目の見えないおばあさんがいたそうだ。そのおばあさんは嫁と二人暮らしであった。その嫁はミミズを取って来て、りっぱに土を取り除き、それを炊いていつも(おばあさんに)食べさせていた。「それはソーメンですよ。」と言ってね。たいそうおいしかったらしい。そのミミズは薬用であったからね。そこへ実の娘達が(その親は)目も見えないので、親を見舞いにやって来た。訪ねて来た娘達が「お母さんは、近頃ではこんなに太っているけれど、何を食べているのですか。」と尋ねたらしい。そう言ったので、そのおぱあさんは食事を取るたびに、自分の寝るムシロの下に、一つずつこのようにしてミミズを置いたらしい。「こんなにおいしい食べ物は置いていて、娘達が来た時に見てもらおう。」と思っていた。そういうふうにしてあったそうだが(娘達が)「お母さんは何を食べて太っているんですか。」と言ったらね。「私はね、ソーメンを食べて太ってるんだよ。毎日食べさせてもらうたびに、一つずつそこに取って置いてあるよ。ほら見てごらん、ソーメンであるかどうかまた何なのか見てごらん。」と、(ムシロの下から)全部取り出したので、それを見てみるとミミズであったらしい。その娘はびっくりし、「アキサミヨー、お母さんはこのような物を食べさせられていたんですか。それはミミズなんですよ。」と言ったら、「ん!。」と、目が開いたそうだ。そこで自分がミミズを食べさせられていたことを知った。またミミズは栄養があり、太るんだなと娘達も思うようになったそうだ。ミミズを食べていたのでおばあさんは太っていたという話だよ。
| レコード番号 | 47O372981 |
|---|---|
| CD番号 | 47O37C129 |
| 決定題名 | 嫁と姑 うどんはミミズ(シマグチ) |
| 話者がつけた題名 | 嫁と姑 |
| 話者名 | 上地弘治 |
| 話者名かな | うえちこうじ |
| 生年月日 | 18961015 |
| 性別 | 男 |
| 出身地 | 沖縄県読谷村座喜味 |
| 記録日 | 19770227 |
| 記録者の所属組織 | 読谷村民話調査団 |
| 元テープ番号 | 読谷村座喜味T02A11 |
| 元テープ管理者 | 読谷村立歴史民俗資料館 |
| 分類 | 本格昔話 |
| 発句(ほっく) | - |
| 伝承事情 | - |
| 文字化資料 | 読谷村民話資料集10座喜味の民話 P163 |
| キーワード | 目の見えないおばあさん,嫁と二人暮らし,ミミズ,ソーメン,薬用,親を見舞いに,ムシロの下 |
| 梗概(こうがい) | 目の見えないおばあさんがいたそうだ。そのおばあさんは嫁と二人暮らしであった。その嫁はミミズを取って来て、りっぱに土を取り除き、それを炊いていつも(おばあさんに)食べさせていた。「それはソーメンですよ。」と言ってね。たいそうおいしかったらしい。そのミミズは薬用であったからね。そこへ実の娘達が(その親は)目も見えないので、親を見舞いにやって来た。訪ねて来た娘達が「お母さんは、近頃ではこんなに太っているけれど、何を食べているのですか。」と尋ねたらしい。そう言ったので、そのおぱあさんは食事を取るたびに、自分の寝るムシロの下に、一つずつこのようにしてミミズを置いたらしい。「こんなにおいしい食べ物は置いていて、娘達が来た時に見てもらおう。」と思っていた。そういうふうにしてあったそうだが(娘達が)「お母さんは何を食べて太っているんですか。」と言ったらね。「私はね、ソーメンを食べて太ってるんだよ。毎日食べさせてもらうたびに、一つずつそこに取って置いてあるよ。ほら見てごらん、ソーメンであるかどうかまた何なのか見てごらん。」と、(ムシロの下から)全部取り出したので、それを見てみるとミミズであったらしい。その娘はびっくりし、「アキサミヨー、お母さんはこのような物を食べさせられていたんですか。それはミミズなんですよ。」と言ったら、「ん!。」と、目が開いたそうだ。そこで自分がミミズを食べさせられていたことを知った。またミミズは栄養があり、太るんだなと娘達も思うようになったそうだ。ミミズを食べていたのでおばあさんは太っていたという話だよ。 |
| 全体の記録時間数 | 2:31 |
| 物語の時間数 | 2:31 |
| 言語識別 | 方言 |
| 音源の質 | △ |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |