田場大工というのはね、昔の大変勝れた大工であったそうだ。それで、その人は、昔、地方から集めて持ってきた米を保管するための米箱を造っていたそうだ。その米箱の厚みをどのくらいにしたらよいのか分からないまま造り、米を入れておいたようだ。そしたら、下の方からねずみが穴をあけて、米を持ち出していた。すると、今度はその田場大工という人がねずみを捕って鼻と目の間を計ったそうだ。そしたら金尺の六分余りあったそうだ。その長さが六分余りだったので、米箱の厚みは七分、約二センチ造ると、ねずみは目をさして米箱をかじることができないだろうということであった。今度はその田場大工という人はそれほどに研究する人だったようだね。それで、田場大工という名前をつけられたそうだよ。ある場合いつもおくれて出勤したそうだ。首里城を建築する仕事にね。お家で一生懸命道具を磨いてから出勤していたようだ。それで「もう貴方はいつも、遅れて来てはいけないから、今日は家に帰りなさい。」と言うたからね。くさびといって三角形のくさびというのがあったそうだが、それを手で削って、綱で束ねて水の中に投げて行ったそうだ。「珍しいことだ、これは昨日木片を水において帰ったけど、どうしたんだろう。」と見てみると、綱でくびってある木片であるが、ぴったりくっついていて水を通してなかったそうだ。 それで、この人がなすことすべてこういう具合で、勝れていた。
| レコード番号 | 47O372872 |
|---|---|
| CD番号 | 47O37C124 |
| 決定題名 | 田場大工(シマグチ) |
| 話者がつけた題名 | 田場大工 |
| 話者名 | 比嘉自作 |
| 話者名かな | ひがじさく |
| 生年月日 | 19020504 |
| 性別 | 男 |
| 出身地 | 沖縄県読谷村波平 |
| 記録日 | 19860121 |
| 記録者の所属組織 | ゆうがおの会 |
| 元テープ番号 | 読谷村波平T09A07 |
| 元テープ管理者 | 読谷村立歴史民俗資料館 |
| 分類 | 笑話 |
| 発句(ほっく) | - |
| 伝承事情 | - |
| 文字化資料 | 読谷村民話資料集9波平の民話 P99 |
| キーワード | 田場大工,大変勝れた大工,米箱,ねずみが穴,ねずみの鼻と目の間,首里城,三角形のくさび,水の中 |
| 梗概(こうがい) | 田場大工というのはね、昔の大変勝れた大工であったそうだ。それで、その人は、昔、地方から集めて持ってきた米を保管するための米箱を造っていたそうだ。その米箱の厚みをどのくらいにしたらよいのか分からないまま造り、米を入れておいたようだ。そしたら、下の方からねずみが穴をあけて、米を持ち出していた。すると、今度はその田場大工という人がねずみを捕って鼻と目の間を計ったそうだ。そしたら金尺の六分余りあったそうだ。その長さが六分余りだったので、米箱の厚みは七分、約二センチ造ると、ねずみは目をさして米箱をかじることができないだろうということであった。今度はその田場大工という人はそれほどに研究する人だったようだね。それで、田場大工という名前をつけられたそうだよ。ある場合いつもおくれて出勤したそうだ。首里城を建築する仕事にね。お家で一生懸命道具を磨いてから出勤していたようだ。それで「もう貴方はいつも、遅れて来てはいけないから、今日は家に帰りなさい。」と言うたからね。くさびといって三角形のくさびというのがあったそうだが、それを手で削って、綱で束ねて水の中に投げて行ったそうだ。「珍しいことだ、これは昨日木片を水において帰ったけど、どうしたんだろう。」と見てみると、綱でくびってある木片であるが、ぴったりくっついていて水を通してなかったそうだ。 それで、この人がなすことすべてこういう具合で、勝れていた。 |
| 全体の記録時間数 | 3:07 |
| 物語の時間数 | 3:07 |
| 言語識別 | 方言 |
| 音源の質 | 〇 |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |