仲順大主という人には息子が三人いたが、いまだに息子達の心が分からなかった。分からなかったので、今日の良い日に三人の息子達を呼び出し、心を試してみようと。息子達にはみんなそれぞれ子供が一人ずついたそうだよ。最初に長男に対して、「私はもう、食べる物もないから、私は噛むことも出来ないので、お前の子供を殺して私にその乳を飲ませてくれ。お前の子供を捨てて私にその乳を飲ましなさい。」とおっしゃったそうだ。すると、「仲順大主は寄る年、どうして大事な子供じゃないか。仲順大主は死ぬなら死になさい。」と言って押し倒したそうだ。長男は押し倒して追っぱらった。次男もまた(長男と)同じようにした。「次男は乳をあげるか。」と言ったからね。次男もまた「仲順大主は頭がおかしいのか。大事な子供ではないか。死ぬなら死になさい。」と言った。「仲順大主は寄る年ではないか、死ぬなら死になさい。」と、二人で言った。長男も次男も、親を押し倒した。それで、押し倒すたびに三男は出て行って、親を抱き起こしてあげた。「三男の子供よ、乳をくれるか。」と言うと、「再び自分の親を拝み見ることは出来ない。子供は産めばまた抱くことも出来よう。子供を捨てて乳を差し上げましょう。」と。「さて、お前は果報者だ。」と言った。その親は本当に子供を捨てるだろうかと、見に行った。そして「お前が子供を捨てるなら、東の森、林に三尺の穴を掘って埋めなさいよ。」と言ったからね。その三男夫婦は、方々の国、方々の森や林を巡った。そして三本小松を見つけて、その三本小松の下を三尺掘って埋めようとした。一鍬、二鍬掘っていると、黄金の花が咲き出たそうだよ。それで、その三男は大金持ちになり、黄金の花が出てきて、子供も助かって、大そう偉くなった。 それでその兄達はうらやましくなって、「分けなさい、分けなさい。」と来たので、三男は宝物を全部分けて、平等にした。それで三男は大そう大金持ちになった。そしてみんな仲良くなったそうだよ。
| レコード番号 | 47O373004 |
|---|---|
| CD番号 | 47O37C130 |
| 決定題名 | 仲順大主の話(シマグチ) |
| 話者がつけた題名 | 仲順大主の話 |
| 話者名 | 照屋カマド |
| 話者名かな | てるやかまど |
| 生年月日 | 18980710 |
| 性別 | 女 |
| 出身地 | 沖縄県読谷村座喜味 |
| 記録日 | 19770227 |
| 記録者の所属組織 | 読谷村民話調査団 |
| 元テープ番号 | 読谷村座喜味T02B14 |
| 元テープ管理者 | 読谷村立歴史民俗資料館 |
| 分類 | 本格昔話 |
| 発句(ほっく) | - |
| 伝承事情 | - |
| 文字化資料 | 読谷村民話資料集10座喜味の民話 P174 |
| キーワード | 仲順大主,息子が三人,心を試す,乳を飲ませてくれ,長男,次男,三男,東の森,三尺の穴,黄金の花 |
| 梗概(こうがい) | 仲順大主という人には息子が三人いたが、いまだに息子達の心が分からなかった。分からなかったので、今日の良い日に三人の息子達を呼び出し、心を試してみようと。息子達にはみんなそれぞれ子供が一人ずついたそうだよ。最初に長男に対して、「私はもう、食べる物もないから、私は噛むことも出来ないので、お前の子供を殺して私にその乳を飲ませてくれ。お前の子供を捨てて私にその乳を飲ましなさい。」とおっしゃったそうだ。すると、「仲順大主は寄る年、どうして大事な子供じゃないか。仲順大主は死ぬなら死になさい。」と言って押し倒したそうだ。長男は押し倒して追っぱらった。次男もまた(長男と)同じようにした。「次男は乳をあげるか。」と言ったからね。次男もまた「仲順大主は頭がおかしいのか。大事な子供ではないか。死ぬなら死になさい。」と言った。「仲順大主は寄る年ではないか、死ぬなら死になさい。」と、二人で言った。長男も次男も、親を押し倒した。それで、押し倒すたびに三男は出て行って、親を抱き起こしてあげた。「三男の子供よ、乳をくれるか。」と言うと、「再び自分の親を拝み見ることは出来ない。子供は産めばまた抱くことも出来よう。子供を捨てて乳を差し上げましょう。」と。「さて、お前は果報者だ。」と言った。その親は本当に子供を捨てるだろうかと、見に行った。そして「お前が子供を捨てるなら、東の森、林に三尺の穴を掘って埋めなさいよ。」と言ったからね。その三男夫婦は、方々の国、方々の森や林を巡った。そして三本小松を見つけて、その三本小松の下を三尺掘って埋めようとした。一鍬、二鍬掘っていると、黄金の花が咲き出たそうだよ。それで、その三男は大金持ちになり、黄金の花が出てきて、子供も助かって、大そう偉くなった。 それでその兄達はうらやましくなって、「分けなさい、分けなさい。」と来たので、三男は宝物を全部分けて、平等にした。それで三男は大そう大金持ちになった。そしてみんな仲良くなったそうだよ。 |
| 全体の記録時間数 | 3:25 |
| 物語の時間数 | 3:25 |
| 言語識別 | 方言 |
| 音源の質 | △ |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |