国頭大宜味カナチク(共通語)

概要

国頭(くんじゃん)というのは国頭(くにがみ)でしょうね。今の国頭。国頭(くんじゃん)の部落は
もう、どこの人であったか分からないですがね。話には国頭(くんじゃん)、部落は大宜味(おおぎみ)だったんでしょうね。大宜味。部落は大宜味といってあるでしょうね。大宜味の方だったそうですね。
 だがその人はだいたい偉い人ですからね。よそに用事に行ったそうです。まあ南の方に行ったんでしょうね。方角は南は那覇(なは)か、那覇だったんでしょうね。そこからあの場合は乗り物もない、足で歩く通(どお)しだからですね。あの道の方でもう歩き友達というてですね。二人になって歩いてきたそうですよ。だから、「あんたどこに通りますか。」と言ったら、「私は国頭の方の人ですよ。」と言ったら、「ああ私も国頭の方に行きますから、じゃあ一緒に連れておもしろく通ってみましょう。」と言って、二人になって歩いてですね。来る中(なか)で、まあこれ今の北谷村(ちゃたんそん)の付近でしょうね。そこ来たら「ちょっと疲れてお茶でも飲んで行ったらどうですか。」と言ったら、「それがいいね。」と言って、お茶飲み屋でしょうね。そこに一時(いちじ)休(ゆく)いしていこうと言って休んだそうですよ。そしてそこの給仕はもうお茶なんか出したりなんかしたら、この大宜味カナチクという人はこの世の人間、やっぱりその人はマジムン、一人はマジムンであったそうです。マジムンになりますよ、あと。だからお茶出した給仕の女の人がお茶出したら、だーマジムンであるからこれ取らないそうです。またカナチクという人はあっさりこの世の人だから「ありがとう。」と言って、飲んでおるそうだが。この人は見ておれば、湯呑絶対さわらないただ座り通(どお)しと言って。疑わしい者がその座から、ちょっと抜いていったそうですよ。その人間の真似をするでしょうね。この座敷からちょっと見えない、いなくなったら、このお茶出した給仕の女の人が、そのカナチクに「あんた様は、あの人はこの世の人間と決めていますか。」と言ったら、「ああそうでしょう。そう思いますね。人間でしょう。」と言ったら、「いえ違います。あの人はこの世の人ではないんですよ。」「どうしたらあんた分かりますか。」と言ったら、「あんたが分からないはずが、私ずっと離れていて座っておけば、あんたのお茶出してあるでしょうね。このお茶ぜんぜん湯呑取りませんよ。」と言ったら、そのカナチクという人はびっくりしてね。「ああそうですか。今まで同じこの世の人だと思っておりますよ。どうもありがとうございます。」「だから人間でないから、あんた注意して下さいということですよ。悪い事がないか、ないか注意して下さい。これから。」と言うたら、「ああどうもご苦労さん、注意してゆきます。」と言って。またその終ったら秘密的でしょうね。一人に話すもんだから、また来たら同じ物言われたら聞かなかったふりしておって。またしばらくは休んで「まあ歩いてみましょうか。」と言ったら、「はいもう歩いてみましょう。」とお互いに話し合って、出発始まったという。そこから家庭から出て出発始まって、国頭村に入ったでしょうね、歩いて。歩いて、「あんた、国頭の方に何の用事に行きますか。」言うて、カナチクが質問したそうです。その場にそのマジムンであるが、あのそれはまあ本当か分からんが浦添村(うらそえそん)の、浦添ユードゥリ(注)といって、あっちは自分で社会のことなら、県知事がいらっしゃる所の現場というんでしょう。後生(ぐそー)の浦添(うらしい)ユードゥリと言って、あっちからの使いの者であったそうですがね。あきらかにこの道歩いて友達しておるから、私は明らかに言うておったという。国頭の村に入っている時代でしょうね。まだ着かないうちに、「これは明らかに言うてくれよ。」と言って。「私はね、今まであなたのこの世の人と思わさせてここまで来ましたが、もう私はこの世の人間ではないんですよ。」と言って。そのままの教えた女のように言うておったそうですよ、自分の事。なぜそういうかと言うと、あっちの方から遠い遠い寂しくもさせないで一緒に連れてくれた友達だから、無事にカナチクというのは。だからこれに悪い事してはいかんという。何、信用したそうですよ。だからなぜ「私はこの世の人ではない。後生の人であるから、私の仕事は浦添村のユードゥリという所の使い者であってね。この世の人ではないですよ。」言うて、明らかに言うてあったそうですよ。だがじゃあ「今日は何の御用事ですか。」と言ったから、「私の用事は国頭の大宜味カナチクという人は、偉い武士であるから、この世にも新しい人であるから後生(ぐそー)に行ってもこのカナチク、後生(ぐそー)に行って指導させたいと言ったらいいかね。後生世(ぐそーゆー)はあんたがこないと道々くまないという計画で、カナチクという人取りに、引き取りにであるよ。」と言うたら。あれだー自分であれさあね。なぜそう聞いたら「そうであるよ。」と言ったら「なぜそういう人は私でありますが、こんなひどいことがありますか。」と言うたら、「あああなたかすまないね。あなたが、じゃああなたの家にだからね。」と言ったら、(私はまあ子供は、子供は不徳しないで、子供だから私がこの世にいないと自分の子供にどうするにもならないと、子供達に教えること、自分で成長できないから、私まあどうぞ大目に見て下さらんか。」と言うたら、あまり遠慮はしないでですね。「はいあなたはね、この付近まで心よく私と友達してくれて、その恩義として私が大目にするから。」と言うて教えてですね。「どうもありがとうございます。」と言うて。「だがその日があるがね。あんた取る日があるがね後生(ぐそー)に取る日があるから、その場合はあんたの家は御馳走たくさん作って、門の方にすぐ飾っておいておきなさい。あなたの家に来るようにして私達は出かけてくるから、私だけで大目にみてくれているから、あちらも後生(ぐそう)のもうあれより上の人はおるでしょう。自分の勝手にしてはいかんということもあるが、私が大目にみてこっちにというて向かってくるから、御馳走は炊いて入り口に飾っておきなさい。私が考えるから。あの場合私一名ではない、私の付き添いも来るから二~三名来るから。それらが分からないから危ないから、私が指揮するから御馳走たくさん飾っておきなさい。」と言うて。そう話したらじゃあそう言われておったから、御馳走おもわしく炊いて飾っておこうと。その日は何時頃に来るからと言って、御馳走飾ってあったそうですが。いよいよ来たそうです。供もついてきて、三名か四名という話だったかねと思いますがね。その着いた二~三名が分かりませんでしょうね。もうこっちというて決まりしておるから。邪魔なものがあるね。どこから入ろうかと言うたら、「いやいやこれは邪魔な物ではない。御馳走炊いて飾っておいてあるから、あんた方はね早く御馳走食べてね。食べてこの屋敷に入らないように。」と教えたそうです。「ああそうですか、御馳走食べていいですか。」「はい、この御馳走炊いて、そんなに新しく飾ってある門にそれから越えたら止まらんよ。あんた方御馳走食べるようにしなさい。」と言ったら、「ああそうしていいか、じゃあ御馳走やってみよう。」と言うて食べて、そのカナチクという人に話しておったそうですよ。「あなたは大目にみて、また北谷村にあなたと同じ資格がいらっしゃるから、あれ取って行く。」と言っておったというんですよ。「ああそうですか。」と言って。もうこんなこと本当かねと言って。「あんたが嘘と思うなら、後について警戒もしていいよ。」と言うておったそうですよ。「じゃあ警戒してみよう。」と、自分の門から帰って行ったと言うたら。自分の家(うち)の馬もおるから馬にのって、北谷村の桑江(くぇー)ぬメーと言ってね。あの桑江(くぇー)ぬメー、トンネルがあった所、あの辺だったでしょう。あの辺の人だったでしょう。すぐ馬に乗ってかけて行ったら、もう話のように桑江(くぇー)ぬメーに北谷村に偉い人がおるから、もうあれ取って、帰りはあれ取って行くからと話しておったという、カナチクに。だから本当にかねと馬に乗ってかけて行ったら、もう亡くなっていたという話。

再生時間:13:26

民話詳細DATA

レコード番号 47O373204
CD番号 47O37C139
決定題名 国頭大宜味カナチク(共通語)
話者がつけた題名 国頭大宜味カナチク
話者名 当山三次郎
話者名かな とうやまさんじろう
生年月日 19010810
性別
出身地 沖縄県読谷村座喜味
記録日 19770816
記録者の所属組織 読谷村民話調査団
元テープ番号 読谷村座喜味T09A01
元テープ管理者 読谷村立歴史民俗資料館
分類 伝説
発句(ほっく)
伝承事情 父親から聞いた。
文字化資料 読谷村民話資料集10座喜味の民話 P226
キーワード 国頭,大宜味,偉い人,那覇,乗り物もない,北谷村,お茶飲み屋,大宜味カナチク,マジムン,給仕の女,浦添ユードゥリ,後生,この世の人ではない,御馳走を門に飾る,馬,桑江ヌ前
梗概(こうがい) 国頭(くんじゃん)というのは国頭(くにがみ)でしょうね。今の国頭。国頭(くんじゃん)の部落は もう、どこの人であったか分からないですがね。話には国頭(くんじゃん)、部落は大宜味(おおぎみ)だったんでしょうね。大宜味。部落は大宜味といってあるでしょうね。大宜味の方だったそうですね。  だがその人はだいたい偉い人ですからね。よそに用事に行ったそうです。まあ南の方に行ったんでしょうね。方角は南は那覇(なは)か、那覇だったんでしょうね。そこからあの場合は乗り物もない、足で歩く通(どお)しだからですね。あの道の方でもう歩き友達というてですね。二人になって歩いてきたそうですよ。だから、「あんたどこに通りますか。」と言ったら、「私は国頭の方の人ですよ。」と言ったら、「ああ私も国頭の方に行きますから、じゃあ一緒に連れておもしろく通ってみましょう。」と言って、二人になって歩いてですね。来る中(なか)で、まあこれ今の北谷村(ちゃたんそん)の付近でしょうね。そこ来たら「ちょっと疲れてお茶でも飲んで行ったらどうですか。」と言ったら、「それがいいね。」と言って、お茶飲み屋でしょうね。そこに一時(いちじ)休(ゆく)いしていこうと言って休んだそうですよ。そしてそこの給仕はもうお茶なんか出したりなんかしたら、この大宜味カナチクという人はこの世の人間、やっぱりその人はマジムン、一人はマジムンであったそうです。マジムンになりますよ、あと。だからお茶出した給仕の女の人がお茶出したら、だーマジムンであるからこれ取らないそうです。またカナチクという人はあっさりこの世の人だから「ありがとう。」と言って、飲んでおるそうだが。この人は見ておれば、湯呑絶対さわらないただ座り通(どお)しと言って。疑わしい者がその座から、ちょっと抜いていったそうですよ。その人間の真似をするでしょうね。この座敷からちょっと見えない、いなくなったら、このお茶出した給仕の女の人が、そのカナチクに「あんた様は、あの人はこの世の人間と決めていますか。」と言ったら、「ああそうでしょう。そう思いますね。人間でしょう。」と言ったら、「いえ違います。あの人はこの世の人ではないんですよ。」「どうしたらあんた分かりますか。」と言ったら、「あんたが分からないはずが、私ずっと離れていて座っておけば、あんたのお茶出してあるでしょうね。このお茶ぜんぜん湯呑取りませんよ。」と言ったら、そのカナチクという人はびっくりしてね。「ああそうですか。今まで同じこの世の人だと思っておりますよ。どうもありがとうございます。」「だから人間でないから、あんた注意して下さいということですよ。悪い事がないか、ないか注意して下さい。これから。」と言うたら、「ああどうもご苦労さん、注意してゆきます。」と言って。またその終ったら秘密的でしょうね。一人に話すもんだから、また来たら同じ物言われたら聞かなかったふりしておって。またしばらくは休んで「まあ歩いてみましょうか。」と言ったら、「はいもう歩いてみましょう。」とお互いに話し合って、出発始まったという。そこから家庭から出て出発始まって、国頭村に入ったでしょうね、歩いて。歩いて、「あんた、国頭の方に何の用事に行きますか。」言うて、カナチクが質問したそうです。その場にそのマジムンであるが、あのそれはまあ本当か分からんが浦添村(うらそえそん)の、浦添ユードゥリ(注)といって、あっちは自分で社会のことなら、県知事がいらっしゃる所の現場というんでしょう。後生(ぐそー)の浦添(うらしい)ユードゥリと言って、あっちからの使いの者であったそうですがね。あきらかにこの道歩いて友達しておるから、私は明らかに言うておったという。国頭の村に入っている時代でしょうね。まだ着かないうちに、「これは明らかに言うてくれよ。」と言って。「私はね、今まであなたのこの世の人と思わさせてここまで来ましたが、もう私はこの世の人間ではないんですよ。」と言って。そのままの教えた女のように言うておったそうですよ、自分の事。なぜそういうかと言うと、あっちの方から遠い遠い寂しくもさせないで一緒に連れてくれた友達だから、無事にカナチクというのは。だからこれに悪い事してはいかんという。何、信用したそうですよ。だからなぜ「私はこの世の人ではない。後生の人であるから、私の仕事は浦添村のユードゥリという所の使い者であってね。この世の人ではないですよ。」言うて、明らかに言うてあったそうですよ。だがじゃあ「今日は何の御用事ですか。」と言ったから、「私の用事は国頭の大宜味カナチクという人は、偉い武士であるから、この世にも新しい人であるから後生(ぐそー)に行ってもこのカナチク、後生(ぐそー)に行って指導させたいと言ったらいいかね。後生世(ぐそーゆー)はあんたがこないと道々くまないという計画で、カナチクという人取りに、引き取りにであるよ。」と言うたら。あれだー自分であれさあね。なぜそう聞いたら「そうであるよ。」と言ったら「なぜそういう人は私でありますが、こんなひどいことがありますか。」と言うたら、「あああなたかすまないね。あなたが、じゃああなたの家にだからね。」と言ったら、(私はまあ子供は、子供は不徳しないで、子供だから私がこの世にいないと自分の子供にどうするにもならないと、子供達に教えること、自分で成長できないから、私まあどうぞ大目に見て下さらんか。」と言うたら、あまり遠慮はしないでですね。「はいあなたはね、この付近まで心よく私と友達してくれて、その恩義として私が大目にするから。」と言うて教えてですね。「どうもありがとうございます。」と言うて。「だがその日があるがね。あんた取る日があるがね後生(ぐそー)に取る日があるから、その場合はあんたの家は御馳走たくさん作って、門の方にすぐ飾っておいておきなさい。あなたの家に来るようにして私達は出かけてくるから、私だけで大目にみてくれているから、あちらも後生(ぐそう)のもうあれより上の人はおるでしょう。自分の勝手にしてはいかんということもあるが、私が大目にみてこっちにというて向かってくるから、御馳走は炊いて入り口に飾っておきなさい。私が考えるから。あの場合私一名ではない、私の付き添いも来るから二~三名来るから。それらが分からないから危ないから、私が指揮するから御馳走たくさん飾っておきなさい。」と言うて。そう話したらじゃあそう言われておったから、御馳走おもわしく炊いて飾っておこうと。その日は何時頃に来るからと言って、御馳走飾ってあったそうですが。いよいよ来たそうです。供もついてきて、三名か四名という話だったかねと思いますがね。その着いた二~三名が分かりませんでしょうね。もうこっちというて決まりしておるから。邪魔なものがあるね。どこから入ろうかと言うたら、「いやいやこれは邪魔な物ではない。御馳走炊いて飾っておいてあるから、あんた方はね早く御馳走食べてね。食べてこの屋敷に入らないように。」と教えたそうです。「ああそうですか、御馳走食べていいですか。」「はい、この御馳走炊いて、そんなに新しく飾ってある門にそれから越えたら止まらんよ。あんた方御馳走食べるようにしなさい。」と言ったら、「ああそうしていいか、じゃあ御馳走やってみよう。」と言うて食べて、そのカナチクという人に話しておったそうですよ。「あなたは大目にみて、また北谷村にあなたと同じ資格がいらっしゃるから、あれ取って行く。」と言っておったというんですよ。「ああそうですか。」と言って。もうこんなこと本当かねと言って。「あんたが嘘と思うなら、後について警戒もしていいよ。」と言うておったそうですよ。「じゃあ警戒してみよう。」と、自分の門から帰って行ったと言うたら。自分の家(うち)の馬もおるから馬にのって、北谷村の桑江(くぇー)ぬメーと言ってね。あの桑江(くぇー)ぬメー、トンネルがあった所、あの辺だったでしょう。あの辺の人だったでしょう。すぐ馬に乗ってかけて行ったら、もう話のように桑江(くぇー)ぬメーに北谷村に偉い人がおるから、もうあれ取って、帰りはあれ取って行くからと話しておったという、カナチクに。だから本当にかねと馬に乗ってかけて行ったら、もう亡くなっていたという話。
全体の記録時間数 13:26
物語の時間数 13:26
言語識別 共通語
音源の質
テープ番号
予備項目1

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