あれは真玉橋の橋を造る時に、その橋は造っても造っても壊れてしまった。この七色ムーティーをしている女が、少しユタみたいな人がいたんでしょうね。この七色ムーティーしている女が、「七色ムーティーしている女をそこに埋めないとこの橋は完成しないよ。」と言ったようだ。それで、あっちこっち捜してもいない。後はもう、ここで働いている人たちは、この女が七色ムーティーしているはずだと言って、この人の髪を調べて見ると、その女であった。もう埋めてしまわないと橋はでき上がらないので、埋めることになった。それで、その(女の)子に人より先に物をしゃべるなよと言ったので唖になったという。それから父と子は苦労をして、国頭をこえたのか、どこへ行ったのか、分からないが、芝居で見たのでね。それでもう、人夫頭の、長男であったらしいが、この人がその子を妻にしようとした。そしたら、もう物を言わないと妻にしてはいけないと両親は言った。それで父親は必ず、一言でも話してほしいと願ったが、話してくれない。それから後は結婚する日がきたのか分からないが、それでもどうしても、ひと言話して欲しいと言って、男の親が言った。その時蝶が飛んできたので、『うちむかてぃ飛(とぅ)ぶるあやハベル〈(自分に)向かって飛んでくる蝶よ聴取 物(むぬ)いらちたぼり〈物を言わせておくれ〉』と歌をして、それから物を言うようになった。その(七色ムーティーをしていた女の)娘がそうだった。唖になっている子が日々に話せるようになったということである。これだけしか分らない。
| レコード番号 | 47O372884 |
|---|---|
| CD番号 | 47O37C125 |
| 決定題名 | 真玉橋の人柱(シマグチ) |
| 話者がつけた題名 | 真玉橋の人柱 |
| 話者名 | 知念キヨ |
| 話者名かな | ちねんきよ |
| 生年月日 | 19120713 |
| 性別 | 女 |
| 出身地 | 沖縄県読谷村波平 |
| 記録日 | 19860424 |
| 記録者の所属組織 | ゆうがおの会 |
| 元テープ番号 | 読谷村波平T09A19 |
| 元テープ管理者 | 読谷村立歴史民俗資料館 |
| 分類 | 本格昔話 |
| 発句(ほっく) | - |
| 伝承事情 | - |
| 文字化資料 | 読谷村民話資料集9波平の民話 P30 |
| キーワード | 真玉橋,七色ムーティー,ユタ,女を埋る,人より先に物をしゃべるな,唖,ハベル |
| 梗概(こうがい) | あれは真玉橋の橋を造る時に、その橋は造っても造っても壊れてしまった。この七色ムーティーをしている女が、少しユタみたいな人がいたんでしょうね。この七色ムーティーしている女が、「七色ムーティーしている女をそこに埋めないとこの橋は完成しないよ。」と言ったようだ。それで、あっちこっち捜してもいない。後はもう、ここで働いている人たちは、この女が七色ムーティーしているはずだと言って、この人の髪を調べて見ると、その女であった。もう埋めてしまわないと橋はでき上がらないので、埋めることになった。それで、その(女の)子に人より先に物をしゃべるなよと言ったので唖になったという。それから父と子は苦労をして、国頭をこえたのか、どこへ行ったのか、分からないが、芝居で見たのでね。それでもう、人夫頭の、長男であったらしいが、この人がその子を妻にしようとした。そしたら、もう物を言わないと妻にしてはいけないと両親は言った。それで父親は必ず、一言でも話してほしいと願ったが、話してくれない。それから後は結婚する日がきたのか分からないが、それでもどうしても、ひと言話して欲しいと言って、男の親が言った。その時蝶が飛んできたので、『うちむかてぃ飛(とぅ)ぶるあやハベル〈(自分に)向かって飛んでくる蝶よ聴取 物(むぬ)いらちたぼり〈物を言わせておくれ〉』と歌をして、それから物を言うようになった。その(七色ムーティーをしていた女の)娘がそうだった。唖になっている子が日々に話せるようになったということである。これだけしか分らない。 |
| 全体の記録時間数 | 2:10 |
| 物語の時間数 | 2:10 |
| 言語識別 | 方言 |
| 音源の質 | 〇 |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |