貧乏者であったので、何もなく親ぬ家から肉一斤だけ分けてきてやったというが、私達は何もないから火正月しようね。」と言ったそうだ。そのことだよ、これは。天から精霊が来てね、みすぼらしい格好をして来て、もう正月、「私をここに泊めてくれ。」と頼んだ。「私達は貧乏者で何もありませんので、隣りは金持ちですからそこで泊まって下さい。」と言った。西側は金持だが、東側は貧乏者だったそうだ。そこで、西側へ行ったが、「きょうの日はどんな日か分かるか、泊める事はできない。」と断わられ、「そんならいい。」と貧乏人の家へ行った。「私達は何もなくて肉一斤だけで、親の家からもらってきて正月をしているのですよ。それでも私の家に泊まりますか。」と言うと「泊めて下さい。」と言われたので「それでは泊まって下さい。」と泊めてあげた。だが、かぶる布団もない、何にもなくて、寒いときは夫婦で、雨のときのウール、雨のウールというのは以前は、藁で作ったみのがあったよ。それをかぶって、天のウールというのはニクブク、それをかぶって寝たそうだ。「あんた方は、今は、貧乏者だけどやがて成功するでしょう。また、隣りの家は、たいそう大金持ちではあるが、しだいしだいになくなるでしょう。」と言われたそうだ。そしてその通りになくなったということだ。これは私達の島にあった話。
| レコード番号 | 47O372806 |
|---|---|
| CD番号 | 47O37C122 |
| 決定題名 | 火正月(シマグチ) |
| 話者がつけた題名 | 火正月 |
| 話者名 | 知花カナ |
| 話者名かな | ちばなかな |
| 生年月日 | 19021208 |
| 性別 | 女 |
| 出身地 | 沖縄県読谷村波平 |
| 記録日 | 19860109 |
| 記録者の所属組織 | ゆうがおの会 |
| 元テープ番号 | 読谷村波平T07B16 |
| 元テープ管理者 | 読谷村立歴史民俗資料館 |
| 分類 | 本格昔話 |
| 発句(ほっく) | - |
| 伝承事情 | - |
| 文字化資料 | - |
| キーワード | 貧乏者,肉一斤,火正月,天から精霊,みすぼらしい格好,金持ち,ウール,藁で作ったみの,ニクブク |
| 梗概(こうがい) | 貧乏者であったので、何もなく親ぬ家から肉一斤だけ分けてきてやったというが、私達は何もないから火正月しようね。」と言ったそうだ。そのことだよ、これは。天から精霊が来てね、みすぼらしい格好をして来て、もう正月、「私をここに泊めてくれ。」と頼んだ。「私達は貧乏者で何もありませんので、隣りは金持ちですからそこで泊まって下さい。」と言った。西側は金持だが、東側は貧乏者だったそうだ。そこで、西側へ行ったが、「きょうの日はどんな日か分かるか、泊める事はできない。」と断わられ、「そんならいい。」と貧乏人の家へ行った。「私達は何もなくて肉一斤だけで、親の家からもらってきて正月をしているのですよ。それでも私の家に泊まりますか。」と言うと「泊めて下さい。」と言われたので「それでは泊まって下さい。」と泊めてあげた。だが、かぶる布団もない、何にもなくて、寒いときは夫婦で、雨のときのウール、雨のウールというのは以前は、藁で作ったみのがあったよ。それをかぶって、天のウールというのはニクブク、それをかぶって寝たそうだ。「あんた方は、今は、貧乏者だけどやがて成功するでしょう。また、隣りの家は、たいそう大金持ちではあるが、しだいしだいになくなるでしょう。」と言われたそうだ。そしてその通りになくなったということだ。これは私達の島にあった話。 |
| 全体の記録時間数 | 3:21 |
| 物語の時間数 | 3:21 |
| 言語識別 | 方言 |
| 音源の質 | 〇 |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |