あんまり知恵のありそうでない人に、金の力で命令をして「私にもう飽きるほど話を聞かせてくれたら、お前に褒美をあげよう。」と。命令した人は有名な金持ちであり、また聞いた人も有名であったようだが、(命令した人は)私ほどは知能が秀れていないだろうと、知能を試すために話をさせたようだね。そうして、「私が飽きるほど、お前が話を聞かせるんだったら、もういくらの褒美をあたえよう。」ということで始めたようだね。「あのね、旦那、埠頭にたくさんの蟻が集まっているんだが。埠頭の桟橋で、もう縄で蟻を一匹ずつ束ねて、束ねて船に積んで、また束ねては船に積んで、その蟻は束ねては積み、束ねては積みしたから、束ねては積みしたからね、船に。」もうこのことをくり返し言い続けていたようだ。後は飽きてしまって「もういいよ。」と、褒美をあたえたそうだよ。「もうお前は、私に話を飽きさせて。」と言ったら、面目がないからね。自分で言い始めたことだから。私が飽きるほど話をしてくれと言ったものの、その命令された人は知能が秀れていた。もう別の話をすると「あれも話しなさい、これも話しなさい。」と言われるからもう同じ話だけ。「蟻の腹を束ねて上げて降ろして、上げて降ろして。」と、そういうふうに話したので(命令した人は)飽きて負けてしまったそうだよ。
| レコード番号 | 47O373088 |
|---|---|
| CD番号 | 47O37C133 |
| 決定題名 | 果てなし話(シマグチ) |
| 話者がつけた題名 | 限りのない話 |
| 話者名 | 照屋寛良 |
| 話者名かな | てるやかんりょう |
| 生年月日 | 19080510 |
| 性別 | 男 |
| 出身地 | 沖縄県読谷村座喜味 |
| 記録日 | 19770227 |
| 記録者の所属組織 | 読谷村民話調査団 |
| 元テープ番号 | 読谷村座喜味T04B13 |
| 元テープ管理者 | 読谷村立歴史民俗資料館 |
| 分類 | 笑話 |
| 発句(ほっく) | - |
| 伝承事情 | 夕食後に祖父から聞いた。 |
| 文字化資料 | 読谷村民話資料集10座喜味の民話 P90 |
| キーワード | 知恵のない人,金の力で命令,飽きるほどの話,褒美,有名な金持ち,知能を試す,埠頭,蟻,桟橋,縄で蟻を一匹ずつ束ねる,船 |
| 梗概(こうがい) | あんまり知恵のありそうでない人に、金の力で命令をして「私にもう飽きるほど話を聞かせてくれたら、お前に褒美をあげよう。」と。命令した人は有名な金持ちであり、また聞いた人も有名であったようだが、(命令した人は)私ほどは知能が秀れていないだろうと、知能を試すために話をさせたようだね。そうして、「私が飽きるほど、お前が話を聞かせるんだったら、もういくらの褒美をあたえよう。」ということで始めたようだね。「あのね、旦那、埠頭にたくさんの蟻が集まっているんだが。埠頭の桟橋で、もう縄で蟻を一匹ずつ束ねて、束ねて船に積んで、また束ねては船に積んで、その蟻は束ねては積み、束ねては積みしたから、束ねては積みしたからね、船に。」もうこのことをくり返し言い続けていたようだ。後は飽きてしまって「もういいよ。」と、褒美をあたえたそうだよ。「もうお前は、私に話を飽きさせて。」と言ったら、面目がないからね。自分で言い始めたことだから。私が飽きるほど話をしてくれと言ったものの、その命令された人は知能が秀れていた。もう別の話をすると「あれも話しなさい、これも話しなさい。」と言われるからもう同じ話だけ。「蟻の腹を束ねて上げて降ろして、上げて降ろして。」と、そういうふうに話したので(命令した人は)飽きて負けてしまったそうだよ。 |
| 全体の記録時間数 | 1:33 |
| 物語の時間数 | 1:33 |
| 言語識別 | 方言 |
| 音源の質 | △ |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |