二人姉妹(鳥)がいた。一人は大変まじめな子供で、一人は大変はでで着飾るのが上手であった。あちこち世間を出歩いて、自分の楽しみばかりを考えていた。そうしているうちに、お母さんは病気になってしまった。お母さんが病気であるのに、きれいな着物を着て遊び歩いていた。そしてお母さんに対して少しの情もなく、きれいな格好で歩くことしか分からなかった。それで、お母さんの病気が長びいたので、親孝行な娘一人で看病をしていた。〈(以前は)着物は(自分で)織って着けるのであった。私達の子供時代にも、お母さんたちが布を織って、夏物、冬物というふうにつくっていた。その風習がなくなったのは戦後のことであって、そう長くはない。女の人はみんな、(布を織っていたと)記憶しているんだが〉その時もそうであったので、この親孝行な人は着物を織る暇もないくらいだった。糸を紡いで布を織らないと、着物を作って着けることもできないからね。(その親孝行な人は、親の看病をするために着物を織る)暇もなかった。カシに糸も巻きつけて、体にかけたまま親孝行をしていた。また親孝行することも知らないのは、きれいな着物で自分だけを着飾り、あっちこっち楽しんで歩きまわっていた。お母さんが病気中であるのに、看病することもしなかった。そしたら、もうこの子供は親不孝、神様からそういうふうにされていたんでしょうね。この親孝行したのは雀といってね、赤か黒に近い色をした(鳥が)、あまり目立たない鳥がいるでしょう。よく軒下に来る鳥が、親孝行した子供であるそうだよ。〈またこの鳥は、店などの入り口付近にね(来たようだよ)。店では、俵に米を入れて積んであった。私達が青年時代までもね。米を売る店はね、大きな箱をそこに並べてこれに俵の米を移して、五合とか、二合とか、三合とか、五合いっそくとか計って売っていたわけだ〉(それでその雀は)そこで米も食べなさいということになっていた。親孝行するために、着物を織って着けることもできなくて、身なりも悪かった。また親孝行しなかった鳥は、川蝉といってね。川辺りや水の中から、食べ物を捜して食べるはめになったそうだ。神様からのお授け(であった)
| レコード番号 | 47O373021 |
|---|---|
| CD番号 | 47O37C130 |
| 決定題名 | 雀孝行(シマグチ混) |
| 話者がつけた題名 | 雀の話 |
| 話者名 | 当山三次郎 |
| 話者名かな | とうやまさんじろう |
| 生年月日 | 19010810 |
| 性別 | 男 |
| 出身地 | 沖縄県読谷村座喜味 |
| 記録日 | 19770227 |
| 記録者の所属組織 | 読谷村民話調査団 |
| 元テープ番号 | 読谷村座喜味T03A02 |
| 元テープ管理者 | 読谷村立歴史民俗資料館 |
| 分類 | 動物昔話 |
| 発句(ほっく) | - |
| 伝承事情 | - |
| 文字化資料 | 読谷村民話資料集10座喜味の民話 P12 |
| キーワード | 二人姉妹,一人は大変まじめ,一人は大変はでで着飾るのが上手,お母さんは病気,親孝行,親の看病,雀,俵に米,川蝉,川辺り |
| 梗概(こうがい) | 二人姉妹(鳥)がいた。一人は大変まじめな子供で、一人は大変はでで着飾るのが上手であった。あちこち世間を出歩いて、自分の楽しみばかりを考えていた。そうしているうちに、お母さんは病気になってしまった。お母さんが病気であるのに、きれいな着物を着て遊び歩いていた。そしてお母さんに対して少しの情もなく、きれいな格好で歩くことしか分からなかった。それで、お母さんの病気が長びいたので、親孝行な娘一人で看病をしていた。〈(以前は)着物は(自分で)織って着けるのであった。私達の子供時代にも、お母さんたちが布を織って、夏物、冬物というふうにつくっていた。その風習がなくなったのは戦後のことであって、そう長くはない。女の人はみんな、(布を織っていたと)記憶しているんだが〉その時もそうであったので、この親孝行な人は着物を織る暇もないくらいだった。糸を紡いで布を織らないと、着物を作って着けることもできないからね。(その親孝行な人は、親の看病をするために着物を織る)暇もなかった。カシに糸も巻きつけて、体にかけたまま親孝行をしていた。また親孝行することも知らないのは、きれいな着物で自分だけを着飾り、あっちこっち楽しんで歩きまわっていた。お母さんが病気中であるのに、看病することもしなかった。そしたら、もうこの子供は親不孝、神様からそういうふうにされていたんでしょうね。この親孝行したのは雀といってね、赤か黒に近い色をした(鳥が)、あまり目立たない鳥がいるでしょう。よく軒下に来る鳥が、親孝行した子供であるそうだよ。〈またこの鳥は、店などの入り口付近にね(来たようだよ)。店では、俵に米を入れて積んであった。私達が青年時代までもね。米を売る店はね、大きな箱をそこに並べてこれに俵の米を移して、五合とか、二合とか、三合とか、五合いっそくとか計って売っていたわけだ〉(それでその雀は)そこで米も食べなさいということになっていた。親孝行するために、着物を織って着けることもできなくて、身なりも悪かった。また親孝行しなかった鳥は、川蝉といってね。川辺りや水の中から、食べ物を捜して食べるはめになったそうだ。神様からのお授け(であった) |
| 全体の記録時間数 | 4:00 |
| 物語の時間数 | 4:00 |
| 言語識別 | 混在 |
| 音源の質 | △ |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |