 | 女 |
| 出身地 | 沖縄県読谷村座喜味 |
| 記録日 | 19880318 |
| 記録者の所属組織 | 読谷ゆうがおの会 |
| 元テープ番号 | 読谷村座喜味T11A01 |
| 元テープ管理者 | 読谷村立歴史民俗資料館 |
| 分類 | 本格昔話 |
| 発句(ほっく) | - |
| 伝承事情 | - |
| 文字化資料 | 読谷村民話資料集10座喜味の民話 P110 |
| キーワード | 人より先に口出しするな,七ムーティー女,神人,真玉橋,完成しない,生き埋め,赤ちゃん,夫,橋は完成した,屋我地,容姿は美しいがものは言わない,親の遺言,首里親国,結婚,浜ヘアーサ取り,鶏,後生,立身,母親の声 |
| 梗概(こうがい) | 女は人より先に口出しするなというのはあのようなことだよ。あれはね、七ムーティー女、七ムーティ ー女という人は神人だったのでしょうね。その人が自分から言い出したことだった。この真玉橋(注)は架けても架けても、七回架けても完成しなかった。昔、その女が、「貴方たちはどうしてそんなに苦労しているんですか。七ムーティー女を生き埋めにしない限りこの橋は完成しないよ。」と言った。政府はもう、その女をずっとつかまえていた。赤ちゃんもいるのに、赤ちゃんも連れているんだが、夫も、もう政府のことだからと仕方なく行かしたようだ。「そう言ったのに、お前はね、神のことに通じてそれをやっている人だのに、そんなに、先に口走るんでないよと言ったのに、どうして、お前は、こんな政府のことに口を出したか、もう、お前の話を信じて、私はこの赤ちゃんを、連れてどうしよう。考えてはいるか。」と、とても途方にくれているが仕方なく生き埋めに行ったようだ。そして、生き埋めされたので、その橋は完成した。その父親は赤ちゃんを連れて、山原、屋我地で暮らそうと、家を捨てた。橋に向かって、「お前をおいて行くのは心がいたいが、もうこの子のためだから行こうね。」と山原、屋我地に行った。(その子は)年頃になって、容姿は美しいがものは言わない。親の遺言を守ったためにものは言わず唖になっていた。唖になっていた。だけど、親よりも勝っていたので、首里親国から結婚を申し込まれていた。明日という日に浜ヘアーサ取りに行っていたそうだ。アーサ取りに行っていたので、父親は「ものも言わない人がアーサ取りに行っている、どうしたらいいかな。」と、友達は家へ帰ってきているが、帰る様子もないがと、捜しに行った。お父さんが、「お前は、どこへ行っていたかと思ったら、ここでアーサを取っているのか。そのアーサは明日みえる里主にさし上げるつもりなんだね。」と言っても、顔を見て笑っているだけだった。「そのアーサを上げるよりも、家で飼っている鶏をつぶしてさし上げた方がいいのに。」と、いうふうに話をするよ。そうして、鶏もつぶしてあげるということだね。日も明日になっているし、「ほんとうに後生があるのなら、娘に、これに一言でも言わせてくれ、この子の立身のためだのに。」と言った。「私の言葉を守ったためにそうなったが、のちには喜びの花も咲くでしょう。」と、母親の声がしたので、それを追って唖が歌をした。「人並以上に生まれているが、ものも言わないね。」と言った。もう父親は、(娘が)明日行くという日に、親というのは立身のさまたげになるのか、ものも言わずにと自分自身思っていた。一言でも言わせてと言ったので、ここで歌をした。そうして、ほんとうに後生はあったんだねと、お前はほんとうに神の生まれだったんだね。この子の立身はもう目の前なので、急いで家へ帰ろうとこれで終った。真玉橋の由来記はこれだよ。 |
| 全体の記録時間数 | 6:13 |
| 物語の時間数 | 6:13 |
| 言語識別 | 方言 |
| 音源の質 | △ |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |